空気も澄みわたり、夜間の冷え込みが冬ほど厳しくならない今こそ、天体観測のチャンス!
夜空に降りそそぐ星空のシャワーは、望遠鏡などの特別なツールが無くても目に鮮やかに写り込んできて、その美しさには気持ちまで洗われるようです。
そこで今回は、空が近い山の上から眺める本格的な鑑賞ポイントから、手軽に行けるロマンティックな場所まで、関東近郊で星空を満喫できるスポットをご紹介します。
今秋は、身体の温まる飲み物を携えて、親子で、カップルで、友だち同士で…、自宅ではなかなか見ることができない満天の星を楽しみませんか?
1.御岳山(東京都青梅市梅郷)
きらきらひかる、手が届きそうな東京の星空と夜景
東京都の山、といえば八王子市の高尾山を思い浮かべますが、標高929m、古くから霊山と崇められる青梅市のパワースポット・御岳山も、星空と夜景の両方を楽しめる名所です。高尾山よりも標高が高く、市街地からも離れているため、美しい星空が望めます。
頂上付近まで登れば、頭上に広がる満天の星と、眼下に広がるビル群の夜景を一人占めできますよ!
さらに、秋は鳴虫の女王・カンタンを始め、さまざまな虫の音がそこかしこから聞こえてきます。虫たちのオーケストラをバックに広がる星空を眺めていると、自分もその一部に溶け込んでしまいそうな壮大さを感じることができます。
早めに到着すれば、ケーブルカー(御岳登山鉄道)やリフトなどもあるので、本格的なハイキングはちょっと…、という方や、お子さまからご年配の方まで気軽に楽しめるのも魅力。武蔵御嶽神社や長尾平園地、ロックガーデン(岩石園)など、見どころが多いのも嬉しいですね。
2.八丈島(東京都八丈島八丈町三根)
東京にある亜熱帯の島で見る、やさしい星明かり
八丈島と聞くと、遠方のように思われますが、実は東京・羽田空港から飛行機でわずか50分ほど。手つかずの神秘的な大自然が残る島で見る星空は、ここが日本の東京都ということを忘れてしまいそう。
そんな八丈島に泊りがけで行くなら、「リード・アズーロ」がおすすめ!
海沿いのリゾートホテルで、テラスからは180度の海が望めます。夜はテラスで満天の星と海のコラボレーションを楽みましょう。
さらに、プール脇を降りたところにある小さなベンチは穴場。座ると海しか見えなくなり、ホテルの明りに影響されずに星を見ることができます。宝石を散りばめたような星と波のきらめきを見ながら、ロマンティックな夜を過ごせること間違いなしです。
3.乗鞍岳(長野県下伊那郡上村)
日本アルプスに抱かれながら、心ふるわす天体ショーを
乗鞍岳は長野県と岐阜県の県境に位置する23の峰の総称。都心からは少し遠いですが、国内で最高の星空が見られるスポットです。その証拠に、東京大学の宇宙線研究所や、コロナ観測所があることでも有名です。
夏の天体観測ハイシーズンには望遠鏡が乱立し、混雑必須ですが、秋口にはやや落ち着いてきます。乗鞍岳から望む星空は、はるか太古の昔からこうだった…、といわんばかりの圧倒的な存在感で頭上に広がります。落ち着いてきたとはいえ、天体観測の人気スポットなので、他のグループやツアー方もいるため、より多くの人々とその感動を分かち合えるのも魅力です。
静かに星空を楽しみたい方には「しらびそ峠」がおすすめ!乗鞍岳から少し離れた南アルプスの一角にある高原で、乗鞍岳につぎ、素晴らしい星空に出会えます。
こちらは穴場で、オートキャンプ場などもあるので、ゆったりと天体観測ができますよ。また、レストラン&宿泊施設「ハイランドしらびそ」(冬季は休業)もあるため、屋根の下でしっかりと休みたい方にもおすすめです。
4.ヤビツ峠 菜の花台(神奈川県秦野市羽根)
満天の星空の下、木の温もりを感じつつ
丹沢湖よりは都心に近く、明かりが少ない峠道のため美しい星を見ることができる「ヤビツ峠」。秦野中井インターチェンジから約40分なので、都心からでも訪れやすいスポットです。
車で訪れるなら、ヤビツ峠までの道中にある「菜の花台」へぜひ。週末はカップルでにぎわう、有名な夜景スポットです。施設内には街灯がほとんどないので、「夜景」以外にも、天体観測に最適!
適度に人がいるため、暗さに不安を感じることもなく、安心して星空を楽しめます。また、駐車場脇には木製の展望台があり、晴れた日には秦野市内だけでなく、相模湾から江ノ島、三浦半島、箱根山、そして富士山まで一望できます。
もちろん夜なら、絶好の天体観測スポットに! 上って星空を見上げれば、子どもの頃に夢見た秘密基地にいるような気分を味わえます。
※この記事は2015年10月時点での情報です
じゃらん編集部
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