県内議会 男女参画質問、7割女性 3年ゼロは18町村


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 女性議員がいない議会では、男女共同参画に関する質問が出にくい傾向がおきなわ女性財団のまとめで分かった。同財団は県内41市町村議会に、2012年2月議会から15年3月議会の3年間、男女共同参画に関する質問をした議員数、質問内容についてアンケートを実施。石垣市、与那国町を除く39議会から回答を得た。

 3年間、男女共同参画に関する質問が一度もなかった議会は回答した39議会中18議会あり、そのうち13議会は女性議員ゼロだった。
 3年間質問がなかったのは国頭、大宜味、東、今帰仁、本部、金武、伊江、中城、渡嘉敷、座間味、粟国、渡名喜、南大東、北大東、伊平屋、伊是名、八重瀬、多良間の18町村議会。
 一方、男女共同参画に関する質問をした議員は延べ85人。そのうち70・6%の60人が女性議員で、25人(29・4%)が男性議員だった。主な質問は管理職への女性の登用について(18件)、男女混合名簿について(14件)、男女共同参画の推進について(10件)、セクシャルマイノリティーについて(8件)などだった。

 ◆女性議員の数
 県内市町村議会の女性議員は13年の那覇市議選、14年の統一地方選で増え、50人の大台を突破し、15年12月20日現在55人。しかし、全体に占める割合は8・5%にすぎず、全国平均(市議会13・8%、町村議会8・9%)を下回る。
 女性議員の割合は北谷町が19人中4人で21・1%と最も高く、次いで南風原町が16人中3人(18・8%)、那覇市が39人中7人(17・9%)。
 11市議会には全て女性議員がいるが、議員定数が10人以下の10の村議会は南大東を除く9議会でゼロとなっている。(玉城江梨子)