このクレジット履歴、いわゆる「信用情報」は信用情報機関に登録されており、ローン審査にあたって保証会社が照会するほか、利用者本人が確認することもできるという。そこで、筆者自身の信用情報をチェックしてみることにした。
きれいなクレジット履歴(クレジットヒストリー、以下「クレヒス」)は、まさに信用の証。いかに高収入でも、大企業に勤めていようと、過去にローンやキャッシングの遅延があれば容赦なく審査にはじかれてしまうようだ。高収入でも大企業でもない筆者ならば、なおさらきれいなクレヒスが求められるだろう。
というわけで、さっそく信用情報を確認してみよう。
まずは、クレジットカードの信用情報機関である「CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)」のウェブサイトにアクセスする。
次に開示方法を選択する。「インターネット開示(パソコン・スマートフォン・携帯電話)」「郵送開示」のほか、直接CIC開示窓口(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡)に出向いて確認することも可能だ。ここは、最も手っ取り早いインターネット開示を選ぼう。
サイト上の案内に従い必要情報を入力すると、信用情報が記されたPDFファイルが送られてくる。けっこう手軽に取り寄せられちゃうのね。ちなみに、開示1回につき1000円の利用手数料がかかる。
では、さっそく届いた信用情報を(おそるおそる)確認してみよう。
確認できるのは過去5年間の「クレジットカード」「ローン」「携帯電話」などの料金支払い状況。筆者の場合、3種類のクレジットカードと携帯電話料金、平成21年から平成23年にかけてまとまったローンの支払いがあり、1カ月単位でその入金状況が克明に記されていた。
入金状況の欄には「$」という記号が記されている。これは、「期日通りに支払いがなされた」ことを意味するようだ。なお、記号の一覧と、その意味は以下の通り。
「$」…請求通り(もしくは請求額以上)の入金があった
「P」…請求額の一部が入金された
「R」…利用者以外から入金があった
「A」…利用者の事情で、約束の日に入金がなかった(未入金)
「B」…利用者の事情とは無関係の理由で入金がなかった
「C」…入金されていないが、その原因がわからない
「-」…請求もなく入金もなかった(※)
「空欄」…クレジット会社等から情報の更新がなかった(※)
※例:クレジットの利用がない場合
このうち、住宅ローンの審査においてネガティブ情報として扱われるのが「P」もしくは「A」の記号。これがあると(たった1度きりでも)かなりのマイナスになってしまうのだとか。幸いなことに筆者のクレヒスは「オール$」で、今のところクリーンな状態だったが、この先一度でも「P」や「A」がつくと、5年間は消えずに残ってしまうことになる。
クレジットカードの料金が引き落とされる口座に「たまたま残高がなかった」場合など、たった一度のミスが住宅ローンの審査に大きな影を落としかねないわけだ。マイホームを買うその時まで、くれぐれも留意しておきたい。