石垣にパイン加工場 原料供給へ実証実験 来月本格稼働


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 誠二
パイナップルを柵状に切る機械を説明する丸子靖司工場責任者=27日、石垣市大川

 【石垣】石垣市商工会(我喜屋隆会長)は6月から石垣島産パイナップルを果肉やピューレに加工し、食品製造業者などに原料として供給する実証実験を始める。石垣市大川で整備を進めていた「石垣パイン加工場」が27日に完成し、開所した。パインの生産量が増える6月から本格稼働し、新たな特産品開発につなげる。

 市商工会は年間50トンを仕入れ、果肉やピューレを25トン製造する計画。加工品は菓子やアイスクリームなどを製造する事業者に売り込み、特産品開発を促すことで、石垣島産パインの需要拡大を目指す。
 石垣市は県内有数のパイン生産地だが、ほとんどの農家は生果として出荷しており、規格外のパインの活用が課題となっていた。