データに見る県議選(1) 投票率


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 第12回県議会議員選挙は、27日告示、6月5日の投開票に向けて、各選挙区で激しい攻防が繰り広げられている。日本復帰後に実施された1972年の第1回選挙までさかのぼり、投票率や選挙区別得票数など県議選結果の変遷をデータから読み解く。(’16県議選取材班)

【投票率】低落傾向続く 「正当性」への影響懸念も

 2012年6月の第11回県議選の投票率は、過去最低の52・49%になった。1992年の第6回から6回連続で過去最低を更新し続けている。2004年からは50%台で推移しており、有権者の県議選への関心が離れていると言える。

 低い投票率は「民意で選ばれた」という議員の「正当性」にも影響すると懸念する声もある。

 過去の県議選で投票率が最も高かったのは、県知事選と同日投票となった76年の第2回選挙の82・28%だった。最近の主要選挙を見ると、14年11月の知事選では64・13%と前回を3・25ポイント上回ったが、投票率は年々低下傾向にある。争点が明確で「政治離れ」が指摘される若年世代の関心が高まると投票率向上に結び付くと言われる。