高江 防衛局が県道駐車車両に警告文 住民の抗議で取り外す


この記事を書いた人 金城 美智子

 【東】米軍北部訓練場の一部返還に伴う東村高江へのヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)移設問題で、沖縄防衛局は30日、同訓練場N1地区とN4地区のゲート前で道路脇に駐車されている車両などに撤去を求める警告文を取り付ける作業を始めたが、住民らの抗議を受け、警告文を外して立ち去った。

 警告文は30日付。許可なく車両を放置することは、道路法に抵触しているとともに、米軍車両の通行を妨げていると指摘。
 防衛局は道路管理者の県に対して、4月18日までの回答期限付きで車両撤去を求める文書を送付している。住民らは県との手続き中にもかかわらず、現場での警告文取り付けは「一方的で強引だ」と批判した。
 ヘリパッド移設に反対する住民らは、防衛局職員に対して「県からの回答後でいいのではないか」と批判した。
 防衛局職員は、警告行為について「県への対応とは別の手続きだ。運用に支障が出ているとして米軍から撤去の要請を受けた」と説明を繰り返した。
【琉球新報電子版】