「いつでも人を呼べる家」とは、玄関に入ってから人を通す部屋までの空間がスッキリと気持ち良い空間になっており、掃除の行き届いた家のこと。だからといってリビング以外のモノがあふれた部屋を臭いものにふたを閉めるようにすべて締め切り、開放厳禁!になっていては、招かれた人は落ち着かないしくつろげません。
人をもてなす前にまず大切なことは「そこに住む、自分の家族をもてなす気持ち」で気持ち良い空間をつくること。気持ち良い空間をつくるためには、部屋にモノが散らかっていてはいけません。
モノが散らかる原因として多いのは、収納の中にモノがたくさんありしまえない状態にあることです。改善策としては収納の中の不要なモノを減らすか、その部屋になくてもいいものは別の部屋の収納に移動させることです。部屋同様、収納の中にもゆとりの空間をつくり、モノがしまいやすい状態にしておくと、ストレスなくモノをしまうことができます。
必要なモノをすぐにしまえるようにするためには、定期的に収納の中のモノを見直す習慣が必要です。
片付けが苦手な人は、人が来るたびに1日がかりで部屋の中にあふれてしまったものをせっせと減らしたり、移動させたり、無理やりしまい込もうとしてしまいます。ですが、そんな片付け方をしていては、すぐにまた部屋は散らかり、片付けることが嫌になって人を呼びたくなくなります。
まずは部屋をスッキリと片付いた状態にし、その状態を日常的にキープすることが大事。部屋を散らかす原因、それは家族みんなの「チョイ置き」です。この何気なく置いてしまう「チョイ置き」を放置してしまうから、部屋がいつの間にか取り返しのつかない状態になってしまうのです。この、家族みんなの「チョイ置き癖」がやめられるように環境を改善しましょう! この「チョイ置き」さえ部屋からなくなれば、急な来客にも困らずにいつでも人を招くことができるようになるのです。
部屋の中に「チョイ置き」をさせないようにするおすすめの片付け術があります。それが古堅式最速片付け術「ざっくりBOX」を活用する方法です。「これ後で使うから」とか、「これ後で片付けるから」という理由でとりあえずそこら辺にモノを置いてしまう「チョイ置き」。それがいつの間にか部屋の風景となり「モノだまり」というオバケへと変身するモノたちなのです(笑)。それを今日から卒業しましょう。
「チョイ置き」をやめて「ざっくりBOX」の中に放り込む! ただそれだけ。「明日持っていくからいいや」と置いてしまいがちなモノであっても、持って行くまでは「ざっくりBOX」の中で待機する。後で見ようと思って取っておきたいカタログもなんとなくテーブルに置くのではなく、「ざっくりBOX」に入れておく。だから部屋は散らからない。
もちろん「ざっくりBOX」の中はだんだん重くなり次第にあふれて来ます。それはちゃんとお休みの日など時間に余裕があるときに見直しましょう。「ざっくりBOX」は家族それぞれに与えて、各自で管理すること。「チョイ置きやめてざっくりBOX」を合言葉に、家族みんなで、いつでも人が呼べる散らからない空間をキープすることを心掛けてください。
いつも「片付けなくちゃ」と思うストレスから解放されて、いつでも人が呼べる心のゆとりをもつためには、空間にゆとりがなければ実現することはできません。片付けとは「しまい込むこと」ではなく「スッキリ片付いた空間をキープすること」です。何のために片付けるのか? この夏、もう一度考えなおすことも必要なのかもしれません。