あなたは何タイプ?コミュニケーション上手になるための4タイプ診断法

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職場で、客先で、プライベートで、色んな人とうまーくお付き合いするために欠かせないのがコミュニケーション。

苦もなくうまくいく相手もいれば、どう頑張ってもなかなかうまくいかない相手もいます。距離を置ける相手であれば、そのままフェードアウトもアリですが、上司や顧客、後輩など、どうも縁を切りにくい相手の場合、そういうわけにもいきません。

「ああ、また月曜日・・・。会社に行くのイヤだなぁ・・・」

なんてユウウツになる前に、苦手な相手攻略法を身につけておきましょう。
自分と相手を知り、効果的なコミュニケーションを取るための「4つのタイプ」をご紹介します。

まずは自分を知ることから

コミュニケーション力を上げて、どんな人になりたい?と聞かれたら、あなたはどんな人を思い浮かべますか?

話し好き、聞き上手、周りに流されずいつもマイペースなタイプまで、一口にコミュニケーション上手と言っても、実際には色んなタイプの人がいます。

コミュニケーション上手を目指すなら、まずは自分を知ることから。自分らしい自然なスタイルを大事にしつつ、色んな人といい関係になるために、1970年代に社会学者David Merrillらが提唱した「Social Style(ソーシャルスタイル)」を活用して、自分のタイプをチェックしてみましょう。

ソーシャルスタイルとは、外から見えるその人の態度を観察して、4つのタイプに分類したもの。自己主張の強弱と、感情表出の強弱の縦横2軸で分類します。感情というと「喜怒哀楽」と思いがちですが、「怒」の感情は、自己主張として考えた方がしっくり来ます。

それでは早速、まずは4つのタイプを大まかにご紹介します。本文最後にチェックリストもありますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

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(1)Driving(ドライビング…自己主張:強/感情表出:弱)
「指図されるのは大嫌い。思い通りにやらせてよ」タイプ
(現実派)

生まれついてのリーダー気質。戦略、勝負が大好きで、指示されるのが大嫌い。自分の道は自分で決める。褒められなくても平気です。口グセは「で、結論は?」

基本的に自分が相手をコントロールしたいドライビングタイプは、指示命令など一方的なコミュニケーションを取りがちです。話をじっくり聞くのは苦手で、ついつい相手の話を遮りがち。優柔不断な相手には、「で、一体何を言いたいんだよ?」とイライラすることも多々あります。仕事はやって当たり前、他人に認められなくても平気と言う方も多く、イチイチ報告を求められるのも嫌いだという人も。

相手と意見を戦わせることを恐れず、ハッキリ言うことが多いので、衝突も多目ではありますが、上昇意欲に乗って出世していく人も多くいます。仕事は仕事、と割り切りたいので人間関係のもつれなど、ウェットな話題は好みません。

(2)Expressive(エクスプレッシブ…自己主張:強/感情表出:強)
「楽しくなければ意味がない。盛り上がって行こう!」タイプ
(感覚派)

仕事も勉強も楽しくなくちゃ!サプライズが大好きで、何とかなるさと楽観的。細かいことなんて気にしてもムダ。やってみてから考えます。口グセは、「いいね!」

おしゃべり好きで、沈黙が苦手なエクスプレッシブタイプは、色んな場所でムードメーカー。しーんとした時間が苦手ですから、いつも口火を切る最初の発言者になりがちです。飲み会やコンパも基本盛り上げ役。よく話し、よく笑い、「そこうるさいよ!」と怒られてもエヘへと笑ってスルーできる、そんな柔軟さを持っています。

ドーン、ババーンといった擬音語擬態語を多用して、話は結構大げさになりがち。盛り上ればいいでしょ?とばかりに、少々「盛る」のも得意です。

(3)Amiable(エミアブル…自己主張:弱/感情表出:強)
「みんなのためなら頑張れる。きちんとお役に立ちたい」タイプ
(協調派)

人間関係波風立てず、穏やかに。「困っている人はいないかな、期待されていることは何だろう」「みんなのためなら頑張れます」というタイプ。口グセは、「すみません」

いつもニコニコいい人オーラ全開のエミアブルタイプは、周りからのお願いを断れず、ついつい「はい」と引き受けちゃって仕事は常に手一杯・・・となりがちな、優柔不断ないい人です。困っている人が周りにいると、放っておけずに悩み相談もウェルカム。自分の意見を押し付けることなく、うんうんうなずく共感上手な聞き上手ですから、話している相手はそれでスッキリストレス解消。それで終われば良いのですが、勝手に「味方だよね?」と思われて、知らない間に人間関係問題に巻き込まれていたりもします。

(4)Analytical(アナリティカル…自己主張:弱/感情表出:弱)
「やるべきことは正確に。計画通りに進めましょう」タイプ
(思考派)

まずは計画、事前準備。自分の専門を大切に、ミスは少なく確実に。いつも通りにきちんとやろう。コツコツと継続してこそ価値があると考えています。口グセは、「特にありません」

周りから見るといつもマイペース、空気を読まずに淡々と仕事をこなすアナリティカルタイプは職人気質。決められた仕事をきっちりとひとつひとつ終えていくことを好みます。人に振り回されることを嫌いますから、一人でできる仕事を選びがち。人によっては何日も、誰ともしゃべらず黙々と作業するのも苦になりません。

どれもピンと来ないなぁ、もしくはどれもあてはまる、そんな場合はバランス型。自分の感情に関係なく、相手や場面に合わせながら、その場で態度を変えていく。そんな傾向があるのではないでしょうか。市役所や県庁、行政の現場担当など、個性を出さずに淡々と物事を処理していく組織の方に非常に多いタイプです。

迫力ある社長タイプの「ドライビング」、お調子者のアイデアパーソン「エクスプレッシブ」、いつもニコニコいい人「エミアブル」、コツコツマイペースな「アナリティカル」。そして、あまり強弱のないバランス型。

どのタイプが良い、悪いではありません。
相手を苦手なタイプだと決めつけて、敬遠するための理論ではなく、自分自身の傾向を知り、ハマりがちなパターンを知っておくことで対応力を上げていく。ソーシャルスタイルはそのための便利でわかりやすい理論です。

自分の傾向と人との違いがわかったら、今度は相手にどう対応するか。次回はタイプ別、個別対応についてお伝えします。どうぞ、お楽しみに!

8,568通り、あなたはどのタイプ?

付録:自分のタイプがわかるチェックリスト

普段の人とのかかわり方や、ものの考え方を振り返り、次の項目に該当する箇所をチェックしましょう。
たくさんチェックがついたタイプの傾向が高いと考えられます。

それではどうぞ!
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著者:谷益美
『タイプがわかればうまくいく!コミュニケーションスキル』著者。高校時代は漫画研究部部長。専門はビジネスコーチング及びファシリテーション。企業、大学、官公庁などで年間150本超のファシリテーティブな場作りを行う。リーダー、マネージャー、営業担当や学生など、幅広い対象者から「笑える学べる元気になる」と好評。

編集:鈴木健介

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