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玉置豊
2016年2月25日 (木)

こたつを使っているのは35% 今どきのこたつ事情は?

こたつを使っているのは35% 今どきのこたつ事情は?
写真:PIXTA
住む人の生活スタイルと深い関わりを持つ暖房器具、それがこたつ。私が子どものころは冬になるとこたつを囲むことが当たり前でしたが、実家を離れてからは洋室になったこともありこたつ無しの生活を送っています。さて今の時代、こたつはどの程度使われているものなのでしょうか?

予想よりも多い?少ない? こたつの使用率は35%という結果に!

今どきのこたつ事情を調査すべく20代の男女にアンケートをとってみた結果、家でこたつを「使っている」と答えたのは全体の35%と半分以下。昔に比べれば減ってきているだろうとは思いましたが、今の時代は使っている方が少ないのですね。

【図1】こたつを使っている割合は35%(SUUMOジャーナル)

【図1】こたつを使っている割合は35%(SUUMOジャーナル)

「あるけれど使っていない」という14.3%は、テーブルにこたつとしての機能は備わっているけれど、布団を掛けていないということでしょう。家具調こたつを家具としてのみ使っている家も多いようですが、生活スタイルにあわせてフレキシブルに対応できるのがこたつのメリット。いつか布団が掛けられて電気を入れる日が来るかもしれません。

また暮らしている人数別に集計したデータによると、こたつの使用率は家族の人数によっても大きく違うようです。1人暮らしでは25.8%と低いですが、2人以上で住んでいる家では51.2%と過半数を超えました。この差の要因は、住まいにこたつを置ける居間(リビング)があるかどうか、世帯主(こたつ有無の決定権を持つ人)の年齢層などでしょうか。ついつい理由を深読みしたくなる結果ですね。

【図2】左:1人暮らし、右:2人以上で住んでいる場合(SUUMOジャーナル)

【図2】左:1人暮らし、右:2人以上で住んでいる場合(SUUMOジャーナル)

こたつは依存性のある嗜好品? デメリットはやはり「だめになる」

続いてはメリットとデメリットに関する調査をみてみましょう。家にこたつがあることによるメリットで多かったのが「あったかくて心地いい」、「リラックスできる」という項目でした。それに対するデメリットは「動けなくなる」、「寝てしまう」となっています。本来はメリットであるべき魅力が強すぎて、逆にデメリットとなってしまっているようです。もはやこたつを単なる暖房器具というよりも、依存性のある嗜好品と考えている人が多いのかもしれませんね。

Q.こたつがあることによるメリットは何だと思いますか(N=83/複数回答)
1位:あったかくて心地いい(84.3%)
2位:リラックスできる(57.8%)
3位:テーブル代わりにも使える(27.7%)
4位:光熱費が比較的安い(25.3%)
5位:ペットがうれしそう(18.1%)
6位:家族が集まる(団らんできる)(10.8%)
7位:洗濯物を乾かせる(6.0%)

Q.こたつがあることによるデメリットは何だと思いますか(N=83/複数回答)
1位:動けなくなる(ダメになる)(49.4%)
2位:寝てしまう(風邪を引いたり、体が痛くなる)(45.8%)
3位:スペースをとる(31.3%)
4位:こたつのまわりにものを置いてしまって部屋が汚くなる(30.1%)
5位:こたつ布団を洗うのがめんどくさい(18.1%)
6位:こたつの中が臭くなる(8.4%)
7位:部屋がダサくなる(7.2%)
8位:その他(1.2%)

好きか嫌いかと聞かれれば、好きが圧倒的多数に!

自分の家にこたつを置くべきか否かという問題は置いておいて、好きか嫌いかというシンプルな質問に対しては、「好き」と「どちらかといえば好き」が合わせて85%近い支持を集めました。こたつ、愛されていますね! 

ちなみに少数派となった嫌い側の理由にあった「脚が当たって気を遣う」というのは、こたつ好きとしても気持ちの分かるポイントです。複数人で利用するときはこたつ内の領土問題に気を付けたいところ。それが理由で兄弟げんかをしたという人も多いのではないでしょうか。

【図3】こたつを好き派が嫌い派を圧倒!(SUUMOジャーナル)

【図3】こたつを好き派が嫌い派を圧倒!(SUUMOジャーナル)

そんなこたつと相性が良いと思うものは、やっぱり「みかん」が堂々の1位となりました。こたつのある家ではみかんの消費量も断然多いことでしょう。そして2位には夏が似合うはずの「アイス」がランクイン。常夏ならぬ床夏で食べるアイス、ちょっと高級なバニラ味なんて最高ですよね。3位となった「猫」の魅力は説明不要ですね。

【図4】こたつとの相性はみかんが圧倒的1位に(SUUMOジャーナル)

【図4】こたつとの相性はみかんが圧倒的1位に(SUUMOジャーナル)

利用者の生活と深く関わっているこたつだけに、そのエピソードもたくさん集まりました。「いつも寝ちゃって母親に怒られていた」、「ばあちゃんの家のこたつがとても好き」、「こたつの中に潜って遊んでいた」なんて思い出を持つ人は多いでしょう。「朝着替える服を温めておく」、「こたつの中で一日が終わってしまう」、「こたつの周辺に必要なものを装備する」といったあるあるネタも定番ですね。

これらの調査結果をみていたら、なんだか無性にこたつが恋しくなってしまいました。春が来る前にこたつのある友人宅で鍋パーティーでもしながら、こたつを置くべきかどうかについて熱く議論しようと思います。

●調査概要
[SUUMOこたつに関する調査]より
・調査期間:2015年12月22日~2015年12月25日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:全国の20~29歳
・有効回答数:男女237名(男性98名、女性139名)
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