関西テレビ 中継車割り込み給油で謝罪

 関西テレビはこの日、熊本地震を取材中の同局中継車が、ガソリンスタンドで順番を待つ車列に割り込んで給油したと公表し、謝罪した。また、警察庁によると、14日以降の地震で死者は43人。けが人は熊本のほか、福岡、佐賀、大分、宮崎の各県で計1101人となった。

 関西テレビによると、震災取材中の同局中継車(車長5・1メートル)が17日午前7時45分ごろ、熊本県菊陽町のセルフ式のガソリンスタンドで、順番を待っていた約20台の車列に割り込み、注意を受けながらも、給油を行ったという。同局は「被災地の皆様が多大な労力を割いておられる中で、あってはならない行為」と陳謝した。

 同局企業広報担当によると、中継車には取材記者ら5人が乗車。宿泊先から大きな被害があった同県益城町に、中継や映像送信を行うため向かう途中だった。現場にいた他の車から注意を受けたが、車内からスタッフが頭を下げただけで順番を守らなかったという。

 当該スタッフらは同局の社内調査に、前夜遅くまでフル稼働したためガソリンの残量が少なく、午前8時からの中継スタンバイまで時間が切迫しており、焦りがあったと説明。事前に長い列があるのを確認しながら、割り込みの認識を持って車列に入り込んだことを認めているという。

 この問題は、17日に現場にいたとみられる人物がツイッターで、社名の入った中継車の写真とともに、注意を無視しての割り込み給油が行われた旨を投稿。発見した同局が現場に確認したところ、スタッフらが事実関係を認めたという。

 同局によると、災害取材時は夜間のうちに中継車の給油を行う内規があるが、今回は前夜に給油のタイミングを逃し、優先的に給油できる契約を結んでいるスタンドもあるが、遠方で時間がなかったという。現在、当該中継車とスタッフらを熊本から撤収させ、大阪に戻り次第、再度、社内調査を行う。同局は、この日、電話などで厳しい内容の意見も届いたことを明かした。

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