スターバックスやドトールコーヒーに加えて、コメダ珈琲店も急成長するなど、競争激しいコーヒー専門店業界。そこにハワイ発の新しい勢力が参入している。
東京・赤坂見附駅から青山通りを2分ほど渋谷方面へ歩くと、どこからともなく甘い香りが漂ってくる。今年1月、初の路面店としてオープンしたハワイスタイルのカフェ、ホノルルコーヒーだ(現在、国内に6店舗)。
「この甘い香りにつられて入って来られるお客様がすごく多いんですよ(笑い)」──と、店長の橋本彩さんが、この店舗でのみ提供しているハワイのローカルスイーツ『マラサダ』と共にコナコーヒーを運んでくれた。このコナコーヒーは、世界のコーヒー生産量のうち1%以下という稀少性を誇る。柔らかな酸味と甘い香りが特徴で、ホワイトハウスの公式晩餐会では必ず出されるのだという。
そんな貴重なコーヒーを手軽に飲めるとあって、ビジネスマンたちの出勤前の新たなリラックススポットとして賑わいをみせている。
手摘みにこだわった豆は、日本人の味覚に合うようなブレンドが施され、店舗でも粉ではなく豆の状態で保存。注文を受けてからバリスタが豆を挽き、淹れたての味を堪能できる。ビンテージアロハスタイルで統一された内装も、のんびりとしたハワイ気分をさらに盛り上げてくれる。
■ホノルルコーヒー 赤坂見附店
【住所】東京都港区赤坂3-9-18 KITAYAMAビル1F
【営業時間】月~金/7:00~22:00 土日祝/8:00~21:00
【定休日】無休
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2013年7月5日号