CHINTAI街歩き特集~戸越銀座編~

公開日:2015年6月29日

都内の人気エリアから、ちょっとディープなスポットまで実際に歩いてその街の魅力を伝える同連載。第2回目は戸越銀座周辺を探索してみよう。

戸越銀座はどのような街なのだろうか?

戸越銀座はどのような街なのだろうか?

突然だが、あなたは「戸越銀座」という街を知っているだろうか? ここ最近、テレビや雑誌などで取り上げられることが多いので一度は名前を聞いたことがあるかもしれない。約400件の店が軒を連ねる商店街には、ついつい食べ歩きをしたくなる飲食店が並び、休日はもちろん、平日でも多くの地元民で賑わっている街だ。

なんでも1923年の関東大震災後、銀座の瓦礫をここに運んだことから「戸越銀座」と命名され、全国各地にある「○○銀座」の第一号でもあるらしい。そんな下町情緒あふれるこの戸越銀座であるが、どのような街なのか実際に歩いてみてみよう。

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戸越銀座といえば、やはり全長約1.3キロにわたる「戸越銀座商店街」がだろう。歩いているだけでワクワクするような店が並んでおり、店の方が気軽に声をかけてくるフレンドリーな雰囲気だ。日用品や食料品はもちろんのこと、家具や洋服、雑貨など生活に必要な物はなんでもそろっているため、商店街だけで買い物を済ませられる。

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最寄駅は東急池上線の「戸越銀座駅」。または都営地下鉄浅草線の「戸越駅」と、ふたつの路線が行き交っており、新宿駅まで約25分、渋谷駅まで約15分と都心へのアクセスも魅力的だ。

また、基本的に戸越銀座は物価が安い気がする。筆者も歩いていてビックリしたが、どの店を見て回っても、ほかの地域より何割か価格が安いのだ。一人暮らしの方はもちろん、家族で住む方にとってもうれしいポイントだろう。

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冒頭でも述べた通り、商店街にある店舗数は約400店舗。常に新しい発見がありそうなワクワク感をもたらしてくれる街でもある。

商店街の脇道を一本入れば、そこには閑静な住宅街が広がる。容易く“古き良き街並み”と形容してはいけないような、風情ある街並みを見ることができる。

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一日歩いただけだが、戸越銀座は治安の良さが垣間見れる。初めての一人暮らし、特に女性の場合は安心して暮らせるかどうかがキーポイントになると思うが、この街なら安心できそうだ。商店街がすぐそばということもあり、街灯の多さは折り紙付き。また近所の目が常にあるのもポイントだ。

スーパーも物価が安い!

スーパーも物価が安い!

黄色い階段が目印の品川区役所

黄色い階段が目印の品川区役所

また、区役所などの施設が徒歩圏内にあるのも魅力的。品川区役所は駅から徒歩20分ほどの場所にあり、近辺には病院などの医療施設も数多く設けられている。

昔ながらの銭湯もある

昔ながらの銭湯もある

さて、戸越銀座商店街の名物といえば、言わずも知れた「コロッケ」だ。商店街に軒を連ねる店たちが、それぞれの個性を生かしたコロッケを作って販売しているのである。当初は7店舗だったそうなのだが、今ではなんと21店舗が戸越銀座ならではのコロッケを販売しているそうだ。

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日本には数多くの商店街があれど、行き交う人々が皆コロッケを食べ歩きしている光景を見ることができるのはこの街くらいであろう。また、コロッケ以外にも焼き鳥や唐揚げ、鯛焼き、団子などもテイクアウトすることができる。

たくさん食べ過ぎて太りすぎには注意したい…

たくさん食べ過ぎて太りすぎには注意したい…

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2013年に開園したばかりの「文庫の森公園」や、品川区を代表する公園として知られる戸越公園も程近い場所にある。どちらも子ども達には大人気のスポットであり、休日は親子連れが多く訪れるそうだ。先ほどテイクアウトした食料を持って、自然に癒されながらのんびり過ごすのも良いかもしれない。

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「戸越八幡神社」は、安政2年(1855年)創建の都内でも数少ない木造神社。このように、歴史を感じることだってできるのだ。

たくさんの人でにぎわう商店街には、庶民価格の店がずらりと並んでおり、なんど通っても飽きなさそうだ。また実際に筆者が商店街を歩いて実感したのは行き交う人々に“会話がある”いう点である。「今日は夕方から雨が降るらしいよ」、「これ、今なら50円引きだよ」など、義務的な会話だけでなく、親近感が湧く様々な話をしてくれる店が多いのだ。初めての街での暮らしは戸惑いや不安がつきまとうものだが、このような温かみのある街で暮らせば自然と心も落ち着いていくだろう。加えて、夜遅くまで開いているスーパーやチェーン店の飲食店があることや、交通の便も良いこともポイントの一つ。都会の喧騒から逃れたい方は、引越しを考えてみてはいかがだろうか?

(長橋諒+ノオト)

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