機動隊約150人が基地建設抗議の市民ら排除 辺野古ゲート前


この記事を書いた人 謝花 稔
市民を排除する機動隊員ら=3日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への新基地建設で、3日午前7時ごろ、重機を積んだ工事関係車両十数台が米軍キャンプ・シュワブ内に入った。辺野古崎付近の作業ヤード整備地では、複数のショベルカーが採石をならしているような様子が確認された。

 移設に反対する市民ら約120人は、午前6時ごろから抗議行動を展開し、シュワブ旧ゲートに座り込んだ。しかし、機動隊約150人が市民らを排除した。市民らは午前8時ごろ再び、新ゲート前で抗議デモや座り込みを行った。何度も排除に乗り出す機動隊の対応に市民らは反発し、道路中央に一列に座り込んで抗議の意思を示した。国道329号は一時的に渋滞した。
 海上では市民らが船4隻とカヌー16艇を出し、辺野古崎から長島の海域に張られたフロート沿いで作業中止を訴えた。
 ゲート前の集会には約150人の市民が参加した。沖縄平和運動センターの山城博治議長は「3世代で抗議行動に参加し、声を掛けてくれた家族もいた。誇りと勇気を持って、闘いを進めていこう」と呼び掛けた。 【琉球新報電子版】