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2016/03/26

国立科学博物館でナイトミュージアムコンサートが開催

 閉館後の上野・国立科学博物館で、3月23日に【<ナイトミュージアム>コンサート~展示空間で楽しむ多彩音楽とトーク】が行われた。

 本イベントは、3月から4月にかけて上野を中心に開催されている【東京・春・音楽祭】の人気シリーズ。博物館が舞台ということもあり平日の夜にも関わらず家族連れの姿も多くみられ、5組のアーティストが各フロアで演奏を繰り広げた。

 1Fの「地球史」コーナーで演奏した若林かをり(フルート)&小暮浩史(ギター)は、タイムトラベルをテーマにC.P.Eバッハ「ハンブルガーソナタ ト長調Wq.133」や、ピアソラの「タンゴの歴史」より「ナイトクラブ1960」など、幅広い時代の曲をセレクト。曲にあわせて木製と金属製の2種類のフルートを使い分けて演奏した。若林は「こんなところで演奏したのは初めて。演奏していても、楽譜ではなく思わず標本に見入ってしまいそう」とコメント。柔らかな音色で、美しい標本のディスプレイを包みこんだ。

 B1Fに登場した篠﨑和子(ハープ)は、恐竜の骨のディスプレイにちなんで、プログラムの最後にアンドレス「納骨堂」を演奏。「曲のタイトルとは違って、とても楽しい曲。音楽にあわせて、後ろの骨も踊りだすかもしれませんね」と観客を沸かせた。また、アコーディオンの大田智美は日頃親子連れしか入ることのできない「親と子のたんけんひろば コンパス」に登場。観客は靴を脱いで、アスレチックの上や横などリラックスしたスタイルで演奏に身を委ねた。

写真提供:東京・春・音楽祭実行委員会
撮影:青柳聡 / 堀田力丸

◎公演概要
【<ナイトミュージアム>コンサート~展示空間で楽しむ多彩な音楽とトーク】
日時:3月23日(水)19:00
会場:国立科学博物館 地球館 常設展示室
出演:小林壱成(ヴァイオリン)、若林かをり(フルート)、鳥羽亜矢子(ピアノ)、大田智美(アコーディオン)、小暮浩史(ギター)、篠﨑和子(ハープ)、三村奈々恵(マリンバ)
スペシャルトーク:友国雅章(独立行政法人国立科学博物館名誉研究員)、植村和彦(独立行政法人国立科学博物館名誉研究員)

【東京・春・音楽祭 −東京のオペラの森2016−】
期間:2016年3月16日(水)~4月17日(日)
会場:上野恩賜公園(東京)、東京文化会館、上野学園 石橋メモリアルホール、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館、東京芸術劇場 他
More info: http://www.tokyo-harusai.com/