住まいの雑学
DSC_0328
玉置豊
2014年4月3日 (木)

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

ぬか床開始から二日で出来上がったぬか漬け(写真撮影:玉置 豊)
写真撮影:玉置 豊

自宅でおいしいぬか漬けをつくる生活に憧れてはいるものの、毎日ぬか床をかき混ぜるのが面倒だったり、独特の匂いが不安だったりして、なかなか始める決心がつかないという人もいるかと思います。しかし、冷蔵庫に入る大きさのぬか床であれば、簡単にはじめることができるのです。

そのまま使える熟成済みのぬか床で始めよう

皆さんご存じのように、ぬか漬けとは生野菜をぬか床にしばらく漬けておくだけで、おいしい漬け物になってしまうという魔法のような料理。このぬか漬けを一から始めるためには、当然ぬか床が必要になるのですが、ぬか漬けがつくれる『使えるぬか床』にするためには、米ぬかと塩と水を混ぜたぬか味噌に、ダイコンの葉っぱなどを繰り返し漬けて乳酸発酵させる必要があります。しかし、今の時代はすぐ使える発酵済みのぬか味噌がスーパーなどでも売られているので、これなら買ったその日から、憧れのぬか漬け生活が始められます。

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

【画像1】筆者が使用したのはこちら。そのままぬか床の容器にもなります(写真撮影:玉置 豊)

容器は昔ながらの木の樽を用意しなくても、タッパーなどで手軽に始められます。コツは深型のものを選ぶこと。入れるぬか味噌の量を容器の半分程度にしておくと、かき混ぜる際にこぼれにくくなります。

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

【画像2】このくらいの大きさでも、十分ぬか漬け生活が楽しめます(写真撮影:玉置 豊)

せっかくぬか床を始めるのなら容器もこだわりたいという人には、酸や塩分に強く、雑菌が繁殖しにくい琺瑯(ほうろう)製の専用容器が人気です。密閉できる蓋があれば、ぬか味噌の匂いが家の中に広がることもありません。

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

【画像3】野田琺瑯の『ぬか漬け美人』(写真提供:野田琺瑯株式会社)

冷蔵庫で保管すれば毎日かき混ぜなくても大丈夫!

さてぬか漬けづくりといえば、毎日ぬか味噌をかき混ぜなければいけないという点が最大のネックだと思いますが、ぬか床を冷蔵庫に入れておけば、数日さぼっても大丈夫なので旅行にもいけます。またかき混ぜるための専用のしゃもじなどを用意しておけば、手がぬか臭くなることもありません。ネイルをしていても大丈夫!

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

【画像4】冷蔵庫で保管しているぬか床(写真撮影:玉置 豊)

このぬか床さえあれば、ぬか漬けのつくり方は本当に簡単です。ぬか漬けにしたい野菜を適当な大きさに切って、ぬか味噌に沈めておくだけ。冷蔵庫で漬けておく場合は常温に比べて発酵に時間が少し掛かりますが、ダイコンやニンジンなら一日~二日、キュウリなら半日でできあがります。漬ける時間や野菜の切り方によって味が変わってきますので、ぜひ自分好みのぬか漬けレシピを探してください。

またぬか漬けには、ビタミンB1や植物性乳酸菌がたっぷりと含まれているため、健康維持にも効果的と言われています。日ごろの野菜不足解消にもピッタリです。アボカドやセロリなど、ちょっと変わったぬか漬けもおいしいですよ。

新生活から始めませんか?一人暮らしでも安心な冷蔵庫を使ったぬか漬け入門

【画像5】ぬか床さえあれば、ぬか漬けづくりはとても簡単です(写真撮影:玉置 豊)

ぬか床は何度も野菜を漬けていくうちに、だんだんと水分が多くなったり、塩分が足りなくなったりするので、米ぬかや塩を足してぬか味噌の状態を調整してください。花に水をあげたり、ペットに食事をあげるような感覚で、ぬか床の世話を楽しんでみてはいかがでしょうか。だんだんと自分のぬか床がかわいく思えてくるかもしれません。

前の記事 剛力彩芽の「住まい観」とは? 映画『L・DK』公開直前インタビューvol…
次の記事 花見が行楽として定着したのは、江戸時代のヨシムネミクスから
SUUMOで住まいを探してみよう