想像の斜め上をいく新世代アーティスト!?ーー絵恋ちゃん、過去作品を一挙ハイレゾ配信スタート
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「ろっくあんどせんちめんたる」をコンセプトに作られたクレイジー・パンクな楽曲とアイドル・ポップな歌声を武器にライヴ活動中のアーティスト、絵恋ちゃん。ライヴでお客さんたちに反復横跳びを促すなど、その場にいる人たちを圧倒するパフォーマンスで、じわじわと注目を集めている。そんな彼女がこれまでにリリースしてきた楽曲を一挙ハイレゾ配信するとともに、絵恋ちゃん、そして彼女の楽曲を手がける作曲家・中村友則にインタヴューでその実態に迫った。新しい世界の扉を一緒に開きませんか?
絵恋ちゃんのアーカイヴを一挙配信!!
2012年10月に発売されたファースト・アルバム
『ERENISM』
【配信形態】
24bit/44.1kHz(ALAC / FLAC / WAV) / AAC
※ファイル形式について
※ハイレゾとは?
【配信価格】
単曲 432円(税込) / まとめ購入 3,000円(税込)
【Track List】
1.ほしがたせんちめんたる / 2.絶体絶命 / 3.もうどうにもえったんこ / 4.あんにゅい! / 5.しゅぎ☆ミ / 6.憂鬱日和 / 7.きみがロリコンだから5年後もわたしを好きとは思えない / 8.やっぱり返して! / 9.めかにずむ / 10.流れ星まじっく
2014年9月に発売されたセカンド・アルバム
『絵恋ちゃん、ちゃんとして!』
【配信形態】
24bit/44.1kHz(ALAC / FLAC / WAV) / AAC
【配信価格】
単曲 432円(税込) / まとめ購入 3,000円(税込)
【Track List】
1.カラシメンタイコ / 2.それゆけ!でことらんど / 3.ナポレオン・ボナパルト / 4.社交辞令 / 5.いちころのトキメキ / 6.心の声、そして満ち足りた時間、あるいはかけがえのないもの / 7.体調不良 / 8.悩んでもへこたれても / 9.就職しないとナイト / 10.なぜか涙が出ちゃうんだ
2015年6月発売の最新ミニ・アルバム
『世の中がワルイ!』
【配信形態】
WAV / ALAC / FLAC / AAC / mp3
【配信価格】
単曲 324円(税込) / まとめ購入 1,380円(税込)
【Track List】
1.あなたも私も悪代官 / 2.カラシメンタイコ / 3.キリタンポ! / 4.アルルの女 / 5.就職しないとナイト / 6.it's my precious day
絵恋ちゃんのシングル作品も一挙配信スタート
※10月11日リリースの最新作『天狗』をOTOTOYでは1週間先行で10月4日より配信予定!! 現在、鋭意製作中!!
INTERVIEW : 絵恋ちゃん
アイドルの"困り眉"について、アイドル本人が「日々困った人の相手をしてるので、しだいに眉毛も困っていくよ」と質問サイト「ask.fm」で答えているのを見たとき、またとんでもないやつが現れたなと衝撃を受けた。気になってそのアイドルのライヴに行くと「就職しないと気まずい!」と絶叫していた。そしてファンが突然ライヴ中に反復横跳びをはじめるなど、想像の斜め上を行く空間に、ただただ圧倒させられた。
彼女の名は絵恋ちゃん。鬱屈しすぎた感情を、振りきれた歌詞とロック調の曲に乗せて爽快に歌う。ライヴではその独特すぎるキャラが炸裂、多くのファンを熱狂させている。訊けば、学生時代のストーカー活動からアイドル暦がスタートしたという。絵恋ちゃんとはいったい、何者なのか。彼女の楽曲の多くを手がける中村友則と、絵恋ちゃん本人を招きインタヴューを実施。もともとユニットを掛け持ちしていた彼女がソロに至った経緯や、これまでの活動を振り返りつつ、絵恋ちゃんが作り上げる世界観とその魅力に迫った。
インタヴュー & 文 : 前田将博
ひとつの作品として、絵恋ちゃんというものを作ろうって
ーーアイドル活動をはじめたのはいつ頃なんですか?
絵恋ちゃん(以下、絵恋) : 同じ学校にアイドル活動をしていた子がいて、その子のストーカーをしていまして…。私、人見知りだったので、お友だちになる勇気はなかったんです。それでブログとかをチェックして話を合わせたりしていたおかげで、その子が企画をやるときに「受付をやってくれないか」って頼んでくれて。私はアイドルをやる前からメイドカフェでバイトをしていて、それをその子も知っていたので、同じ萌え産業をやっているものとして声をかけてくれたんです。そんな感じで何度かお手伝いしたのがきっかけで、今度はそのライヴに出てみないかって誘われたのがスタートですね。
ーーメイドカフェは、どういうきっかけで働いていた?
絵恋 : 本当に人がダメで、女子高だったので男性も苦手で、このままじゃヤバいと思って接客業のバイトを探していたんですけど、いきなり居酒屋とかはハードルが高すぎて怖いじゃないですか。メイドカフェだったらお客さんが気の弱いオタクの人だから、優しくしてくれるんじゃないかと思って。ミスをしても「ドジっ子萌えだな」みたいに許されるんじゃないかと(笑)。それまでは磁石工場で3年間、まったく人と話さずに働いていました。
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ーーメイドカフェもアイドルと通じる文化があると思うのですが、そういう世界に興味があった?
絵恋 : 憧れがすごくありましたね。オタクの人って、みんなひとつのことに夢中になっていてすごいなって。私もオタクになりたかったんですけど、自分にはそういうものがなかったから、単純にかっこいいなと思ったんです。
ーーオタクに憧れていたと。
絵恋 : そうなんです。オタクのオタクみたいな感じでした。でもオタクの人たちと接触する機会がなかったから、なにを考えて生きているんだろうって。
ーーアイドルとしての初ステージは、どんなことをやった?
絵恋 : 一緒にメイドをやっていた子を誘ってユニットでやりましたね。その子がアイドル・ソングよりはロック寄りな曲が好きだったから、「みかんのうた」(SEX MACHINEGUNS)とか「恋のメガラバ」(マキシマム ザ ホルモン)とかを裸足で歌いました。
ーー当時からロック志向だったんですね。そこでアイドルのおもしろさを知った。
絵恋 : そうですね。私はブレブレというか、ひとつのことをやっても続かないので、やりたいことが次々浮かんできちゃったんですよね。それからユニットを3つ掛け持ちすることになって、アイドルっぽいやつとロックっぽいやつ、サブカルっぽいやつをやっていました。結局、全部消滅しちゃったけど。
ーーなぜ消滅したんでしょう。
絵恋 : みんな我に返ったんですよ。しっかりした子たちだったので、こういうことをやっていても未来がないって。もともと誘って入ってもらった感じだったので、それで売れたいとかはなかったんです。全員、就職しました。
ーー「ぱんち☆らぶ」というユニットは、いまも絵恋ちゃんのディスコグラフィーに載っていますが、これもそのなかのひとつなんですか?
絵恋 : そうです。それだけ私が作ったユニットではなくて、私以外のふたりがやっていたところに新メンバーとして入りました。そこにいた壱川壱子ちゃんっていう子のストーカーをしていたんですけど、最終的に向こうが誘ってくれましたね(笑)。
ーーストーカーからメンバーにまでのしあがったと(笑)。このユニットは2011年3月12日にラスト・ライヴを予定していたのが、震災で中止になってしまったんですよね。
絵恋 : 前日に号泣しながら、みんなで話し合ったんですけど… 日本はそういう状況だし、やったところで微妙なんじゃないかということで。結局そのあとも解散ライヴはやらなかったですね。
ーーそのあとにソロ活動をはじめた。
絵恋 : ユニットが全消滅したときに、やりたいことを全部を混ぜた「ろっくあんどせんちめんたる」っていうコンセプトを決めて、ソロで活動していくことにしました。それまではお友だちとアイドルごっこみたいな感じでやっていたんですけど、これを機にちゃんとひとつの作品として、絵恋ちゃんというものを作ろうって。
全然人に媚びないし、プライドが高くて内に閉じこもっている
ーー中村さんとは、ぱんち☆らぶ時代に出会ったんですか?
絵恋 : そうですね。だからソロは最初から中村さんに曲を作ってもらってやっていました。
中村友則(以下、中村) : ソロ初ライヴからオリジナル曲だったよね。2011年4月だったかな。
ーー中村さんは当時からアイドル楽曲の制作をやっていた?
中村 : 絵恋さんと関わる1~2年前からですかね。でも、僕はそんなにアイドルや運営には興味がないんですよ。書いた曲が高く売れればいい、女の子たちが有名になれば曲も売れるなってくらいです(笑)。
ーー中村さんはお芝居や映画の音楽制作などもされていますが、作家としての活動歴は長いんですか?
中村 : 10年以上前からじゃないですかね。もともとバンドをやっていたんですけど、表に出るのが苦手だったんです。曲を思い出すのに時間がかかるので、舞台を楽しむどころじゃないし、緊張もする。それで、自分が作った曲が歌われるのを観ている方が楽しいなって思って、裏方の作曲の方にいこうと。
ーーふたりが出会った頃のことって覚えていますか?
中村 : ぱんち☆らぶが主催ライヴをするときに「今日からひとり新人入ります」っていわれて、めんどくさいって思ったくらいの印象です(笑)。
絵恋 : 私も当時は中村さんになんの興味もなかったですね(笑)。でも、曲はすごいなと思って。本人がアイドルに興味がないから定番と違う曲を作るので、それが私に合っているなと。あと全然人に媚びないし、プライドが高くて内に閉じこもっている。
中村 : (笑)。
絵恋 : 結構フリーの作曲家さんて、使ってくれるのであればタダででもお願いしますっていう方がいらっしゃるんですけど、中村さんは「おれは高いよ」って感じをいつも出していたので。確かに中村さんは中村さんにしか書けない曲を書くので、そこは信頼しています。
中村 : 絵恋さんには高くないよ(笑)!
絵恋 : まあ、じゃっかん安くしていただいているんですけど(笑)。
中村 : だから、まだ回収しきれてないです。
絵恋 : お互いさまだと思いますよ。中村さんだけで売れているわけではなくて、私の天才的なヴォーカルとコラボすることによって売れているわけなので。
ーー絵恋ちゃんに才能は感じますか?
中村 : みんなにはない独特のセンスはありますよね。
絵恋 : はじめて聞いた(笑)!
中村 : ほかの人に曲提供するときは、どうしても似たり寄ったりになってしまう部分があるんですけど、それではつまらない。自分も変な曲というか、唯一無二な曲が書きたいと思っていたので。そんなときに絵恋さんはほかで書いていた変な曲を「おもしろい」って言いだすようになって。
絵恋 : 普通じゃないおもしろいことがしたいっていうのでは一致していたんだよね。
中村 : いまはどこまでOKなのかっていうのを確認しながらやっている感じですね。「それは共感できません」って言われるときもあるし。
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ーーダメ出しもあるんですね。
絵恋 : 私にもこだわりがあるから、直しまくりです。やっぱりアーティスト気質なので。
一同 : あははは(笑)。
絵恋 : アイドル的な受け身ではないんですよ。ひとつの作品を一緒に作るものとして、意見があれば妥協せずにバンバン言っていきます。これはイメージ的によくないぞっていうのはやめさせたりとか。
ーー「これはないな」っていうのは、どんな曲だったんですか?
中村 : 下ネタってことだよね(笑)。
絵恋 : 「カラシメンタイコ」とか「キリタンポ」とか、なんの説明もなかったのでそのままいただいてしまったんですけど、「実は下ネタなんだよ」ってあとから言われまして…。今回の新曲「天狗」は事前にそのパターンだって説明を受けて歌詞を読んだので、ちょっと直しました。
中村 : 最初はダイレクトに入れちゃったから「それはないだろ」と(笑)。その結果、完全にファンタジーの世界に変えてしまいました。
ちょっと人に嫌われるくらいのことでも言っていかないと
ーー絵恋ちゃんの歯に衣着せぬキャラは最初からだったんですか?
中村 : 最初は絵恋さんが、ぶりっ子アイドルと個性派アイドルの狭間を行き来していましたね。観てるのしんどかったな…。
絵恋 : ぶりっ子アイドルをやりたかったんですけど、才能がありすぎてそこからはみ出ちゃったんですよ。テレビとかに出てくるようなピンク担当の電波系みたいな人を目指していたんですけど、あれはテレビだからいけるんだって気づいたんです。お客さんがひとりやふたりの時代にあれをやっていましたから、観ている方はつらいだけだったかも。
ーー曲の方向性もいまと少し違った?
絵恋 : 一番最初は応援ソングを作っていたんですよ。お互いクリエイターとして残せるものはないかって話していて。
中村 : 震災の時期だったこともあったしね。
ーー2013年に「カラシメンタイコ」、2014年に「就職しないとナイト」が音源化されていますが、このあたりはいまのライヴでは定番ですよね。
絵恋 : 1stアルバムの頃から憂鬱なロック曲をやっているので、そこはブレていないと思いますね。「カラシメンタイコ」も憂鬱な歌だし。
中村 : 自殺の歌だけど、メンヘラ女性の歌でもありますね。もともとは下ネタの曲だったんですけど、そのままじゃあれだからそういう世界観に変えました。
絵恋 : でも、曲のジャンルとかはなるべく固めずにいこうと思いますね。
中村 : いまはどんなジャンルの曲を作っても絵恋ワールドになるもんね。
絵恋 : なるようになりましたね。だから、まだやっていないような曲をどんどんやりたいです。
ーー絵恋ちゃんのライヴをはじめて観たとき、曲中にお客さんが反復横跳びをはじめたのが衝撃的でした。ほかにも「デパス」コールがおこったりと、ライヴはかなり独特ですが、ああいうのはどんなきっかけではじまるんですか?
絵恋 : 私が新曲を発表するときに提案するんです。私のオタクは消極的な人が多くて、自分でコールを決めたりするTOがいないんですよ。だから自分が仕切りをやって、みんな従順だから言われたらやってくれる。私は性格がドSなので、これはおもしろいなと。だんだんそれがエスカレートしてきて、反復横跳びをやらせるようになりました。やっぱりね、恥ずかしいことや非日常なことを叫んだりするのは、すごいストレス発散になるし、人間にとって楽しいことなんですよ。
ーー絵恋ちゃんが自分で提案していたんですね。
絵恋 : でも、「あなたも私も悪代官」のミックスやコールだけは、もともと入っている状態で中村さんが作ってくれたんですよね。オタクのコーラス部分まで曲に埋め込んだら、CD聴いて覚えてこれるしって。
中村 : そこは僕も勉強しないとなって。
絵恋 : アイドルだから決まったミックスを入れるのはつまらないし、人がやっていることはやりたくないですからね。ロック系のアイドルに対する憧れもあるんですけど、いまは曲調がロックでダイブしたり、デス・ヴォイスでヘドバンしたりとかするアイドルって結構いるじゃないですか。そういうのは避けたいと思っていますね。そうじゃないと一緒になっちゃうから。
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ーー絵恋ちゃんと言えば、切れ味抜群のask.fmの回答も話題ですよね。あれで絵恋ちゃんを知った人も多いんじゃないかと。
絵恋 : 鼻がもともと悪くて、鼻炎の手術をするためにライヴをちょっとお休みしていたんですよ。でもファン・サービスはしたいと思って、askに登録して答えていたんですけど、おもしろがられてツイッターで拡散されるようになりました。今年のはじめくらいですかね。私は人が傷つくことをあまり考えずに、ウケる方を取っちゃうんですよね。それで、数々の失敗をしてきたんですけど…。
ーー絶妙なセンスで、ちゃんとネタとして昇華されていると思いますけどね。
絵恋 : マジになるのって、つまらないじゃないですか。音楽をやっている人って、その時点でふざけた人生なのに、なんでみんなかっこつけたり真面目になったりするんだろうって。だから私は開き直って、おもしろいことだけやっていきたいです。ツイッターでも、ちょっと大げさなことを言った方がリツイートいっぱいされるんですね。炎上商法じゃないですけど。私は事務所に入っていないから、宣伝してくれる人がいない。だから人の目に触れるために、ちょっと人に嫌われるくらいのことでも言っていかないとって。まずは人の目に触れることの方が大事だから。
絵恋が作っている曲は、女子供にウケるためのものです
ーー事務所に所属したい気持ちはある?
絵恋 : 私がやる以上のところがあれば入りたいですね。入りたいとはずっと言っているし、オーディションを受けたりもしているので。
ーー中村さんが運営をやる可能性はないんですか?
絵恋 : 中村さんは、そんなにやる気のある人間じゃないので(笑)。
中村 : 邪魔臭いことはしたくないですね(笑)。むしろ、自分を運営してくれるマネージャーがほしいくらいです。
絵恋 : 中村さんは私以上にコミュニケーションが得意じゃないんです。人としてやばいくらい。だから、あくまで作家と曲を歌うヴォーカリストっていう関係じゃないとダメですね。性格はもともと合わないので、いまのビジネス・パートナー感がちょうどいい。
ーー絵恋ちゃんは自分でも曲を作っていますが、中村さん以外に曲提供を頼むことは考えていない?
絵恋 : 中村さん以外だとどうしても違う絵恋になっちゃうから、いまの感じを続けていくとすると難しいですね。自分でメロディを作った曲を、中村さん以外に編曲してもらうっていうのはできるかもしれないですけど。
中村 : 絵恋さんの曲は楽曲のメロディやジャンルとかよりも、どういう世界観を言葉にするかっていうことの方が重要なので、そういうセンスが問われるんじゃないかな。特に作詞に関しては。そういうセンスがある人がいれば、代わりはできるかもしれないけど。
絵恋 : たまにはおしゃれでもいいかなと思うこともあるんですけど、そういう曲は絵恋が書けるので、それでバランスは取れるかなと。絵恋が作っている曲は、女子供にウケるためのものです。
中村 : そうだね。「やよいちゃんにはかなわない」にしても「体調不良」にしても。
ーー最近はお客さんもどんどん増えてきていると思いますが、いかがですか。
絵恋 : 徐々にって感じですね。1回1回のチャンスを無駄にしないようにしているんです。フリーで活動しているので、いいライヴがいきなり舞い込んでくることはないですから。自分で営業に行ったりもしているんですけど、そのときにいいチャンスがあったら絶対に手を抜かない。例えば投票制のライヴでは絶対に1位を目指していたし。そういうふうに地道にやってきた感じなので、なにがきっかけでってことはないですね。あとは増えてもいくし、減ってもいく。オタクは、ところてん式なので。
ーーそれでも4年以上ソロで活動してきて、吉田豪さんが帯を書いた全国流通盤を今年リリースして、徐々に流れがきているような気がするんですけど、まだ手応えみたいなものは感じていない?
絵恋 : うーん。まだ全然ですね。もっとできると思うし、おもしろいこともまだまだあると思う。
ーー夢や目標はありますか?
絵恋 : 新宿LOFTさんでワンマンするのがいまの夢です。
ーー武道館とかではなく、なぜ新宿LOFTなんでしょう。
中村 : おれは武道館に立ってくれた方がいいけどね(笑)。
絵恋 : その方がCDも売れるもんね。
中村 : でも、最初は「60人のえれにすと(ファン)を集めたい」って言ってたじゃん。だから、それに比べたら目標が上がって良かったと思っているよ。あのときは、あまりの低さに絶望した(笑)。
絵恋 : 活動しはじめた頃は、60人でもすごい高い目標だったんです。絶対に武道館に立ちたいとか、テレビに出たいとか、想像もつかないような夢が立てられないんですよ。でも、これって決めたことは全部達成してきたので。自分にとってはちょっと高いけど、がんばれば辿り着けるような目標を1個立てて、それに向かってがんばってやっていくだけです。
ーーじゃあLOFTワンマンが現実的になったら、また違う目標が見えてくるかもしれないですね。
絵恋 : そうなったら自分のなかで見えるものも変わるから、新しく更新されていくかもしれないですね。新宿LOFTは好きで一番かよっていたし、いろんなものをもらっているから、少しでも返したい思いがあるんです。そこに少しでも届くために、今回の新曲3曲も手を抜かずに魂を込めてレコーディングしたので、たくさんの人に聴いてほしいですね。
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活動休止前に届けるみきちゅの新作。アイドルとしてシンガー・ソングライターとしての要素をたっぷりと詰め込んだヴォリュームになっており必聴。とある1枚のファンレターに書かれていた「みきちゅの十字架を少しでも背負えたら楽になるかな?」という一言がキッカケになり曲が出来上がった。編曲はひめキュンフルーツ缶やnanocuneを手がけている山下智輝。
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Maison book girl / bath room(24bit/48kHz)
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LIVE INFORMATION
『潜行』出版記念イベント
2015年9月27日(日)@2.5D
時間 : 18:30
料金 : 1,500円(+1D)
出演 : 姫乃たま / 絵恋(@erenism) / 濱野智史(@hamano_satoshi)
DOPE IMPACT Vol.1
2015年9月27日(日)@新宿LOFT
時間 : 開場11:30
料金 : 2,000円(+1D)
出演 : 2& / じゅじゅ / Maison book girl / NECRONOMIDOL / MIKA☆RIKA / 絵恋ちゃん / Hauptharmonie / ライムベリー
絵恋ちゃん生誕ライヴ
2015年10月11日(日)@目黒鹿鳴館
時間 : OPEN16:00 / START16:30(予定)
料金 : 前売 2,400円 / 当日 2,900円 (各D別 600円)
出演 : 絵恋ちゃん、2&(ダブルアンド)、偶想Drop、熊田佳奈絵、姫乃たま、森乃真琴、ぱいぱいでか美、合法幼女症候群、星名ふみみ、少女閣下のインターナショナル
新シングル『天狗』も発売
渋フェス
2015年10月31日(日)
PROFILE
絵恋ちゃん
「ろっくあんどせんちめんたる」をコンセプトに作られたクレイジー・パンクな楽曲とアイドル・ポップな歌声を武器にライヴ活動中。作詞作曲やグッズのデザイン等なんでも大雑把にこなすが、コミュニケートは大の苦手なので事務所に入ることを夢見ている。美大出身。