失意の中、感じた「希望」 熊本支援695万円


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 「沖縄の人たちのゆいまーるに感謝したい」―。熊本地震発生から6日後の4月20日に発足した「熊本沖縄県人学生有志ゆいまーる」。被災し、失意の中で始めた募金活動で、メンバーは希望を見いだした。

 九州看護福祉大、熊本大、熊本保健科学大、崇城大、平成音大、熊本県立大、東海大などに通う県出身者の学生が「熊本のために」と集結。県内各地に帰省したメンバーが街頭での募金活動や、各店舗や団体などに募金箱設置の協力を求めるなど奔走した。
 熊本大4年の島袋毬奈(まりな)さん(22)はフェイスブックで募金への協力を呼び掛けた。「いろんな友だちが(投稿を)シェアしてくれて活動が広がった。こんなに集まるとは思っていなかった」と振り返った。
 街頭募金では、外国人観光客からの募金も多かった。熊本県立大4年の喜久村睦貴さん(25)は「韓国や中国の人で募金してくれた人もいて驚いた。海外の人とも市民レベルでつながることができると実感した」と話す。
 熊本では随時大学も再開。メンバーは募金活動を終え、熊本に戻る。喜久村さんは「熊本で生活再建に向けて取り組んでいきたい」と前を向いた。