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首都圏で仕事をしていると、通勤電車の異常な混雑にストレスを感じる人も多いだろう。運良く座席に座れるのは本当に稀。ほとんどの人が、満員電車のなかで揉みくちゃにされているはずだ。
座席に座れるのは、ほとんどの場合が始発駅から乗る人。始発駅といえば郊外をイメージするが、電車運行の関係で中間始発駅というものも存在しており、そうした駅に住む人は、並びさえすれば座席に座ることも可能だ。
今回は、そんな中間始発駅に暮らす人に、通勤時のメリットを聞いてみた。
「東武東上線、成増に住んでいます。少し並べば座れることが多いので助かっていますね。僕の目的地でもある池袋まで20分ほどなので、その間は本や仕事に関する資料を読んでいることが多いです。また、東武東上線の最終電車は成増まで。平日だと24時45分と遅くまであるので、池袋で友人とご飯を食べてから帰ることも多くなりました」(Uさん/男性 31歳 デザイナー)
読書を楽しめるのは、座席を確保できた人だけ。なかにはつり革につかまりながら器用に読書をする人もいるが、やはり座って読みたい…というのが本音だろう。続いては女性の方に話を伺った。
「田園都市線の長津田に住んでいます。田園都市線は半蔵門線に乗り入れているので、勤務先の大手町までも乗り換えなし! それに、座席に座りながらネットショッピングや、休日に行きたいショップをチェックしたり…、もちろん仕事のTo Doリストをチェックしたりと、本当に有意義に通勤時間を過ごせていますね」(Sさん/女性 28歳 営業)
ほかにも色々な職種の方に話を聞いてみたので、ご紹介しよう。
「私が住んでいるのは、西武豊島線の豊島園駅です。仕事柄、荷物が多いときもあるので始発電車で座れるのはすごく助かっています。現場まで体力を温存できるのもうれしいです」(Aさん/男性 42歳 建築現場監督)
「JR中央線の立川駅から千駄ヶ谷まで通っています。通勤中に、演奏する曲を覚えたり、聞き込んでアレンジを考えたりもしますし、思い浮かんだ事をメモして歌詞の参考にもします。楽器も持ち運んでいるので、座れるのはありがたいですね」(Kさん/男性 48歳 ミュージシャン)
職業によって電車内の活用法はさまざまだが、みなさん上手に通勤時間を活用しているようだ。引越しを考えるなら、中間始発駅は頭に入れておくべき重要な選択肢。快適な通勤がライフスタイルに与える影響は計り知れない。