野沢温泉や草津温泉、蔵王温泉…など、古くから温泉地として発展してきた土地には、代々地元の人々によって管理・共有されてきた歴史深い「外湯」がある。
湯の恵みと共に歩んできた温泉街の文化遺産=「外湯」をめぐる旅に出ましょう。
外湯めぐりの注意点
1.地元の人々と文化に最大限のリスペクトを。
地元の人々が日常的に訪れる外湯では、最大限のリスペクトをはらいましょう。「お邪魔します」の気持ちを込めて地元の人への挨拶を。
2.入浴マナーを、しっかりと守ること。
浴槽に入る前に体を洗う、水で薄める時はひと声かける…など、基本的な入浴マナーは遵守!
3.外湯維持のためにも寸志はきちんと払う。
外湯には入湯無料の施設も多いが、賽銭箱等が置いてある場合はかならず寸志を払うこと!
野沢温泉
楽しみ方1.長野県・野沢温泉で、
外湯と名所を訪ねる「集印めぐり」へ。
長野県北部に位置する野沢温泉には、江戸時代から「湯仲間」という独自の制度によって共同管理されてきた13もの外湯が点在しています。すべて天然温泉100%かけ流しの外湯は、湯と共に歩んできた村の文化遺産ともいえる場所です。また、野沢温泉では「大湯」などの外湯をはじめ、「湯沢神社」などの名所を訪れる“集印めぐり”を楽しめます。
楽しみ方2.地元の人との会話を楽しもう!
野沢温泉のシンボルとして知られる「大湯」をはじめ、「河原湯」や「麻釜の湯」などすべての外湯が、観光客でも利用可能となっており、毎日のように通う地元の人々との一期一会のふれあいを楽しむことができます。
楽しみ方3.各所の集印台で絵柄を写し取る。
野沢温泉では、13の外湯をはじめ「湯沢神社」などの名所26か所の集印台で、描く図柄を専用の集印帳(観光案内所などで販売)に写し取る、”集印めぐり”が楽しめます。
楽しみ方4.10カ所以上集めてプレゼントと交換!
10カ所以上集印を集めると、「岡本太郎『湯』タオル」、20か所以上でタオルか「外湯巡り手拭い」のどちらかのプレゼントと交換できます。ぜひ、旅の思い出に外湯巡りを楽しみましょう。
野沢をぶらりさんぽ
野沢温泉外湯リスト
1.大湯 2.河原湯 3.秋葉の湯 4.麻釜の湯 5.上寺湯 6.熊の手洗湯 7.松葉の湯 8.中尾の湯 9.新田の湯 10.真湯 11.滝の湯 12.横落の湯 13.十王堂の湯
[TEL]0269・85・3155
[住所]長野県下高井郡野沢温泉村
[営業時間]5時~23時(12月~3月は6時~)
[定休日]なし
[料金]寸志
交通/共同浴場により異なる
「野沢温泉」の詳細はこちら
草津温泉
天下の名湯、
草津温泉に点在する外湯。
草津温泉は、兵庫県の有馬温泉、岐阜県の下呂温泉とともに「日本三名泉」のひとつに数えられ、天下の名湯として広く知られています。シンボル・湯畑を中心に広がる温泉街には外湯が点在しています。
草津温泉の共同浴場の多くは、地元の人々専用の生活の場となっていますが、「千代の湯」「白旗の湯」「地蔵の湯」の3か所は観光客でも利用でき、極上の湯巡りが楽しめます。
[TEL]0279-88-0800(草津温泉観光協会)
[住所]群馬県吾妻郡草津町
[営業時間]千代の湯は9時~17時、白旗の湯は5時~23時、地蔵の湯は8時~22時
[定休日]なし
[料金]無料
交通/共同浴場により異なる
「草津温泉」の詳細はこちら
[TEL]0279-88-5118
[住所]群馬県吾妻郡草津町草津414(熱乃湯)
[営業時間]受付時間 8時~21時、開演時間 20時~20時50分
[定休日]なし
[料金]大人1000円、4歳~11歳500円
「草津 温泉らくご」の詳細はこちら
飯坂温泉
松尾芭蕉も訪れた奥州三名湯のひとつで、温泉巡り。
東北屈指の歴史を誇り、松尾芭蕉も訪れた温泉地、「飯坂温泉」。宮城県の秋保温泉や鳴子温泉とともに「奥州三名湯」に数えられています。
あの松尾芭蕉も立ち寄ったとされる温泉街のシンボル「鯖湖湯」を筆頭に9つの共同浴場と3つの足湯が点在し、観光客も全ての施設を利用出来ます。
[TEL]024-542-4241(飯坂温泉観光協会)
[住所]福島県福島市飯坂町十綱町3
[営業時間]6時~22時
※定休日、金額等は共同浴場により異なる、要問合せ
「飯坂温泉」の詳細はこちら
[TEL]024-542-4447
[住所]福島県福島市飯坂町錦町1-21
[営業時間]17時~23時(なくなり次第閉店)
[定休日]水
[料金]福島名物円盤餃子1皿(22個)1296円
車/飯坂温泉駅より徒歩5分
「飯坂温泉」の詳細はこちら
蔵王温泉
大自然のなかで、強酸性の硫黄温泉を満喫。
標高約900mに位置し、古くから湯治場として発展してきた「蔵王温泉」。東北随一の強酸性を誇る硫黄泉は「美人づくりの湯」としても人気です。さらに、湯治場風情溢れる共同浴場は登山や雪遊びで冷えた体を温めるのにもおすすめ。
温泉街には「上湯」「下湯」「川原湯」の3つの共同浴場が点在しています。特に川原湯は湯船の下から源泉が自噴する贅沢な造りとなっています。
[TEL]023-694-9328(蔵王温泉観光協会)
[住所]山形県山形市蔵王温泉
[営業時間]6時~22時
[定休日]なし
[料金]大人200円、小人100円 ※翌年3月まで、10日・20日・30日は無料
交通/共同浴場により異なる
「蔵王温泉」の詳細はこちら
[TEL]023-694-9518
[住所]山形県山形市蔵王温泉229-3
[営業時間]8時30分~17時(時期・天候により変動あり) [定休日]なし
[料金]地蔵山頂駅往復大人2600円、樹氷高原駅往復大人1500円
「蔵王ロープ―ウェイ」の詳細はこちら
赤湯温泉
開湯900年の
湯治場に点在する4つの外湯。
[TEL]0238-43-2201
[住所]山形県南陽市赤湯1072-2
[営業時間]8時30分~17時
[定休日]不定
[料金]工場見学無料※要予約
交通/JR赤湯駅より徒歩20分
「佐藤ぶどう酒」の詳細はこちら
まとめ
いかがでしたか。おすすめの温泉5選をご紹介しました。外湯ならではの地元の人々の触れ合い、一期一会。その土地に根付く外湯文化に敬意を払って、外湯めぐりを楽しみましょう。
※この記事は2015年12月時点での情報です
じゃらん編集部
こんにちは、じゃらん編集部です。 旅のプロである私たちが「ど~しても教えたい旅行ネタ」を みなさんにお届けします。「あっ!」と驚く地元ネタから、 現地で動けるお役立ちネタまで、幅広く紹介しますよ。