石垣陸自配備の推進請願 市議会、採択の可能性


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【石垣】石垣市への陸上自衛隊配備問題で、市議会総務財政委員会(平良秀之委員長)は11日、市民から提出された配備推進と中止を求める請願や陳情への対応を協議し、17日に採択の可否を判断することを確認した。同委員会は配備に理解を示す与党多数の状況で、配備を求める請願が採択される公算が大きい。この動きに対し、配備候補地に近い3地区の代表らは「絶対的に議論が不足している。もっと慎重に審議を続けてほしい」と反発した。

 この日の委員会は請願の紹介議員をそれぞれ招き意見を聞き取りした。与党市議の石垣亨副委員長は「(推進と反対の)議論はかみ合わない。これ以上審議に時間をかけても変化はない」と述べ、委員会採択を図る必要性を指摘した。
 一方、野党市議などから情報開示も不十分で候補地に近い3地区住民の意見を聞かないまま採択することに疑問の声が上がった。