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2024.01.18

【奈良】一度は行きたい絶景の吉野の桜!電車からグルメまで桜づくしの旅プラン

写真を見たことがある人なら、一度は行ってみたいと憧れる奈良県・吉野の桜。せっかく訪れるのなら、桜はもちろん、吉野の旅をとことん楽しみたいですよね。

そこで今回は、道中の電車から周辺で味わえるグルメ情報まで、吉野の魅力を紹介。麗らかな春のお出かけの計画を立てる際の参考にしてください。

※この記事は2024年1月9日時点での情報です。休業日や営業時間など掲載情報は変更の可能性があります。

記事配信:じゃらんニュース

桜づくし1:吉野への道中も春爛漫

近鉄特急「さくらライナー」

吉野へ向かう道中から気持ちが高まる!桜色の車体に揺られながら春の景色を堪能

近鉄特急「さくらライナー」

吉野山周辺は3月下旬から交通規制があるため、マイカーやレンタカーよりも電車でのアクセスがおすすめ。

そこで紹介したいのが、春の旅にぴったりな、ピンク色の車体が特徴的な近鉄特急「さくらライナー」。阿部野橋駅発・吉野駅行きの特急電車で、車内の座席までピンクというこだわりが光ります。先頭車両のデッキからは、運転席越しに美しい景色も楽しめますよ。

特急券は、近鉄駅の特急券売場以外にも、インターネットや旅行会社での購入が可能です。

■近鉄特急「さくらライナー」
[TEL]050-3536-3957(近鉄電車テレフォンセンター)
[営業時間]8時~21時
[定休日]なし
[料金]【大阪阿部野橋駅から吉野駅まで】1690円(特急料金+運賃)
「近鉄特急「さくらライナー」」の詳細はこちら

(画像提供:近畿日本鉄道株式会社)

桜づくし2:吉野山の4エリア

「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」と、大きく4つのエリアに分かれる吉野山。それぞれ見頃が違うので、行く時期に合わせて桜を堪能してくださいね。例年混雑する傾向が高いため、状況に応じてロープウェイを利用したり、ゆっくり歩いたりとアクセス方法を検討しましょう。

A:ロープウェイで「下千本」へ
近鉄電車 吉野駅から歩いてすぐのロープウェイ 千本口駅から、「下千本」にあるロープウェイ吉野山駅へ登る最短ルート。最も混雑が予想されるものの、3分で到着できる手軽さが魅力です。

B:徒歩で「下千本」へ
「下千本」まで徒歩で行くルート。ゆっくり歩いても30分程なので、ロープウェイが混雑している時は歩きながら道中の景色を楽しむのもおすすめです。

C:裏道(温泉谷ルート)で中千本へ
「下千本」を飛ばして「中千本」に出るルート。なだらかな山道ですが、40~50分ほど歩きます。「奥千本」「上千本」へ混雑を避けて行きたい場合に最適です。

グルメも絶景も楽しめる「下千本」「中千本」

ロープウェイ千本口駅から気軽なハイキング気分で楽しめるのが「下千本」「中千本」エリア。飲食店やお土産処、吉野山を代表する寺社が立ち並びます。

金峯山寺

“吉野桜”始まりの場所として伝わる修験道の総本山

金峯山寺

吉野山のシンボル的な存在の「金峯山寺(きんぷせんじ)」。修験道の開祖とされる役行者(えんのぎょうじゃ)が山中での修行の末、修験道の神である金剛蔵王権現(ざおうごんげん)の姿を桜の木に刻み、祀ったのが始まりなのだそう。これ以降、桜の木は吉野山において御神木として多く植えられてきたため、今のような桜の絶景が楽しめる山になったと伝えられています。

本堂の蔵王堂と仁王門は国宝に指定されおり、中でも最大約7.3mある秘仏本尊金剛蔵王権現立像は見応え抜群。境内の桜やお寺から望む桜は、4月上旬から中旬が見頃ですよ。

■金峯山寺
[TEL]0746-32-8371
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
[参拝時間]8時30分~16時
[定休日]なし
[料金]拝観料【大人】800円※国宝仁王門大修理勧進 秘仏本尊特別御開帳の期間は1600円
[アクセス]【電車】吉野山ロープウェイ 吉野山駅より徒歩10分【車】南阪奈道路葛城ICより約40分
[駐車場]なし
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(画像提供:金峯山寺)

萬松堂

吉野山の桜をイメージした羊羹など、春の訪れを感じさせる和菓子が味わえる

萬松堂
草もち(左)、桜もち(右)、花見だんご(奥)
萬松堂
さくら羊羹
萬松堂

先に紹介した「金峯山寺」の仁王門前にある「萬松堂(まんしょうどう)」は、添加物を一切使わず、国産の材料にこだわった和菓子を作る店。春には「桜もち」や「花見だんご」など、お花見にもってこいなお菓子が店頭に並びます。

中でも、透明な寒天の中に桜の花びらがふわりと咲く「さくら羊羹」は、山の緑と満開の桜を表現した商品。塩漬けされた桜の塩味と、あっさりとした羊羹の甘味が絶妙な一品です。

■萬松堂
[TEL]0746-32-2834
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山448
[営業時間]【通常期】9時~17時【観桜期】9時30分~※商品がなくなり次第終了
[定休日]火、不定※4月・11月はなし
[アクセス]【電車】吉野山ロープウェイ 吉野山駅より徒歩10分【車】南阪奈道路葛城ICより約50分
[駐車場]なし
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(画像提供:萬松堂)

柿の葉寿司 やっこ

桜の香りが楽しめる「桜めん」を味わいながら、桜咲く景色を堪能

やっこ
桜めん
やっこ
柿の葉寿司

「金峯山寺」の蔵王堂前に店を構える「柿の葉寿司 やっこ」。店名は、毎年桜が満開になる4月中旬に開かれる寺の伝統行事「花供会式(はなくえしき)」において、大名行列で先頭を務める「奴(やっこ)」にちなんで付けたそうですよ。

春限定で提供されている「桜めん」は、ふわりと桜の香りが漂う、まさに春を味わえる一品。セットで頼むと、古くから吉野で食べられている伝統食「柿の葉寿司」と、吉野葛を使用した「葛餅」も付いてきます。

■柿の葉寿司 やっこ
[TEL]0746-32-3117
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山543
[営業時間]【通常期】9時~17時【観桜期間】9時~18時
[定休日]水※4・11月はなし
[料金]桜めんセット葛餅付き(春限定)1450円、柿の葉寿司(吸物付)1300円
[アクセス]【電車】吉野山ロープウェイ吉野山駅より徒歩10分【車】南阪奈道路葛城ICより約40分
[駐車場]あり(無料)
「柿の葉寿司 やっこ」の詳細はこちら

(画像提供:柿の葉寿司 やっこ)

足をのばして行きたい「上千本」「奥千本」

「上千本」「奥千本」は、吉水神社よりもさらに高いところから絶景を楽しめるエリア。かなり距離があるのでしっかり歩ける準備をして訪れましょう。

「中千本」の寺社が集まるポイントから「上千本」の花矢倉展望台までは徒歩で30分程度。「中千本」の竹林院前からはバスが出ているので、一気にバスで登って、ゆっくり降りながら花見を楽しむのもおすすめです。

花矢倉展望台

吉野山の桜を見下ろす「上千本」の絶景ポイント

(画像提供:吉野町)

傾斜が急な獅子尾坂をのぼった先にある「花矢倉展望台」は、源義経の忠臣だった佐藤忠信が独り踏みとどまり、迫りくる敵に矢を射かけていた場所ともされています。

金剛葛城の山並みも一望できる絶景スポットで、桜が見頃の4月上旬には一面が美しいピンクに包まれます。

観桜期のみ営業している近くの甘味処ではちょっとした軽食が味わえるので、眼下に広がる桜を眺めながら休憩するのもいいですね。

■花矢倉展望台
[TEL]0746-32-1007
[住所]奈良県吉野郡吉野町吉野山1711
[営業時間]散策自由
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】吉野山ロープウェイ吉野山駅より徒歩60分【車】京奈和自動車道御所南ICより約50分
[駐車場]なし
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(画像提供:吉野町)

桜づくし3:奈良の名桜も一緒に満喫

奈良には、吉野山の他にも一度は訪れてみたい花見スポットがたくさんあります。ここからは、吉野から比較的訪れやすい奈良県内の名桜を紹介。吉野山とはまた違う趣の桜も見に行ってくださいね。

石舞台古墳

古墳と桜のコラボレーション。桜の開花期間には夜間ライトアップも実施

飛鳥 石舞台古墳
飛鳥 石舞台古墳
夜間ライトアップ

国内でも屈指の横穴式石室を持つ古墳として知られる、明日香村の「石舞台古墳」。周辺には多くの桜が植えられており、春になると古墳を取り囲むように咲き誇ります。野原もあるので、お弁当を食べたり散策したりして楽しめますよ。

見頃は3月下旬から4月上旬頃。開花している期間の夜間には、石舞台古墳と周辺園路がライトアップされます。昼間とは異なる、幻想的な情景が広がる夜桜も見事です。

■石舞台古墳
[TEL]0744-54-3240(一般社団法人 飛鳥観光協会)
[住所]奈良県高市郡明日香村島庄133
[営業時間]見学時間【通常期間】9時~17時(最終受付16時45分)【3月下旬~4月上旬ライトアップ期間】9時~21時
[定休日]なし
[料金]拝観料【大人】300円【小・中・高校生】100円
[アクセス]【電車】近鉄電車 橿原神宮前駅より奈良交通明日香周遊バスで約30分※石舞台下車徒歩3分【車】京奈和自動車道木津ICより約45分
[駐車場]あり(500円)
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(画像提供:一般社団法人飛鳥観光協会)

長谷寺

別名“花の御寺”とも呼ばれる、多種多様な桜が咲き誇る寺

(画像提供:長谷寺)

真言宗豊山派の総本山「長谷寺(はせでら)」。山桜・染井吉野・八重桜など千本を超える桜が植えられており、別名“花の御寺”とも呼ばれています。

3月下旬から4月中旬に、本堂から見えるのは境内全体がたくさんの桜で彩られた情景。寺全体がピンク色に包まれた景色は見事ですよ。

また、例年3月から7月上旬にかけては「春季特別拝観」を開催。重文の本尊の“お御足”に直接触れてお参りすることができるので、花見とあわせてチェックしてみてくださいね。

■長谷寺
[TEL]0744-47-7001
[住所]奈良県桜井市初瀬731-1
[参拝時間]【4月~9月】8時30分~17時【1月~3月・10月~12月】9時~16時30分
[定休日]なし
[料金]【入山料金】大人500円、小学生250円
[アクセス]【電車】近鉄電車 長谷寺駅よりタクシーで約6分【車】名阪国道針ICより約20分、西名阪自動車道天理ICより約30分
[駐車場]あり(500円)
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(画像提供:長谷寺)

本郷の瀧桜(又兵衛桜)

まるで桜の滝!樹齢300年と言われる立派なしだれ桜

本郷の瀧桜

奈良県宇陀市大宇陀本郷には、戦国武将として活躍した後藤又兵衛が落ち延びて僧侶となり、最期を迎えたという言い伝えが残っています。後藤家の屋敷跡に立つしだれ桜はその所以から、「又兵衛(またべえ)桜」と呼ばれ親しまれてきました。

樹齢300年とも言われており、幹周3m、高さ13mという大きさはまさに圧巻。見頃の4月上旬から中旬にかけては、垂れ下がった枝にたくさんの花が咲き、まるで上から桜の花が降ってくるような春爛漫の風景を満喫できます。

■本郷の瀧桜(又兵衛桜)
[TEL]0745-82-2457(宇陀市観光協会)
[住所]奈良県宇陀市大宇陀本郷
[営業時間]散策自由
[定休日]なし
[料金]無料※桜維持協力金100円(任意)
[アクセス]【電車】近鉄電車 榛原駅よりタクシーで約15分【車】名阪国道針ICより約30分
[駐車場]あり(無料※開花シーズンのみ500円)
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(画像提供:宇陀市)

奈良公園

「日本さくら名所100選」にも選ばれている広大な公園

(画像提供:pixta)

東大寺や興福寺、国立博物館などが隣接する「奈良公園」。「日本さくら名所100選」にも選ばれており、ヤマザクラをはじめ、ソメイヨシノ・ナラノヤエザクラといった多種多様な桜が植えられています。

見頃の3月下旬から4月下旬にかけては至る所で花見が楽しめますが、中でもおすすめのスポットが「浮見堂」周辺。趣きのある東屋と桜のコラボレーションが素晴らしく、湖面に反射した逆さ桜も見られますよ。

■奈良公園
[TEL]0742-22-0375
[住所]奈良県奈良市芝辻町543
[営業時間]散策自由
[定休日]なし
[料金]無料
[アクセス]【電車】近鉄電車 奈良駅より徒歩約5分【車】第二阪奈道路宝来ICより約25分
[駐車場]なし
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(画像提供:pixta)

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じゃらん編集部  じゃらん編集部

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