県、来月新たに国を提訴 係争委申し出却下に不服 


この記事を書いた人 金城 美智子

 県は18日午前、翁長雄志知事による名護市辺野古の埋め立て承認取り消しの執行を国土交通相が停止したことをめぐり、国地方係争処理委員会が県の不服審査申し出を却下したことを受け、福岡高裁に提訴することを正式に確認した。19日夕に翁長知事が記者会見し、発表する。今後1~2週間で訴状を作成し、係争処理委の決定通知から30日以内と定められた提訴期限の2月3日までに提訴する。

 埋め立て承認取り消しをめぐる裁判は、国側が取り消しの是非をめぐり県を訴えた代執行訴訟が既に行われている。一方、県も国が承認取り消しを執行停止したことを受け、行政事件訴訟法に基づく抗告訴訟を提起した。係争処理委の決定を受けた訴訟提起は地方自治法に基づくもので、計三つの裁判が並行することになる。【琉球新報電子版】