国際情報

シャープ支援の鴻海会長 親中派で尖閣買収画策の過去

鴻海のホームページ

 経営再建中のシャープの支援策などを提案している台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘会長は中国の習近平国家主席と、これまで30年来の付き合いがあるなど、親密な関係にあることが分かった。

 また、沖縄県尖閣諸島の買収を画策するなど、親中姿勢が強く、郭氏がシャープの再建を手掛けることになれば、シャープの先端技術が中国に流出する可能性が高くなるとの指摘もある。

 中国メディアによると、郭氏は1974年、24歳で鴻海プラスチック企業有限公司を創設し、1982年に現在の会社名である鴻海精密工業に改名した。

 当時は中国政府が改革・開放路線を積極的に進めている時期でもあったことから、郭氏も中国に本格進出。台湾の対岸に位置する福建省を拠点に企業活動を始め、その際知り合ったのが当時の厦門(アモイ)市副市長だった習近平氏だった。

 2人は3歳しか年齢が違わないこともあって意気投合し、その後もずっと付き合いが続いている。郭氏は昨年12月、浙江省で行われたインターネット世界大会に参加し習氏と会見しており、習氏との個人的な関係をアピールしている。

 このようなことから、郭氏の親中ぶりは有名で、習氏が掲げる「中国の夢」について 「中華民族の子孫として血が沸き立つ」と述べるなど親中派であることを示すエピソードが多い。とりわけ、2012年6月、同社の株主総会で、沖縄県尖閣諸島の買収を提案した話は有名だ。

 当時、石原慎太郎東京都知事による尖閣諸島の購入案が持ち上がっており、郭氏は同社の株主総会で、石原氏に対抗し自らも尖閣諸島の買収を提案。この提案は総会で却下されたが、「この裏には、同年3月にいったん合意したシャープとの提携が破棄されたことがあるようだ」と台湾の消息筋は明かす。

「郭氏はこの腹いせに尖閣諸島の買収というアドバルーンを上げ、親中姿勢をアピールするつもりだったようだ。このような親中派なので、郭氏がシャープの再建を手掛ければ、シャープの先端技術が流出する可能性も皆無とはいえないだろう」と同筋は指摘している。

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン