人生の多くの時間を費やす「仕事」において、自分の「好き」を見つけ、その「好き」を行動に起こしていくことで、人生をより豊かなものにできるのだと思います。
その好きを見つける応援をするため、さまざまな「働くヒト」に光を当て、その過去から今、そして未来についてうかがい、働く楽しさ、働く意義をお届けしていきます。
その第4回目のゲストは、『ロロナのアトリエ』シリーズで初めてゲームに携わったイラストレーターの岸田メル先生。美少女イラストに定評がある一方、謎のコスプレなどがきっかけで、ネット上で最も知名度のあるイラストレーターでもあります。
インタビュー前編(※)では、岸田メル先生のバイト経験からイラスト業界に飛び込むまでの来歴を中心に、お話をうかがってきました。
後編となる今回は、メル先生を駆り立てるという焦燥感についてや、「イラストレーターを目指す人にアドバイスするとしたら?」といった質問をうかがっています。さらに、メル先生が協力しているアイドルグループ・虹のコンキスタドールのメンバーでメル先生にイラスト指導も受けているという中学生の大塚望由さんに、「メル先生ってどんな人?」という部分を中心にお話していただきました。
同じことをやっていると「飽きて死んでしまう」という焦燥感がある
──「オンリーワンの存在になりたい」(前編参照)という意味では、ネットでコスプレを披露したり、イラスト以外の仕事でのメディア露出も多かったり、メル先生は異色のイラストレーターという印象です。コスプレなどはご自身の個性を売り込んでいく、ある種の自己プロデュース的な側面もあるのでしょうか?
メル いや、そんな真面目に言われることじゃなくて、あれはただの悪ふざけですけどね(笑)! ただ、「違うことをやらないと生きていけない」という焦燥感は常にある。新しくて面白いことをやらないと、僕自身が飽きて死んでしまう。
2012年のエイプリルフールに公開した全身金色の仮装も、もともとやるつもりなかったんですよ。でも「手伝いたい」っていう弟の友人が残念がって、僕もやる気になった。黄金になったのは、『ドラゴンクエスト5』のエスタークとか『機動武闘伝Gガンダム』のゴッドガンダムみたいに、ラスボス感を出したかったから(笑)。
それで、名古屋の大道町人祭に来るアングラ演劇劇団の大駱駝艦の金粉ショーを参考に、ギンギンに光る方法を調べて……。あれ、金粉じゃなくて真鍮粉を油で溶いてるんですよね。そうすると、すげー光る! 安全性も確保されてる。それで名古屋港で撮影してたら、普通の家族連れもいて、通報されないか心配だったんですけど、ロケかパフォーマーかと思って普通に見てるんですよね。ここまでやり切ると変質者とも思われない(笑)。
やるならとことんこだわるか、逆にすげーショボくして苦笑いされるようにしないとダメですね。中途半端はよくない。今、自分がピエロになっている自覚はあるけど、それでも飽きないために、いつも新しいことをやっていたいです。
──「飽きる」という感覚は、ご自身のイラストに関しても同じですか?
メル 絵(画風)もやっぱり飽きます。ファンからすればたまったもんじゃないでしょうけど、『アトリエ』シリーズでも、3作のキャラクターデザインを3年もやっていると、同じ画風では飽きちゃうわけです。それで絵柄を変えると、ファンからは「劣化した」と叩かれることもあります。それでも、自分がずっと同じ絵を描いていることに耐えられない。「前よりも良くなった」って思ってもらえるのが一番良いんですけどね。
──メル先生はモチベーションの維持を重視されてらっしゃいますね。受けた時にモチベーションが上がる仕事と下がる仕事はありますか?
メル 今は、こちらの予想を裏切ってくる仕事はテンションが上がりますね。例えば、さよならポニーテールというアーティストの楽曲「ふたりぼっち」に歌で参加させてもらったのは、プロデューサーから突然「すごく変わったお願いだと思うんですけど、ゲストボーカルとして参加してもらえないでしょうか?」ってメールが来たことからです。オファーの理由を聞いてみると、「なんかインターネットに岸田メルって歌上手いらしい、って書いてあったから」と言われて、「ネットの情報を鵜呑みにして仕事を振るの!?」とビックリして受けました(笑)。それは良い縁でしたね。
虹コンも、最初にオーディションの審査員をやってくれと聞いて「何したらいいかわからないけどやりたい」って思った。やって結果が見えてることもお金を稼ぐためならやりますけど、どうなるかわからないことの方がワクワクする。
反対に、モチベーションが上がらない仕事としては、正直どこかで見た二番煎じみたい仕事で、「今自分がやってもしょうがない」と思うもの。多分そういう企画って、会社の上司から「なにか面白い企画出せ!」ってせっつかれて、苦肉の策で出したやつだから、向こうもそれをわかっていると思うんですけど(苦笑)。
イラストレーターとして食べていくために必要なのは、「相場が安い」と文句を言うことではない
──メル先生の場合、ご自身の作品よりご本人のほうが有名、ということもあると思います。イラストレーターは裏方に徹するべき、という方もいるかと思いますが、それについてはどう考えてらっしゃいますか?
メル 僕も、ものづくりをするときは基本的にストイックでありたいので、自分の立ち位置に疑問を感じた時期もありました。けど、話題になって5〜6年も経った今は「もうそれでいいかな」と思ってます。
大事なのは、イラストを良いと思ってもらうことなんです。「岸田メルはすごく真面目で純粋なイラストレーターだ」と思ってもらう必要はない。だから、僕自身がコスプレイヤーと思われようと、「あのコスプレイヤーの描く絵は良いな」と思われれば良いんです。僕自身の肩書はなんでもいい。
僕の描いた女の子の絵を見ても、「でも描いてるのあいつだし」って、顔を思い浮かべてゲンナリする人もいると思うんですが…それはもう諦めました(笑)。楽しんでくれる人さえ増えてくれれば、僕がどう思われても別にいい。
──ご自身の立ち位置にすごく自覚的ですね。
メル イラストレーターにもいろいろな方向性があって、僕みたいに前面に出る人もいれば、マンガ家でいうアシスタントとか、大きなプロジェクトの中のサポートに徹するような絵を描く人もいる。そういう人は、ほかの人と同じようなタイプの絵を安定してたくさん描くことが大事だったりする。その場合、自分を前に出すと逆に邪魔になることもあるでしょう。反対に、僕は自分でオンリーワンの個性を出していかなきゃ、と思っている。
どっちが良いという話ではなく、求められることによってスタイルが違ってくる。だから、プロデュースの方向性、「自分がどういうところで、何をして、お金を稼いでいくのか」ということに無自覚ではダメだと思います。お金を稼ぐには、お金を払うだけの価値のあるものをつくらないといけない。
自分が描きたい絵とお客さんが見たい需要のある絵は一致しないことのほうが多いです。その中で、「自分に何が求められているのか?」ということは常々把握する必要がある。絵を描く人の人口は増えていますが、僕の印象だと、絵描きになりたい人でそこまで思い至っている人って、そんなに多くない気がしています。
インターネットの一部には「お金を稼ぐのは悪」という文化がありますけど、いまだに意味不明です。その価値観に毒されてしまうと、生きていけない。例えば、「イラストの相場が安すぎる」とよく話題になったりしますが、企業側だってイラストを買い叩こうとしているわけじゃない。それは予算がないだけの話で、発注側は敵じゃないんだから、それを悪と言ってもしょうがない。お金がほしいなら、予算がある企業と仕事をするしかない。
──一言で「イラストレーター」と言っても、どうやってお金を稼ぐイラストレーターになるかを考えるか、ということですね。
メル お金の問題は切り離せません。お金や仕事は自分から得ていかないといけない。僕の場合、こんな変なポジションになって結果的に得してますが、加減が難しいですね。ずっと変なことを続けていると、より過激なものが求められますし、そのまま行ったら最終的には燃え尽きるしかないですからね。燃え尽きるのは嫌なのでどこかで留めないと。
──メル先生は、これまでのお仕事の中で、挫折を感じたことはありますか?
メル 締め切りを破った時は挫折しますね。お前何回挫折してんだ、って話ですけど(苦笑)。
ここ最近あった一番悲しい出来事は、僕がずっと手がけていたライトノベルシリーズのイラストを降りなくてはいけなかったことです。トラブルもあってスケジュールが合わず、出版社としては刊行ペースの都合で、別のイラストレーターさんに頼むことになってしまった。途中でイラストレーターが代わると読者を困惑させるでしょうけど、かと言ってほかの仕事を止めてそちらに集中することもできない。シリーズに本当に愛着があってものすごく悔しかったんですが、迷惑をかけているのは自分なわけで、著者さんや出版社さんの事を考えて降りることになりました。
でも、いまだに割り切れてないし、色々犠牲にして物づくりしてきたのは確かなので、割り切る必要もないのかな、と思っています。要するにずっといじけてるんですけどね。そこはプライドみたいなものもありますよね。
──最後に、これまでのご自身の活動を振り返って、イラストレーター志望の方へのアドバイスはございますか?
メル 明らかに才能がない場合は別として、「絵を描くことを続けていれば大丈夫」って言いたいです。イラストレーターは保障もないし安定もしない職業ですが、それでも、続けている人と続けていない人の違いは、挫けて辞めていないこと。
「食べていけるのかな」「今後どうなるかな」って不安になると思うけど、そんなことを考えるなら辞めたほうがいい。絵だけで食べていこうと思うなら、「ほかの仕事をやるなら死ぬ」ぐらいの覚悟が必要。でも、アルバイトしながらとか、ほかの仕事をしながらでも、「ずっと良い絵を描き続けていきたい」というのが目標なら、一番の秘訣は辞めないことなんです。
それに、絵という文化は、人に見てもらうことで成り立っているので、人から感想をもらって、その意見を素直に聞けるようになるといいと思います。自分の描きたいものがなかなか受け入れてもらえないと、「周りが馬鹿なだけ」って思ってしまう気持ちもわかる。けど、人ひとりの価値観ってすごく狭いものです。だから、芯の部分は曲げず、なるべくならいろんな人の意見を取り入れていくと、作家としての近道になると思います。
「もっと絵がうまくなりたい」「売れるためにはどうすれば……」と思っている絵描きは、天文学的な数字でいると思います。でも、「良い絵を描けば売れるのか」というと、そうではない。良い絵を描くのとお金を稼ぐのは別のことなので、そこは分けて考えると楽だと思いますよ。
──ありがとうございます。ここからは、メル先生が協力しているアイドルグループ・虹のコンキスタドール(以下「虹コン」)の大塚望由さんにお話をうかがっていきます。
メル先生に憧れてアイドルになった? 大塚望由さん登場
──大塚望由さんは、現役中学生でアイドルグループ・虹コンのメンバーでもありますよね。また、メル先生にイラストも指導されているということですが、まず、虹コンの活動について教えてください。
大塚 虹のコンキスタドールは、pixiv発のアイドルグループとして活動しています。虹コンは、イラストレーター・コスプレイヤー・声優・振付師というチームに分かれています。基本はアイドルとしての活動がメインですが、そのチームに特化したレッスンも受けていて、アイドルとしてもクリエイターとしても活躍するようになるというのが目標のアイドルグループです。
──大塚さんは、メル先生に憧れてイラストレーターチームに入ったと聞いたんですが、本当ですか?
大塚 中学一年生の時からメル先生のツイッターをフォローしていて、それがきっかけで虹コンを知って、虹コンのオタクになったんです。それで、メンバーやメル先生に会いたいな、と思って応募して、二期生として加入しました。
私は、俗に言う※「ゆめかわいい」というものに憧れていて、メル先生の描くイラストが可愛いな、と思ってフォローしてたんですよね。それでツイートを見て、人柄もすごい面白い人だなって。
メル 大塚は、たまに僕のTwitterにファボをくれてたんですよ。それも特にひどいツイートに(笑)。それでアイコンを見て「よくファボしてくれる人だな」って認識してて、20歳そこそこの男オタクだと思ってたら、こんな若い女の子でびっくりしました。
──実際、メル先生と会ってみて、どんな印象でしたか?
大塚 すごいハキハキしゃべってて、迫力があると思いました。Twitterから感じる人柄とあまり一致しないなって……。最初ちょっと怖いと思ってました。
メル よく言われるんですよ、初対面のとき、ハキハキして早口で怖いって(笑)。
──ハキハキして早口なのは事実ですね(笑)。イラストの指導というのはどういうことをされているのでしょう?
大塚 デッサンの基礎や、人物画クロッキーをしています。デジタルでのイラスト制作のレッスンの時には、いろいろなアドバイスやコツを教えてもらっています。
メル もともとみんなイラストを描くのが好きな子たちなので、黙ってても絵は描くだろうし、放っておくとやらない基礎を教えるのが一番効率的だと思うんです。絵を描く人はなかなか人物デッサンのモデルがいないのが悩みですけど、それがやりやすい状況でもあるし。今は、そういった描いた経験が生きてくる基礎体力づくりをやっています。
虹コンはライブ回数が多くて、普段のアイドル活動が大変だと思うんですよね。でも、みんな若いので、今から描いていれば、技術の方は正直どうにでもなれますから。
──まずは基礎体力が大事、ということですね。
メル 今後は簡単なイラストだけじゃなくて、もう少し時間をかけたきちんとした作品も描いてもらいたいな、と思っています。それもレッスンやステージの合間を縫って、ということなので、長い目で見てやっていけたらいいですね。
ちなみに、大塚はこれからこんなことをやりたい、とかある?
大塚 みんなの作品を展示して一般の方に見られるような機会があったら、楽しいなって思います!
──アイドル活動とイラストの両立は大変じゃないですか?
大塚 大変です。でも、まずはアイドルとして一人前にならないと、というのがあります。だから、今は歌やダンスのほうに力を入れてますね。
メル アイドルのピークは、どうしても若いうちになってしまう。イラストに関しては、20代前半を過ぎても全然遅くないんですよね。だから、ちゃんと本業としてアイドルをやりながら、今はイラストレーターの見習いとして基礎を学んで、絵を描き続けていれば良いと考えています。
メル先生のように、格好良い大人になりたい!
──大塚さんがメル先生を尊敬している部分はどんなところですか?
大塚 イラストを描きながら、アイドルとかラーメンとか、自分の好きなものを楽しんでいるところが格好良い大人だな、と思いました!
メル 格好良い大人なんて、今まで言われたことない(笑)。
──虹コンに入ったこともそうですが、大塚さんも自分の好きなことをやりたい! と強く思っているように見受けられます。
大塚 はい。やっぱり自分のことをちゃんと出来るようになって、余裕のある人になりたいです。言ってるだけなんですけど(苦笑)。
メル 口に出して言うのは、大事なことだよ。言葉にしているとそうなる、ってこともあるから。
──大塚さんはまだ中学生ですが、将来のことは考えていますか?
大塚 夢はあるんですけど、具体的にどういう学校に行って……みたいなのはまったく考えてないです。私、小学生の頃から『ジャンプ』連載のマンガ家になりたくて。絵を描き始めたのも、それがきっかけです。でも、絵だけでお金を稼いで生活していくのは不安定なので、勉強して公務員になりたいです。どっちも選べないんですよね。
──また両極端な夢なんですね……! それでは、今後やってみたいお仕事はありますか?
大塚 アイドルをやりながらマンガ連載をしたり、アニメオタクの人たちからの支持も得れたらすごい嬉しいな、と思っています。まだアイドルはアニメオタクの人から否定的な目で見られがちなので……。自分もTwitterとかで貶されたことがあって、悲しかったです。
でも、メル先生のファンで私のファンになってくれた人もいて、嬉しいですね。
──実際のアイドルの仕事は、入る前のイメージとのギャップはありましたか?
大塚 アイドルになったら、毎日がキラキラして楽しくて、胸を張って生きていけると思ってたんですけど……。アイドルになったらなったで、学校でバカにしてくる人もいて、アイドルがコンプレックスになって悲しいこともありました。
メル 中学生って、そういうことを言いたいだけだから気にすることないよ。といっても、気にしちゃうとは思うけど。でも、悪口を言うような人は精神年齢が低いから、そういう人が言っていることには価値がないって思うしかないよ。
大塚 私、ネガティブだから、言われたこととか自分の実力の低さに落ち込んでしまうこともあるんです。でも、もし「アイドル辞めなよ」って言われたら「嫌です」って答えます。だから、やっぱりアイドルが好きなんです。絵もそうで、「続けていればなんとかなるかな」って思ってます!
──メル先生のお話でもあったように、「続けていればいい」ということですよね。
大塚 (メル先生の話に)すごい励まされました!
メル 言わせてる感じになってる(笑)。
大塚 いや、本当に励まされてます(笑)。
編集後記
インターネットをよく利用している人であれば、そのコスプレか作品は「ネット上で一度は目にしたことがある」と言っても過言ではないほど、イラストレーターの中でも上位のネット人気を誇るのが岸田メル先生です。
もちろん、一言で「イラストレーター」と言っても、そこに至るまでの経緯や活躍ジャンル、作風など、どれをとっても千差万別です。
そしてまさに、今回ゲストで登場していただいた大塚望由さんの所属する虹のコンキスタドールをプロデュースするイラストSNS「pixiv」が牽引する形で、日本のイラスト人口は増え、ソーシャルゲームなどの台頭で活躍の機会は多くなっている一方、インタビュー中で挙がったように、イラスト制作費などの問題が取り沙汰される傾向にあります。
メル先生の来歴や方法論も、決して一般化できるようなものではありません。ただ、自分の立ち位置を見定めながら、自らのモチベーション維持のための新しい挑戦とファンからの需要とのせめぎ合いの中でも、常に自らに素直に楽しいことを追い求めようとするメル先生の姿勢に、これだけ多くの支持者を集めている理由の一端を垣間見た気がします。
イラストレーター名古屋在住のイラストレーター。ゲーム『ロロナのアトリエ』以降シリーズ3作のキャラクターデザインを手がけ、一躍有名に。テレビアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』や『花咲くいろは』のキャラクター原案ほか、様々な作品のイラストを手がける。
また、Twitterで年に一度、奇妙なコスプレを投稿し、「岸田メルのコスプレ」をするコスプレイヤーが登場するほど人気を博すまでになっている。
ほかにも、テレビ番組やラジオのパーソナリティー、自主イベントの開催、アイドルグループ・虹のコンキスタドールの審査員や衣装デザインなど、「イラストレーター」という肩書きに留まらない手広い活動を精力的に行う。
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※この記事は2016年3月28日にKAI-YOU.netに掲載されたものです。
企画・取材・構成:須賀原みち、新見直(KAI-YOU) 撮影:市村岬
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