琉球聾太鼓、迫力の舞台 障がい支援施設へ資金造成


この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
迫力満点の演舞を披露する琉球聾太鼓のメンバーら

 聴覚障がい者の支援施設設立の資金造成を目的に、聴覚障がいのある人らでつくる琉球聾(ろう)太鼓(下地盛榮会長)は30日、那覇市の県男女共同参画センターてぃるる大ホールでチャリティーの集いを開いた。琉球聾太鼓のメンバーがリーダーの動きを目で見ながら、振動を感じてリズムを合わせる練習方法を紹介し、迫力満点の息の合った演舞を披露した。

 支援施設設立準備委員会の富川将宏さん(39)は「今は聴覚障がい者が健聴者と同等に社会参加する十分な環境がない。自信を持って働けるように施設が必要だ」と意義を語った。現在県にNPO設立を申請中で、7月ごろに認められる見込み。
 琉球聾太鼓の他にも、聴覚障がいのあるメンバーを含むエイサー団体の舞や空手の演武、琉球聾太鼓と親交のあるバレエやハワイアンフラスタジオの踊り、民謡など、多彩な演目が上演された。 
 安慶名和子さん(53)=那覇市=は「踊りも太鼓も素晴らしくて感動して涙が出た」と笑顔で語った。