「食は命の源。食材を保存している冷蔵庫は、家族の命を守ってくれる大切な場所。だからこそ、庫内は清潔に保ち、食材の保存には気を配ります」と話すのは、料理研究家の島本美由紀さん。
彼女は、旅エッセイを出版するほどの旅ツウでもあり、旅行で数日間家を空けるとき、冷蔵庫の食材をどう保存すべきか頭を悩ませていた。
「何度も野菜をダメにしたことがあり、食材を廃棄することはお金と命を捨てること」と罪悪感に苛まれ、野菜の保存法を研究し続けた。
「野菜は生きています。冷蔵庫でも大地に生えていた状態で保存すると長持ちします。葉っぱを上、根が下にくるように立てて入れます。トマトやなすなど夏野菜は寒さに弱いので冷蔵庫だと寒いんですよ。ラップでくるんで洋服を着せておくんです」
食材が長持ちすれば、買い物に何度もでかける必要がなくなり、結果的に節約にもつながる。健康も節約も冷蔵庫からはじまる。
■島本美由紀さん/料理研究家&ラク家事アドバイザー。『お金・時間・空間のムダを一気に解決! 冷蔵庫超片づけ術』(双葉社)、『もっと野菜を! 生のままベジ冷凍』(小学館)など著書多数。
※女性セブン2016年6月9・16日号