全県WiFi整備へ 県、18年度開始目指す


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 県は外国人観光客を対象に無料でインターネットに接続できる公衆無線LAN「WiFi(ワイファイ)」環境の統一を計画している。早ければ18年度からサービスを開始する考え。統一した無料の通信手段を提供することで、沖縄観光の満足度を高める。

 現在、県内で整備されているWiFiは、提供する自治体や施設ごとにアンケートに答えたり、パスワードを入力したりして接続する必要がある。このため、外国人観光客からは使いづらいなどのWiFi環境への不満の声が上がっていた。一つのパスワードで全県に整備されているWiFiを利用できる環境を整えるなどして、利便性を高めていく。
 一方、すでに整備した自治体や施設は、サービスを拡大させる可能性もあり、事業者に費用負担がかかるなど統合の難しさもありそうだ。そのため、統一したWiFiを通じて、観光地を訪れる仕組みを整えたり、利用者の動向分析や観光情報の発信を強化したりする。
 16年度は、一括交付金を活用した約3500万円を予算要求する予定で、WiFiの統合環境を調査する。県はこれまで、県内の観光施設や飲食店、宿泊施設などのWiFi整備を支援してきた。12年度から14年度までで、324施設のWiFi整備を補助した。