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☆フラカンの日本武道館完売マニフェスト・鈴木圭介編レポート

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47都道府県ワンマンツアーの合間を縫って開催された武道館完売記念講演会。講師たっての希望により、池袋にある元小学校の教室にて行なわれた。3年B組となっている会場に入ると、黒板の日直のところには、加藤優(金八先生に登場する生徒の名)と記されている。しかし! 黒板の真ん中には「本日、金八先生のコスプレはありません」との文字。正攻法でいくようだ。
 開演時間となり、お手製の出席簿とプリントの束を抱えた講師・鈴木圭介が教室に入ってくると受講者からの温かい拍手が。そして出欠をとるところから講演会はスタートした。

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*出席簿には、もちろん3年B組の文字


今回の講演テーマは、ずばり〈フラカンの歌詞について〉。「歌詞は見るものでもなく、聞くものでもない」と言ったあと、〈歌詞はあびるもの〉と黒板に力強く書き記す鈴木先生。ここまではかっこよかったのだが、なぜか〈あびる〉のあとに〈優〉と書き足してしまう……まあ、らしいと言えばらしい。そして歌詞の傾向として様々な単語をみずから書き出したあと、みずからコンビニで30人分せっせとコピーしたという講演資料を元に、該当曲をラジカセで流しながらの講話が進んでいく。

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*こちらがお手製の講演資料。お馴染みの犬のイラストの横には、猫。昨今の猫ブームを意識してのもの(笑)

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*みずから歌詞の傾向として単語を挙げていく先生


今回、取り挙げられた楽曲を列記すると、「裸のブルース」「モンキー」「さっぱり行進曲」「むきだしの赤い俺」「冬のにおい」「深夜高速」「日々のあぶく」「心の氷」「東京ルーリード」の9曲。持参した最新の歌詞ネタノートを見せながら、常に手書きで、書き直しのたびに新たなページに書き込んでいく、という歌詞の制作方法や、経験、年齢を重ねていくうちに、当たり障りのない、核心のみえない歌詞になりがちだが、〈恥ずかしいことを書いたもん勝ち〉〈恥部をどこまで晒せるか〉という教えを与えてくれた、すでに鬼籍に入られた元レコード会社スタッフとのグッとくるエピソードを披露。
 また、「我ながら天才だと思った。フラカン版〈雨上がりの夜空に〉」と自画自賛の「むきだしの赤い俺」の冒頭のフレーズ〈皮をむいて欲しいの〉について図説をし始めるも途中で挫けたり、「深夜高速」は、中島らも氏の小説の一節からインスパイアされて書いたことや、〈立ち喰いそば屋のだしの匂いが/うっすら染みつくシャツのえりを立てて〉という「東京ルーリード」の一節は、ずっとあたためてきたフレーズだったことなど、それぞれの歌詞にまつわる裏話や秘話、エピソードを〈あびる優〉的なオヤジギャグを交えながら語っていったのだった。

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その後、歌詞からみたフラカンの〈結婚式で唄えるラヴソング〉(全7曲。「君のこと」「落ち葉」「カルフォルニア」「馬鹿の最高」「初恋」「いろはにほの字」「はじまりのシーン」)と〈色艶歌〉(全9曲。「むきだしの赤い俺」「プラスチックにしてくれ」「雨よ降れ」「くるったバナナ」「小さな巨人(ジャイアント)」「台風8号」「JUMP」「MILK SOUL BLUES」「ダイナマイト・ブルース」)の話をしたところで予定時間終了。講演中、何度も〈性〉と黒板に書き重ね、最終的に〈性交〉と書いた瞬間、失笑を通り越し教室に静寂が訪れたりもしたが、「歌詞というものは、誰でも書ける非常に簡単なものなので、ぜひみなさんも機会があったら書いてみてください。そして、初めて歌詞を書く人がどんなものを書くのか非常に興味があるので、ぜひ僕に教えてください。最近じゃなかなか自分の中から言葉が出てこなかったりするので(笑)」という話で90分に渡る講演会を締めくくった。


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*受講修了書代わりのサイン色紙を、卒業式の金八先生のように感慨深げな顔で手渡す


最後は、これまたみずから用意したBGM(贈る言葉 by 海援隊)とともにひとりひとりに手渡した色紙には、武道館で「孤高の英雄」の〈がんばれ圭介〉の部分を唄ってもらった感謝の気持ちを込めて、〈がんばれ〉のあとに参加者それぞれの名前を入れたメッセージが書かれていた。

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*教室後方の黒板には、鈴木先生からのお礼のメッセージが

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*講演を終えて、ほっとひと安心の鈴木先生


無事、初講演を終えた鈴木先生と、この日、彼の勇姿を見届けにきたリーダー・グレートマエカワとともに、さっそく講演会打ち上げという名の反省会の模様はこちら。

——講演会お疲れ様でした! 初講演、いかがでしたか?
鈴木「あっという間だったね。時間足りなかった。メインの歌詞の話が終わったあとのネタもまだまだあったし」
——フラカン楽曲における結婚ソングとエロスソング、というネタのあとに、まだネタが待ち構えていたわけですね。
鈴木「そうそう。とにかく色歌のところまではいこうって決めてたんだけど……結果からすると結婚ソングだけで止めときゃ良かったね」
マエカワ「いやぁ、それじゃダメだよ。やっぱ攻めないと」
——当り障りのない歌詞じゃダメだ、恥部をさらせ、という話を講演でされてましたしね(笑)。
マエカワ「だからテーマ的にはすごく良かったよ、エロっていうのは。実際、俺聞いてて恥ずかしかったから(笑)」
鈴木「俺だって恥ずかしかったよ! キン○マの絵を書いたとき背中越しに感じたからね、〈これはダメだな……〉って」
マエカワ「黒板に、〈性〉って漢字を何度も書いてたから、〈今日はこっち推しなんだな〉とは思ってたけど」
——散々重ねた上に「性交」と黒板に書いたときには、もはやクスリとした笑いすらも起きなかったですもんね(笑)。
鈴木「伊作さん(坂西伊作氏/アンティノス時代のフラカンA&R。元エピックソニー映像ディレクター)の話がなかったらどうなってたことやら。この話は実はこれまでほとんど話したことなかったし。でも、退屈してそうだとか引いた感じがライヴよりめちゃくちゃわかるの。普段ライヴだとワーッてアドレナリンが出てるけど、今日は喋ってるだけでわりと冷静で、空気がものすごく読める。だからね、学校の先生は、〈こいつ、この授業に興味ないな〉ってすぐわかってるんじゃないかな。それこそ授業中、寝てる生徒は一発でわかるよ」
——寝てるほうとしては、バレないように姿勢を工夫したりしたものですが。
鈴木「そうそう。先生にはバレてないような気分でいたじゃない。でもね、めちゃめちゃバレてる。あとさ、ちょいちょい先生が授業中にダジャレとか入れるじゃない? あの気持ちもすごいわかったわ」
——冒頭で、黒板に〈歌詞を浴びる〉と書いたあと、〈優〉って書き足したりしてましたよね(笑)。
鈴木「あびるって言ったらあびる優でしょ(笑)。だからなんか、真面目過ぎるとヤバいなって思うんだよ。中学の頃、社会科の先生が、地図帳広げさせて『メッカって場所を探せ。どうだ、メッカったか!』って言っててさ。〈ウケてないのに、なんでそんなこと言うんだろう?……?〉って思ってたけど、初めて教壇に立ってみて、あの先生の気持ちがわかった。あと、合間に小ネタを挟むことで、ちょっとステップアップした気持ちになるんだよね。あびる優みたいなしょうもないことでも、〈俺はここでテクニカルなこと入れたぞ!〉みたいな、攻めの姿勢が取れてるって気持ちになるというか」
——〈中津川〉って書いたあと、「吉田拓郎が〈人間なんて〉を唄ったのが」とか言ったり、ちょいちょい小ネタを挟み込んでましたよね。
鈴木「そういうことをちょいちょい入れることによって、ディティールが深みを増すんだよ」
——今回、ライヴのMCやインタビューでは、なかなか知ることの出来ない、歌詞にまつわるエピソード満載の、貴重な講演でしたね。
マエカワ「こういうのはアリだよね。またやれたらいいよね。ただまあ、今回やってみて、あんまりシモにいくのはダメだっていうのがわかったじゃん」
鈴木「そうね。でもさ、冒頭にも話したけど、3、4日前にボブ・ディラン観に行ったら、知ってる曲を2曲しかやらなかったのよ。5月に出るニューアルバムの曲メインで、あくまでも新曲をガツンと持ってくるという。あのボブ・ディランの攻めの姿勢を見習わなきゃいけなかったんだよな。ボブ・ディランだったら『どうだ! こうなってんだぞ!』ってキン○マ描ききってる。そこは、悔いが残る。下ネタを完全に貫けなかった……」
——今日のメインテーマだったのに。
鈴木「うん。〈音楽〉と〈性〉がいかに密接に結びついてるか、『性=生活だ!』ってところまで推し進めようって思ってたんだけど……でもさ、20代の時ってMCでも下ネタすごい言ってたんだよね」
——講演でも、ここ最近はそういう話や歌詞がどんどん出来なくなってる、と言ってましたもんね。
マエカワ「やっぱ次の課題は、エロのエッセンスをどれだけぶち込めるかってところじゃないかね」
鈴木「そこにいけるまでの空気を、俺が作らないといけないんだなぁ……」
——お! では次回開催もいつかあるってことですね。
マエカワ「いつになるかわからんけど、今回の反省をどこまで活かすのか。期待していてほしいね」



*interview&text:「音楽と人」編集部、photo:吉田圭子

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☆フラカンの日本武道館完売マニフェスト・竹安堅一編&グレートマエカワ編 おまけ

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——この企画ご応募いただいた方々のハガキや封書を目の前にしていかがですか?

マエカワ「こういうの見ると、あの日武道館に来てくれたのは、東京近郊の人だけじゃないっていうのがよくわかるよね。あと、このコラムへの応募だけでもそれなりの数で、それぞれの思いが書いてあったりもして。同じようなことを思った人が、あの日武道館に集まってくれたんだって思うとね、何度も言ってるけど、ホントやってよかった。もちろん、当日もそれは感じてたけど、こうやって手紙やはがきという形で改めて目にすると、さらにそう思うよね」

竹安「武道館やると決めて僕らもいろいろな気持ちと思いで過ごしたけど、当日もいろんな気持ちが溢れてっていうのは、あそこにいた9000人、つまり9000通りの思いがあったんだなとか思うよね。家族3人で来て、当日までどんな曲やるのか毎日そんな話してたとかね。そういう9000通りの思いがあったんだなあと思うと……グッとくるね」

——そうですね。9000通りの思いとドキュメントがあの日にはあったんですよね。ちなみに先日発売されたLIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館〜生きててよかった、そんな夜はここだ!〜』には、当日のライヴの様子はもちろん、4人のドキュメントが余すところなく収録されているわけですが。

マエカワ「そうそう。家出てからの本番までのドキュメントもあってね。竹安の緊張具合もそうだし、小西の腫れぼったい目もそうだし(笑)、いろいろ面白いよ。今までいろいろDVD出とるけど、四者四様の感じが出てるし、これが今まででのなかでも、やっぱり最高だなと」

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竹安「しかも封書できてるのも多いよね。読みいっちゃうな、これは」

マエカワ「読んじゃうよね。この時代だからこそ、メールとかじゃなくて、こういうのでもらえるとやっぱりグッとくるよ。やっぱ字っていいんだよな、人の字って。だから手紙とかもね、普段から書いたほうが本当はいいんだよね……あ、『マエさんへ もし本当のオーバーオールなら大きめのを希望します』って書いてあるけど……うーん、ごめんな(苦笑)」

——本当のオーバーオールではないですもんね、残念ながら(苦笑)。
竹安「こうやって届いたものを見てると、〈今2歳の息子が中学生になった時にあげたいです〉とかっていう人もいるし、実際ギターを弾いてる人に当たってほしいなとも思ったりもするし、いろいろ考えちゃうね(笑)」
マエカワ「まあ、抽選だからな。でも、俺らぐらいの歳の人に当たったとしても、これを機にギターを始めるってこともありだろうからな。それはそれでいいよね」

——そうですね。

竹安「けっこう『ピックだけでも十分うれしいです』って書いてあるし、最初からピックだけにしておけばよかったな」

——何を言ってるんですか!(笑)。そのまま文字にしますよ(笑)。

マエカワ「いいよ、全部書いといてそれ(笑)」

——あはははは。

竹安「まあ……あのときは、完売なんてみえてなかったし、武道館やるってことで気持ちも高ぶってたからな」

マエカワ「俺も、公約言ったときは、応募者全員にオーバーオール作るなんて100%ないなと思ってたから。当時、チケットが何割売れてるかっていうのも俺は把握してたし」

——株式会社フラワーカンパニーズの社長ですからね。

マエカワ「まさかソールドアウトすることはないと思ってるわけだから」

竹安「俺は、抽選1回で終わるけど、産みの苦しみが今から始まるんだもんね、これから(笑)」

マエカワ「俺だけ、長い旅が始まりますよ……」


〜そして、1ヵ月後〜

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なんと! 47都道府県ツアーの合間を縫って、急ピッチで作業を進めたということで、グレートマエカワ・マグネット。略してGMMG、完成間近! 順調にいけばGW過ぎには応募いただいた方々のお手元にお届けできるかと。お楽しみに!


*interview&text&photo:「音楽と人」編集部

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☆フラカンの日本武道館完売マニフェスト・グレートマエカワ編レポート

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——『音楽と人』3月号でのインタビューでは、プラ板とオーバーオールから切り出した布を使ったキーホルダーを作ろうか、という話をされていましたが、改めて特製オーバーオールの構想をお願いします。
「あのときは、キーホルダーにしようかって言ってたけど、いろいろ考えるうちに〈ちょっと違うかな〉と思ってね。それとまあ、俺がどんだけ不器用かっつーのは、そのインタビューでメンバーから聞いたでしょ?」
——駄菓子屋で売ってる、胴体に羽根を取り付けるだけの玩具の飛行機をまったく組み立てらず、メンバーがすでに遊び飽きたあとに、「これどうすればいいんだ?」と聞いてきたとか。
「そうそう。だから余りにも酷いものをプレゼントするのはさすがにちょっと気が引けるし、とはいえ、不器用逃げはよくないと思ってはいて。で、もし自分が貰ったらうれしいと思えるものにしなきゃ、っていうのを考えたときに、わりと俺が好きなもので、一時集めてもいたものを作るのがいいかなと」
——それはなんですか?
「俺、マグネットが好きなんだよ。旅行とか行くと、わりと記念にマグネットを買うタイプで。それで、グレートマエカワ・マグネットで、〈GMMG〉っていう名前にしたらいいじゃん!って。ちょっとTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTみたいだけど(笑)」
——武道館完売記念のGMMG(笑)。では、オーバーオール型のマグネットを作成するわけですね。
「俺の顔をマジックで書いてオーバーオール部分は、布を貼ったりしようかな、と。さっそく今日、試作品を作ってみようと思って、一応材料を持って来たんだよね」


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*武道館で着用した銀ラメ・オーバーオールの余り布

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*マエカワさんの救世主・シール式のフエルト生地。本人いわく「ボンドとか糊付けがド下手なんだけど、これなら俺でも綺麗にできるかも!と思って(笑)」


——いきなり作り出すよりも、まずイメージ画を書いてみましょうか。
「そうだね。イメージだから、ちょっと簡単に描いてみるか。うーんと、四角くいマグネットにオーバーオール型に切った布を貼るとして、そこから首が出てて顔がありますと。で、最近じゃ俺のもうひとつのユニフォームでもある帽子……あ、それをこのフエルトでやればいいね! もはや帽子が俺の頭だからね、今。四角に切ったフェルトを帽子にすればいいのか。で、ここに耳を描いて——」
——オーバーオール部分から腕は出てないんですか?
「あったほうがいいかな? 例えば、オーバーオールのシルエット型マグネットとかもいいかなって思うんだけど。これだと気持ち悪いかな?」
——顔があるのに、腕がないのヘンです。
「そっか……さらに腕とか書き足すと、俺の絵のセンスのなさが……」
——なにを今さら言ってるんですか!

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*真剣な表情でイメージ図を描いていくマエカワさん

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*イメージ図完成! なかなか味のある絵ですね。


「じゃあ、さっそく作るか。まずは、このマグネットシートを切らなきゃね。うわ、久しぶりだな。緊張すんなぁ……まあ、試作ということで、アバウトな感じでいいでしょ」
——は、はい……。では、制作に集中していただきましょう!

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*俺の実績上、必ず横からビヨってはみ出しちゃうんだよね」と、おっかなびっくりボンドを使うマエカワさん

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*全神経を集中させて作業に臨む。表情は真剣そのもの!

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「ここから腕がでると。うーむ、指がないけど。まあ、あくまでもイラスト的でいいわけだしね。どう?」
——思いのほか、ポップな感じになってるじゃないですか! 
「ホント? もうちょっとポップにもしたいよね。どう書いても、顔がグロテスクになっちゃうしさ(笑)」
——……(笑)。
「昔『お笑いマンガ道場』って番組があったじゃん。そこで、コラージュマンガっていって、小道具使って、これでマンガ描きましょうみたいなコーナーがあったんだけど、そんな感じだね、これ」
——『お笑いマンガ道場』! 懐かしいですねえ。間違いなく20代にはわからない話ですけど。
「そっかあ……。名古屋が誇る人気番組だからね。中京テレビ制作だから、『お笑いマンガ道場』は」
——おお、そうなんですね。一応、若い読者に説明すると、著名な漫画家さんも参加してた、漫画やイラストで大喜利したりするバラエティ番組でした。
「いやあ、本当に久しぶりだね、こんなことやるの。家でも全くやらないしね」
——日曜大工なんていうものは?
「絶対にやらない! IKEAとかで買って来たものを組み立てるのも本当は嫌だもんね。説明書みても、絶対どっか『あれー?』ってつまずく。こないだも、IKEAで買った家具をずっと作っとったんだけど、作っとる最中にネジとかが、絶対どっかなくなっちゃうんだ。〈さっきあったのがないじゃん〉みたいな。もうさ、誰でも作れるものも作れんっていう悲しさったらないよ。本当に情けなくなってくる」

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*なかなかの出来に満足げなマエカワさん


——では、最後の仕上げの切り出しに入りましょうか。
「よし、じゃあちょっとやってみようか。うわぁ……綺麗に切れない……でもいいか。これが味ってやつだよね。グレート臭っていうかね」
——グレート臭って(笑)。小さい頃、ハサミが得意な子とそうじゃない子っていましたよね。
「いたいた。幼稚園ぐらいのときからそういう差って出るじゃん。俺は、その頃からずっと苦手で。あと、積み木も全然うまく積み上げられなくてさ。だからプラモデルも一回も作ったことないのよ」
——買ったこともないんですか?
「いや、欲しいから買うんだけど、全部兄貴たちが作ってくれてね(笑)。だから、ちっちゃい頃から俺だけ、そういう訓練をして来なかったんだろうね。親父とかはわりと器用だったんだけどな。お母は器用なほうじゃなかったけど」

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*「うわー、ハサミって大変だなぁ……」と、さらに集中してハサミでマグネットを切り出すマエカワさん


——お、試作1号が完成しましたね! 
「いい感じになったぞ! もう試作品じゃなくて、こっからもう一号作にしてもいいんじゃないかな」
——試作品じゃなく、いきなり第一号作品ですか!?
「うん、もう絶対にこれを1号作品にするよ、俺は。まあ次を作ってみて、その出来によっては、この第一号は我が家の冷蔵庫に貼るかもしれないけど。せっかくだし、家にひとつ置いておきたいしね」
——武道館完売記念ですからね。
「でもこれが家の冷蔵庫に貼ってあると、お母さんに怒られたりしないかな。まあ、主婦の方もたぶんいると思うから、子供に〈何これ?〉って聞かれたり。そういや、こないだ怒られたんだよね。学校の先生やってる人だったかわからないけど、生徒に『何、このグレートマエカワって下手なサインの人は』って言われたって(笑)」
——サインが下手って(笑)。
「『字が下手だって生徒にすごく言われましたよ』って言われたから、『なんかごめんね』って謝ってさ(笑)。だからこれも、子供から見たらただの落書きだと思われちゃうんだろうなぁ」
——まあ、それはそれで(笑)。
「いやあ、すげえな。この歳になって、こんなことやることになるとは(笑)。俺はもう一生やらないと思ってたね」
——半年前には想像もしてなかったことですね(笑)。
「想像もしてない(笑)。でも、けっこう順調に出来てるよね?」
——そうですね。制作開始から20分も経ってないですし、しかも、ほぼイメージ図通りですね!

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「うん、よし、よしよし。顔の形も、いい。これ、いいね!」

——自画自賛しております。思った以上の完成度じゃないですか!
「後ろから見たら、シルエットはわりといいな。これ届いたらうれしいよね、きっとね。うんうん」
——なに、自分に言い聞かせてるんですか(笑)。

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*無事、試作品第一号GMMG完成!


——出来映えはどうですか?
「うーん、まあ今からでも、〈これならいらない〉っていう人いたら『音楽と人』編集部に連絡を……」
——何言ってるんですか!(笑)。
「いや、やっぱやめよ。〈これならいらない〉って募集して、ほとんどの人に応募されたらそれはそれで俺ヘコむし(笑)」
——あはははは。それはやめましょう。
「そうだね。もう応募したからには、貰わないとダメ。あと絶対、冷蔵庫なり会社のロッカーとかに貼っとかないとダメ。もう義務だね!(笑)」
——応募した義務を果たしてほしい、と(笑)。
「まあ、小さい子供がいるところは、これみて子供が泣いちゃうかもしれないけど(笑)。まあ、いろいろ試行錯誤しながら作っていくかな。肌が緑色のグレートとかもあるかもしれない(笑)」
——届いてみてのお楽しみ、ですね。
「そうね。これと同じようなのが届いたら『あ、いいアイデアが浮かばんかったんだ』ってことだし、変わってたら『いろいろ考えてやってんだグレート』って思ってくれれば(笑)。なるべく早く皆さんの手元に届くように、がんばるとは言っておきます!」


*interview&text&photo:「音楽と人」編集部

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☆フラカンの日本武道館完売マニフェスト・竹安堅一編レポート

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——プレゼントするギターを持ってきていただきましたね。

「うん。いざ手放すと思ったら、なんか名残惜しくなってきてけっこう家で弾いてきた(笑)」

——これはいつ頃、手に入れたギターでしょうか?

「これね、自分では買ってなくて。97年くらいかな? ツアー中に、ちょっと希少価値のある僕のエフェクターが盗難に遭っちゃって。結局、見つからなくて、その時ついてたローディーさんが『自分の管理が良くなかったから』って言って、『これでお詫びさせてください』っていうので、もらったものなんだよね」

——へえー、そんなドラマもあるギターなんですね。あとこのギターは、「涙より早く走れ」(1998年リリースの7thシングル)のMVでも使用してるんですよね。

「そうだね。しばらくは、実際のライヴで使ってたもんね。メインってわけじゃないだけど。でも、ここ7、8年ぐらいずっと使ってなくて倉庫に入れっぱなしだったんで、ケースが若干カビ臭いんだけども(笑)、掃除もしてあるんで。でも全然ノイズも出ないし弦はまだ平気だし、いつでも弾ける状態だね」

——なるほど。

「あと、楽器屋に売ってもそんな大した値段にならないんだっていうのも言っとかないとな」

——いやいや、いくらなんでも当たった方は売らないですよ!

「あははははは」

——では、さっそく抽選会には入りましょうか。よろしくお願いします!

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「まず混ぜるね」

——お願いします。

「よし、ではいきます。この方です。おお! 富山県富山市にお住まいのユカさん。当選です!大事に使ってください」

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(「なんか、あっけないなぁ〜」と言いながら、当選者の手紙に目を通す竹安さん)

「おおー。すごい展開(笑)」

——え、どういうことですか?

「『ピックがいただけたらと思い応募しました。ギターはどうか他の方に差し上げてください。できれば竹安さんの大切なギターで新しい夢をつなげることができる方に』と」

——おお! どうしますか? この方の意向を汲んで、改めて抽選し直しますか?

「そうだねえ……ユカさんの気持ちもやっぱ嬉しいし。なので、ピックにプラスして、何か別なものを差し上げられればと。では、もう1回抽選しましょうか」

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「あー、なんかドキドキするなこっちが……これだ! 東京都江東区にお住まいのサヤカさん。この方に当たりました。はい、大事に使ってください!」

——ぜひ、これを機会にギターを弾き始めるとか、誰かに夢をつなげてもらえるといいですね(笑)。

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——しみじみとプレゼントするギターを眺めておりますが、無事抽選も終わり、いかがでしたか?

「まあ、この当たった方の手にギターが届いて、またそこから新しいドラマが生まれたらいいですよね。もし自分で弾かないにしろ、友達に弾いてる人がいたら譲ってもらってもいいんで、ぜひ後日談とかをメールとか手紙とかで送ってくれたら嬉しいですね」

——そうですね、せっかくなんで、ギターが届いたあとの声を聞きたいですね。

「うん、それは知りたいかな」

——一応みなさん欲しいと思って応募はしていただいてるわけですけすが、〈まさか自分が!〉っていうのはきっとあるでしょうからね。

「そうだね。まさか僕もギターあげるなんて思ってなかったし(笑)」

——マニフェストを言った時はまさか完売するなんて、という状況ではありましたからね。

「そうそうそう。まさか中のまさかだったから。これから追い上げなきゃ、頑張らなきゃっていう時でね」

——そうでしたね。でも無事完売し、こうやってマニフェストも遂行できたわけで。

「なんか、抽選するときドキドキしちゃったな(笑)。でもこうやっていっぱい手紙もらってね。まだ全部は目通してないけど、さっと見ただけでもすごくいろいろ思いを語ってくれてて嬉しいですよね。だから、〈なんかホントごめんね、当たらなかった人〉って気持ちにもなってて……ホント当たらなかった方すいません(苦笑)。ピックはみなさんに行きますんで。よろしく!」

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*interview&text&photo:「音楽と人」編集部

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3/15(火)21:00~フラカンの日本武道館」DVD&Blu-ray発売記念「月刊フラカン武道館 おかわり編」ツイキャスにて生配信!

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当日券含め全チケット完売!2015年12月19日(土)自身初となる日本武道館公演魅せた感動のステージを完全収録し映像化!


LIVE DVD&Blu-ray「フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」3月16日(水)発売を記念し、発売日前日の3月15日(火)21:00から、インターネット配信番組 「月刊フラカン武道館 おかわり編」がツイキャス(TwitCasting)にて生配信されることが決定しました。


昨年武道館公演に向けて、豪華ゲストと共に10ヵ月にわたって配信していた人気番組「月刊フラカン武道館」。

こちらの番外編となる今回は、武道館当日の様子を振り返りつつ、武道館後そして今の心境や47都道府県ワンマンツアーを展開中の今年の展望、次なる夢について、メンバー4人で熱いトークを展開する予定です。


ぜひお見逃しなく!

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【番組詳細】

番組タイトル:月刊フラカン武道館 おかわり編

配信日時:2016年3月15日(火)21:00~22:30頃(予定) ※アーカイブなし生配信1回のみ

出演:フラワーカンパニーズ

番組視聴URL:http://twitcasting.tv/flowercompanyz/

ハッシュタグ:#フラカン武道館

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☆武道館完売マニフェスト「鈴木圭介講演会」開催決定!

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雑誌「音楽と人」にて昨年短期集中で連載された“フラカンの日本武道館”応援コラム「フラワーカンパニーズの夢のおかわり」内にて、メンバーそれぞれが掲げた〈武道館完売マニフェスト〉。その鈴木圭介編での「完売記念講演会開催!〜唄なし90分1本勝負〜」というマニフェストを遂行することが決定しました!

本人たっての希望により、学校の教室のような黒板と教壇がある場所にて行なう予定です。きっと金八先生さながらの熱い話が聞けるであろう、この講演会に皆様を抽選でご招待いたします! 

日時:4月8日(金)19:00スタート(受付開始18:30 終了予定20:30)

場所:都内某所(当選者の方に、3月31日までにメールにてお知らせいたします)

講師:フラワーカンパニーズ 鈴木圭介

定員:30名

参加申込方法:住所、氏名、メールアドレスを明記の上、『音楽と人』4月号(3月5日発売)P.124「フラワーカンパニーズの夢のおかわり、もう一杯!」ページ右下にある応募券を貼付し、下記までお申し込みください。

〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷1-21-7-4F 音楽と人編集部「鈴木圭介講演会」係

※締め切りは、3月20日消印有効となります。

※個人情報の取り扱いに関して※

講演会応募で編集部に届くハガキにご記入いただいてる事項は、目的の作業以外のものに使用することはございません。講演会終了後、編集部で責任をもって処理させていただきます。

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☆武道館完売マニフェスト「ミスター小西歌謡ショウ 後編」

☆こちらの公開は終了いたしました。


2015年12月19日(土)に開催された「フラカンの日本武道館」が当日券含め全チ­ケット完売!

雑誌「音楽と人」で各メンバーが宣言した「武道館完売マニフェスト」、

ミスター小西編の「ミスター小西歌謡ショウ」を期間限定(~2016/4/1)で公開致します。

『音楽と人』4月号(3月5日発売)P.124「フラワーカンパニーズの夢のおかわり、もう一杯!」 のレポートと合わせてお楽しみください!

【協力:JOYSOUND】

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☆武道館完売マニフェスト「ミスター小西歌謡ショウ 前編」

☆こちらの公開は終了いたしました。


2015年12月19日(土)に開催された「フラカンの日本武道館」が当日券含め全チ­ケット完売!

雑誌「音楽と人」で各メンバーが宣言した「武道館完売マニフェスト」、

ミスター小西編の「ミスター小西歌謡ショウ」を期間限定(~2016/4/1)で公開致します。

『音楽と人』4月号(3月5日発売)P.124「フラワーカンパニーズの夢のおかわり、もう一杯!」 のレポートと合わせてお楽しみください!

【協力:JOYSOUND】

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3/16(水)発売DVD&Blu-ray「フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」詳細発表&トレーラー映像公開!

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3月16日(水) に発売されるLIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』が完成!

発売に先駆け、フラワーカンパニーズオフィシャルYouTubeチャンネルでトレーラー映像が公開されました!

☆フラワーカンパニーズ LIVE DVD&Blu-ray「フラカンの日本武道館」トレーラー映像

URL;https://youtu.be/SaI2c95vPBU

今回映像監督を務めたのはフラカンのMUSIC VIDEOも手掛けている番場秀一氏。

トリプルアンコール含む全27曲を余すことなく完全収録している他、当日の朝、メンバーがそれぞれ武道館に向かう姿に密着、直前の心境などが織り交ぜられたキュメンタリー的作品が完成!

ロックバンドの夢とロックファンの愛が詰まった感動のステージ、トータル195分の超大作。ライブに参加できなかったファンはもちろん、参加した人も永久保存版となること必至です!


◎DVD&Blu-ray発売情報

2016年3月16日(水)発売

フラワーカンパニーズ LIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』

発売日:2016年3月16日(水)

2DVD+2CD:AIBL-9339~9342 5,800円+税

1Blu-ray+2CD:AIXL-67~69 6,800円+税

*初回仕様:三方背BOX+武道館ライブフォト&インタビューブック付

*収録曲

01.消えぞこない  

02.恋をしましょう  

03.星に見離された男  

04.永遠の田舎者  

05.はぐれ者讃歌  

06.脳内百景  

07.トラッシュ

08.ビューティフルドリーマー

09.元少年の歌

10.この胸の中だけ   

11.夢の列車

12.発熱の男  

13.吐きたくなるほど愛されたい

14.深夜高速

15.春色の道 

16.チェスト  

17.俺たちハタチ族   

18.終わらないツアー  

19.真冬の盆踊り  

ENCORE1

20.夜明け  

21.ロックンロール  

22.孤高の英雄  

ENCORE2

23.白眼充血絶叫楽団  

24. NUDE CORE ROCK’N’ROLL  

25.三十三年寝太郎BOP 

ENCORE3

26.東京タワー 

27.サヨナラBABY 

※DVD-1<01~19>、DVD-2<20~27>を収録

※CD-1<01~14>、CD-2<15~27>を収録

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LIVE DVD&Blu-ray「フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」発売記念 一夜限りの先行プレミアム上映会&トークショー開催決定!

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3月16日(水) LIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』発売を記念し、一夜限りとなる先行プレミアム上映会の開催が急遽決定しました!

ロックバンドの夢とロックファンの愛が詰まった感動のステージ、トータル195分の超大作。この感動の映像が、映画館の大スクリーン&大音響で堪能できるスペシャル企画です。

上映当日は、メンバー本人たちも登壇し、トークショーも開催!

明日2月11日(木・祝)11:00よりチケット受付がスタート。限定上映となるこの日をぜひお見逃しなく!


◎フラワーカンパニーズ LIVE DVD&Blu-ray発売記念

「フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」

一夜限りの先行プレミアム上映会&トークショー

◆日時:2016年3月14日(月)19:00開映  ※1回限りの上映です。

◆会場:新宿ピカデリー

◆チケット:2,500円(税込)全席指定 

◆発売方法:※チケットはWEBでの抽選エントリー受付になります。

◆抽選エントリー受付:2016年2月11日(木・祝)11:00~3月1日(火)11:00

◆当選発表・チケット引換開始:2016年3月1日(火)夜~

購入の際は、以下のチケットぴあのサイトにアクセスしてください。

チケットぴあ http://w.pia.jp/t/flowercompanyz-p/

※当選者が座席数に満たない場合は、チケットぴあにて先着発売を行います。詳細は後日アップします。

◆チケット予約・購入についてのお問い合わせ:

チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111

〈24時間対応。オペレーター対応は10:00~18:00 ※毎週(火)、(水)2:30~5:30はシステムメンテナンスのため受付休止。〉

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3月16日(水)発売 LIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』各SHOPにて予約受付中!

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3月16日(水)発売LIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』、現在各SHOPにて絶賛予約受付中!

商品にはライブ映像に加え、当日のライブ音源を収録したCDが通常仕様としてパッケージされるほか、

初回制作分の限定仕様として、三方背BOX+武道館ライブの写真とライブ直後のメンバーへのインタビューを収めた「武道館ライブフォト&インタビューブック」付。

初回制作分はなくなり次第終了となりますので、予約必至です!


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◎DVD&Blu-ray発売情報

2016年3月16日(水)発売

フラワーカンパニーズ LIVE DVD&Blu-ray『フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~』

2DVD+2CD:AIBL-9339~9342 5800円+税

1Blu-ray+2CD:AIXL-67~69 6800円+税

*初回仕様:三方背BOX+武道館ライブフォト&インタビューブック付

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☆Sony Music Shop

※こちらで予約をされた方には、Sony Music Shop限定オリジナル特典として「フラカンの日本武道館スタッフパス風ステッカー」をプレゼント!(特典はなくなり次第終了)

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☆TOWER RECORDS

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☆Amazon

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☆HMV

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☆TSUTAYA

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12/19@日本武道館ライブレポート[各webサイト]

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☆ナタリー 「フラカン初の日本武道館ワンマンは満員に「次は50代のバンドにバトン渡したい」http://natalie.mu/music/news/170054


☆RO69 「 フラワーカンパニーズ、大満員の初・日本武道館公演レポ! 26年の歩みを全国の仲間たちが祝福!」http://ro69.jp/news/detail/136213


☆ロケットニュース24 「フラワーカンパニーズが結成26年でついに登りつめた夢の舞台! 武道館がライブハウスになった一夜」http://rocketnews24.com/?p=681917&shareadraft=5679263ee6768


☆SPICE 「フラワーカンパニーズ 結成26年目「いつも通りの」初武道館」http://spice.eplus.jp/articles/30478


☆Rock is  「武道館に元少年たちのブルーズが鳴ったとき、フラカンの楽曲たちが次のステージに立った」 http://rock-is.tv/features/201512/472


☆Real Sound 「フラワーカンパニーズ、初の武道館ワンマンが成功した理由」http://realsound.jp/2015/12/post-5786.html

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「武道館でフラカンを観て考えた、「ただ生きる」ということ」

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生きている人に対して、「生きていて凄いですね」なんて普通は言わない。「息をしていて凄いですね」とか、「毎日、寝たりご飯を食べたりして凄いですね」とも言わない。まぁ、大概の場合において、それは当たり前のことだからである。

でも、僕がフラワーカンパニーズの日本武道館ワンマンを観て抱いた感情は、そういうものだった。「フラカン、生きていて凄い」。そこに、4人の男がいた。そこに、ロック・バンドがいた。音楽があった。1曲目の“消えぞこない”が鳴り響いた瞬間の興奮も、鈴木が潰れそうな喉を振り絞って歌った“この胸の中だけ”の切迫感も、“発熱の男”が始まった時に巻き起こった喝采も、“深夜高速”だけが持ちえた圧倒的な強さも、“真冬の盆踊り”で約9000人のオーディエンスを包み込んだ祝祭感も……全てが「生きていた」。そうとしか言いようがない。まがりなりにも音楽ライターを名乗りながら生きている人間として、「それってどうなのよ?」と自分でも思う。でも、そうだったのだ。あの日、武道館で、フラカンはただ、生きていた。

前に、アルバム『Stayin’ Alive』がリリースされる時、僕はインタビューで鈴木にこう訊いた。「このアルバムは、“生”を描くことで、結果として“死”すらも描いたアルバムですよね」。それに対して、鈴木ははっきりした口調でこう答えた。「うん、でも作り手の意識としては、このアルバムは“死”を描くことで、結果として“生”を描いたんだよ」。この答えを聞いた時、フラカンの、とっても本質的な部分に触れたような気がした。鈴木にとって、フラカンにとって、あらゆる物事の前提にあるのは「生」ではなく、「死」なのかもしれない。

別に、鈴木が死にたがっているとか、そんなことではない。ただ彼はきっと、「死にながら生きてしまう」状態や「生きているのに死んでいる」状態が、人間には本当にあるんだと知っているんだと思う。そして、人間はいとも簡単に、その状態に陥ってしまうことも知っている。だから、彼は「ただ生きる」ために、フラカンというバンドをやっているんじゃないだろうか。「ただ生きる」ことは、「死にながら生きる」ことへの抗いなんじゃないだろうか。

鈴木はよくインタビューで、「大きな夢は持たないようにしてやってきた」とか、「バンドを続けることが目標だ」と言う。彼の発言を「夢のない話だ」と捉えることもできるかもしれない。でも、同級生の繋がりで始まったバンドが、メンバーチェンジもなく、大きなブレイクもなく、それでも26年間走り続けてきた――これって、とんでもない奇跡じゃないか。優れたソングライターと、それを理解し具現化できるプレイヤーと、さらにバンドを困窮させない敏腕マネージャーまでメンバーに揃っている。奇跡としか言いようがない。フラカンの4人は、この奇跡を絶対に手放したくないのだろう。何故なら、「ただ生きる」ためには、奇跡や魔法の1個や2個はあって然るべきだし、あるいは、それを信じる心持ちというのは、どうしたって必要だからだ。

<生きててよかった そんな夜を探してる>――この“深夜高速”歌詞の裏側にあるのは、<生きててよかった>なんて到底思えない何百何千という夜の存在である。現実というものは、<生きててよかった>なんて、そう簡単には思わせてくれないものだ。そんな現実に埋没していく中で、人は「死にながら生きる」道を選択してしまう。でも、いつ訪れるかもわからない<生きててよかった>と思える夜を、そんな奇跡みたいな夜を探す覚悟さえあるのなら、僕らは、「ただ生きる」ことができる。

武道館でのステージ上の光景を観ながら、「いつものフラカンだ」と思ったのと同時に、「フラカンは、いつも、こんなにとんでもないことをしていたのか」とも思った。フラカンの4人は、ステージの上で<生きててよかった>と思ったのだろうか。わからないけれど、「夢のおかわり」なんて言葉を掲げてしまうような、たまに自虐的なことを言うくせに実はとんでもない貪欲さを持ったこの4人は、「メンバーチェンジなし!活動休止なし!ヒット曲なし!それでも26年続いてきたロック・バンド」という奇跡を持続させ、むしろ奇跡を上塗りし続けながら、ただ生きていく。僕らはどうだろう。僕はどうだろう。この日、ステージ上の4人を見ながら、「生きるなら、このくらいやらないとダメだぜ」と言われているような気がした。「ただ生きる」って、とんでもなく難しい。でも、僕は生きたいから、<生きててよかった>と思えるような、そんな奇跡のような夜を探して歩き続ける覚悟は持っていようと思う。

最後に自分の事を書いてしまった。でも、フラカンを聴いたら自分の事を恥ずかしげもなく語りたくなってしまう。この気持ち、わかりますよね?


ライター:天野史彬  

photo by HayachiN

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【フラカンの日本武道館オフィシャルグッズ】通信販売のお知らせ

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おかげさまで大好評・品切れとなり、大変ご迷惑をおかけしました[フラカンの日本武道館]オフィシャルグッズですが、一部の商品を除き、12月23日(水・祝)17時より通信販売することが決定致しました!


◎受付サイト

CAPITAL RADIO ONE オフィシャルサイ

*PC用 販売一覧ページ > http://cro.jp/SHOP/1037040/list.html

*スマートフォン用 販売一覧ページ > http://cro.jp/smp/list.php?type=class&mcat=1037040&<BASE_QUERY>

*携帯用 販売一覧ページ >  http://cro.jp/mbp/list.php?type=class&mcat=1037040&<BASE_QUERY>


◎受付:2015年12月23日(水・祝)17時より受付開始

【受付期間】2015年12月23日(水)17:00 ~ 2016年1月4日(月)17:00まで

【お届け】2016年1月中旬頃 京都より発送にて予定しております。

但し、パンフレットと他の商品を同時にご購入いただいた場合、全てのご注文商品をまとめて1月20日以降にお届けいたします。

また、ご注文が多数の場合、予定よりお時間頂く場合もございます。あらかじめご了承下さい。


◎通販受付商品:

1番*「フラカンの日本武道館記念パンフレット」

2~15番*フラカンの日本武道館Tシャツ・パーカー 全種類

 ※※「フラカン武道館に立つTシャツ」インディゴ・XLは通販なし

 ※※「パッカーンニワトリパーカー」ネイビー・Sは通販なし

16番*「パッカーンニワトリタオル」(ブラックのみ)

20番*「フラカンの道てぬぐい」(レッドのみ)

24~26番*「武道館ラバーバンド」

28番*「フラカントレカ(3枚入り)」


*補足*29番~34番はツアーグッズとして2016年2月から始まるワンマンツアー「夢のおかわり2016」会場にてご購入いただけます。

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2015年12月19日(土)「フラカンの日本武道館 ~生きててよかった、そんな夜はココだ!~」セットリスト

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01.消えぞこない  (2015.09.16発売 Mini Album「夢のおかわり」収録)

02.恋をしましょう  (1996.07.01発売 Mini Album「恋をしましょう」収録)

03.星に見離された男  (2015.01.22発売 15th Album「Stayin’ Alive」収録)

04.永遠の田舎者  (2004.11.25発売 10th Album「世田谷夜明け前」収録)


05.はぐれ者讃歌  (2006.07.05発売 11th Album「脳内百景」収録)

06.脳内百景  (2006.07.05発売 11th Album「脳内百景」収録)

07.トラッシュ  (1998.04.22発売 4th Album「マンモスフラワー」収録)

08.ビューティフルドリーマー  (2013.10.23 Best Album「新・フラカン入門」収録)


09.元少年の歌  (2010.11.03発売「チェスト!チェスト!チェスト!」収録)

10.この胸の中だけ  (2008.11.26 発売 12th Album「たましいによろしく」収録)

11.夢の列車  (1996.02.21発売 2th Album「フラカンのマイ・ブルー・ヘブン」)


12.発熱の男  (2003.04.02発売 8th Album「発熱の男」収録)

13.吐きたくなるほど愛されたい   (2002.07.31発売 7th Album「吐きたくなるほど愛されたい」収録)

14.深夜高速  (2004.11.25発売 10th Album「世田谷夜明け前」収録)


15.春色の道  (1996.11.21発売 3rd Album「俺たちハタチ族」収録)


16.チェスト  (2010.11.03発売「チェスト!チェスト!チェスト!」収録)

17.俺たちハタチ族  (1996.11.21発売 3rd Album「俺たちハタチ族」収録)

18.終わらないツアー  (2010.11.03発売「チェスト!チェスト!チェスト!」収録)

19.真冬の盆踊り  (2003.04.02発売 8th Album「発熱の男」収録)


*ENCORE1

01.夜明け  (1999.02.24発売 5th Album「Prunes & Custard」収録)

02.ロックンロール  (2012.10.03発売 14th Album「ハッピーエンド」収録)

03.孤高の英雄  (1996.02.21発売「フラカンのマイ・ブルー・ヘブン」収録)


*ENCORE2

01.白眼充血絶叫楽団  (2002.07.31発売 7th Album「吐きたくなるほど愛されたい」収録)

02.NUDE CORE ROCK’N’ROLL (2003.04.02発売 8th Album「発熱の男」収録)

03.三十三年寝太郎BOP (2015.09.16発売 Mini Album「夢のおかわり」収録)


*ENCORE3

01.東京タワー  (2003.11.12発売 9th Album「東京タワー」収録)

02.サヨナラBABY  (2008.11.26 発売 12th Album「たましいによろしく」収録)


※年号日付はアルバム初収録時のものとなります。