おひとり様ももう寂しくない! 個食鍋がこんなにも進化していた

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日本人たるもの、冬になるとお鍋が恋しくなる。でも、一人暮らしの人間にとって、団らんの象徴ともいえるお鍋は遠い存在。「温まりたい!」と思う一方、寂しい感を煽るようで、何か大変な一線を越えてしまうようで、なかなか踏み切れないものなんです……。

 

ですが、そんなこじらせた思いを超越するほど、個食鍋が進化していたんです! 豚キムチ鍋、鶏ちゃんこ鍋、さらにはもつ鍋も! コンロにのせるだけと手間いらず。“料理した感”がほとんどないのも、心のダメージを浅くしてくれます(いや、ほぼないですね)。思い切って心のハードルを飛び越えてみるのもアリなのでは。

 

さっそく、この冬だけで15万個を出荷予定の日本トップフーズさんから3種類の個食鍋を取り寄せ、食べ比べてみました。ちなみに食品スーパーのマルエツ、マミーマート、エコス、カスミ(肉の大久保)などで購入できます。

 

昨年の話題商品が今年も! 豚ばらミルフィーユ鍋 (店頭価格:398円)

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このお鍋はテレビコマーシャルで今年もよく見かけます。個食鍋でももはや定番のようです。白菜と豚肉をミルフィーユのように幾重にも重ねた鍋ですね。

 

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今回、個食鍋を取り寄せてびっくりしたのが盛り付けのキレイさ! 白と赤のストライプ柄が美しい♪

 

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取り出してみると、野菜不足が心配なお一人様にはうれしいこのボリューム! 直径20cmほどのお皿にギッシリ。野菜を手にとると、野菜の新鮮さがよくわかります! 白菜は葉の部分が黒っぽくなっていたり、黄色っぽく枯れているような部分がよくあるのに、気になるところが見当たりません。ちゃんと、検品してくれているという安心感が(ありがとうございます)。

 

冷蔵保存で、賞味期限が短いのも納得。作りたてを食べられるようです。

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付属のタレを200mlの水に溶かして、鍋に入れ、火にかけます。

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中火で6分ほどでしょうか……、いいかんじにグツグツしてきました♪

おいしそ~!!

 

  • 主張しすぎない上品な塩味
    (冷蔵庫に残っている根菜やキノコを入れてもイケそう)
  • スープに白菜の旨みが出ているのか、優しい甘みが
  • 白菜の葉のトロ~リとしたところと、芯の食感、どちらもちゃんと楽しめる
  • 豚肉もしっかり入っているので、満足感UP
    (ダシが出てしまった後のオマケみたいなものではなくて、ちゃ~んと食べてる感あり)

 

これはお子さまから年配の方まで、万人受けしそう。食べ疲れしない味なので、残業後とか病み上がりとか!?作る気力も食べる気力もないときにもおすすめできます。

〆はうどんでいかがでしょうか。(別途、購入をお願いします!)

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家にあった胡麻、たたき梅、柚子胡椒、ゆずぽんを薬味に用意してみました。ちょい足ししながら、カスタマイズしてみるのも良いかもしれません。ゴマはいけましたが、ゆずぽんはちょっと強すぎるかも。

 

家で、一人で、これができるなんて! ホルモンファン待望の国産牛もつ鍋(店頭価格:550円)

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お取り寄せなどで自宅でもできるもつ鍋ですが、一人もつ鍋は相当なチャレンジだと思っていました。が、これがあれば、本当にお手軽にできちゃいます。

 

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清潔なパッケージに好感が持てます。

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「おおおおおっ!」。こんなに牛もつが! 野菜が!! ミルフィーユ鍋と同じで、キャベツやニラ、長ネギにはハリがあって、鮮度を感じます。これは期待できそう。

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作り方は同じです。付属のタレを200mlの水に溶かして、鍋に入れ、火にかけます。

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ミルフィーユ鍋より少々長め、中火で8分ほどでしょうか。グツグツしてくると、「これこれ!」と思わせる、食欲をそそる香りが漂い始め、否応なしにテンションが上がります↑↑

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あ……ちょっと煮込み過ぎたかも。でも、味は問題ありませんでした。

  • お店で食べるのと引けをとらない本格的な味
  • もつはプリっとして、甘みが濃厚
  • もつの旨みを吸ったキャベツが美味~!
  • スープはあっさりめ

 

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家で食べても、もつ鍋は旨い! という結論。コスパ、手軽さを考えると、ハマりそうな満足度。〆はやっぱり、ちゃんぽん麺でしょうか(別途、購入をお願いします!)。

 

あのイベリコ豚で!? ちょっと贅沢、イベリコ豚ミルフィーユ鍋塩レモン風味(店頭価格:498円)

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定番のミルフィーユ鍋なんですが、こちらはお肉がイベリコ豚にアップグレード!

 

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写真で伝わるか心配ですが、国産豚と比べると豚肉の赤が鮮やか! 美しさが際立ちますね。

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ドドンっと、ボリュームたっぷりです。

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作り方は、もうお分かりですね。

付属のタレを200mlの水に溶かして、鍋に入れ、火にかけます。レモン果汁は煮込むと香りが飛びそうなので、後入れにしてみました。

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調理中の香りは、国産豚と同じです。もつ鍋の後のトライだったので、ちょっと寂しい。

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仕上がりも、国産豚とほぼ同じ。並べたら見分ける自信がありません……。お味もまた、難しい結果に。

というのも、国産豚と食べ比べると、

  • 豚肉の食感が違う
  • スープの甘みの感じ方が違う

(国産豚のほうが白菜の甘みが強いような。でもそれは、煮込んだ時間とか白菜の葉と芯のバランスとか、そういう違いによるものなのかもしれないし。あるいは、イベリコ豚の存在感が関わっているのかもしれないし……、酷似しとりました)

 

つまり、どっちもおいし~~! 選ぶときは気分でOK! くらい、どっちも。

あ、レモン果汁はゆずポンより確かに合いそう。ほんのり爽やかな後味に(入れなくても、もちろんイケます)。

 

 

冬になったらお鍋を食べる、そんな当たり前の権利がお一人様にも!

食べたいけれど一人では寂しい、むなしい、なんて敬遠していたお鍋が、こんなにもお手軽に、こんなにもおいしく食べられるなんて。今年の冬は、大いに個食鍋に甘えてみてはいかがでしょう。後片付けが楽なのも、本当にうれしい。

 

取材協力

株式会社日本トップフーズ

個食鍋は、直接火にかけられる今回紹介したタイプと、電子レンジで「チン!」するだけの「若鳥と白菜のクリームチーズ煮」「若鳥とごろごろ野菜のクリームチーズ煮」なども販売。首都圏ではスーパーマルエツなどで販売中。

 

書いた人:近藤由美

近藤由美

1980年生まれ。岐阜県出身。食べることが大好き、作るのはちょっと好きな編集兼ライター。農林水産省「食のオフィシェ」。レストラン紹介MOOKの制作に長く携わり、その間にストックしたレストラン情報はのべ3,000軒以上で、現在も増加中。

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