今でこそ洋食の定番となった「カツカレー」も、かつては一部の客しか注文しない「裏メニュー」だった。そんな「裏メニュー」は、全国チェーン展開する、なじみ深い店にもひっそりと存在している。
カレーチェーン『CoCo壱番屋』では、カレーの辛さに加えてご飯の量を自由に変更できる。店舗のメニューに掲載されているのは600グラムまでだが、それ以上の「超大盛」も可能だ。
また、ご飯だけが余ってしまった時には、従業員が無料でミニサイズのカレーソースを追加してくれる「サービスソース」という嬉しいサービスがある。ただし、あくまでこれは従業員の「善意」。最初の注文は、くれぐれもカレーソースとご飯のバランスを考えたものにすべし。
ファストフードチェーン『サブウェイ』の主力商品は、肉や野菜をたっぷり挟んだサンドイッチ。しかしこの具材だけを楽しむ方法がある。「パン抜き」と注文すれば、中身の具材だけをボウルに入れて出してくれるので、サラダとして食べられる。
加えて「パンのみ」という注文も可能だ。文字通り具材がなくパンだけが提供される。ただし値段はどちらの場合でも通常のサンドイッチと同じである。
飲食チェーンでは原則、店舗でメニューにない商品を出すことは本部から禁止されていることが多い。裏メニューとは従業員と常連客の信頼関係によって成り立っていることを忘れず、無茶な注文をしないなどマナーを守って楽しみたいものだ。
※週刊ポスト2015年12月11日号