卵子凍結出産
「温かい家庭ほしくて」決断
毎日新聞
2016/2/2 10:05(最終更新 2/2 14:05)
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将来の出産に備え、独身だった41歳の時に自分の卵子を凍結保存した大阪府内の女性看護師(44)が昨年、その卵子で女児を出産したことが分かった。
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「仕事が忙しく、卵子が老化することについて思いが至らなかった。でも、どうしても温かい家庭がほしかったんです」。41歳の時に自分の卵子を凍結して出産した看護師の女性(44)は、毎日新聞の取材に応じ、卵子凍結の決断から出産までの経緯を語った。「産んでよかった」と振り返りつつ、女性が仕事と出産を両立しやすい社会の実現を望んだ。
女性は早くに父親を亡くし、実家の家計を支えるため「大黒柱」として働いていた。しかしアラフォー(40歳前後)が近づくにつれ「このままでは子どもができない」と思うようになり、友人のアドバイスもあって、卵子凍結を受け付けるクリニックで採卵を始めた。家族そろって食事した記憶がほとんどない女性は「自分の手で、温かい家庭を作りたかった」という。
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