嘉手納 外来機早期撤退求める 當山町長が防衛局に要請


この記事を書いた人 金城 美智子
井上一徳沖縄防衛局長(右)に航空機騒音の軽減と外来機の早期撤退を求める要請文を手渡す當山宏嘉手納町長(左)=29日午後、沖縄防衛局

 【嘉手納】米空軍嘉手納基地への相次ぐ外来機の飛来を受け、當山宏嘉手納町長は29日午後、沖縄防衛局に井上一徳局長を訪ね、「外来機による騒音が増大している現状は騒音防止協定に違反している」などと述べ、航空機騒音の軽減と外来機の早期撤退を求める要請文を手渡した。

 當山町長はステルス戦闘機F22ラプターとF16戦闘機が飛来して以降、町内での苦情件数や騒音発生回数が増えたことを指摘。「深夜早朝の騒音も確認されており、町民はたまったものではない。外来機の早期撤退を強く求めたい」と訴えた。
 井上局長は「F22の飛来が確認された時点で米側に住民への配慮を申し入れたが、あらためて影響を最小限にするよう求めたい」と答えた。
 嘉手納町基地渉外課によると、F22とF16飛来後の27、28日の2日間で計34件の苦情が町に寄せられている。
【琉球新報電子版】