EC Technologyの22,400mAh 超大容量モバイルバッテリー「Power Bank B30224」のレビュー

投稿日時 1月 2nd, 2016 by juggly 投稿カテゴリ » ピックアップ記事, ブログ
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EC Technology 社が Amazon で販売している 22,400mAh の超大容量モバイルバッテリー「Power Bank B30224」を試す機会があったのでそのレビューを紹介します(※ 記事で使用している製品はレビュー用に提供していただいたものです)。

Power Bank B30224 の特徴は何といっても 5 インチスマートフォン程度の大きさながらも、22,400mAh という大容量なバッテリーを搭載しているところです。質量は 470g とペットボトル 1 本分なので、軽いとは言えませんが、カバンやバッグに入れて携帯するのも十分可能だと思います。

超大容量と言っても、電子機器を充電する際には機器内部の回路や接続している充電ケーブルなどの抵抗により無駄な電力が消費されるので(電流の二乗に比例)、カタログスペックよりも実際に充電できる容量は少ないのが一般的です。そのため、親切な企業は充電できる回数をこのロスを考慮した数字で表示しているところもあります。

Power Bank B30224 の場合だと、22,400mAh をフルに活用することはできません。カタログスペックなら、Xperia Z5 を約 7.7 回もフル充電できることになりますが、モバイルバッテリーの実効容量は一般的に 6 割 ~ 8 割だと言われているので、実際には 4.6 回(13,440 mAh) ~ 6.1 回(17,920mAh) 程度に下がります。

出力用の USB ポートを 3 つ搭載しているので、スマートフォンやタブレットを同時に 3 台まで充電できます。もちろん、他の電子機器も充電できるでしょう。

バッテリーの容量を考慮すると、スマートフォン 3 台を充電しても残量は豊富に残っています。容量においては、かなり安心感のある製品です。

製品は中国製ですが、インテリジェント電源管理 IC を搭載しており、過充電、過放電、加熱時を防止し、短絡時には自動停止します。安全機能は一通り備わっている模様です。なお、バッテリーは 500 回の繰り返し充電が可能とされています。

筐体はお世辞にもオシャレだとは言えませんが、22,400mAh という大容量の製品としてはかなりコンパクトです。隣に置いてあるシルバーのモバイルバッテリーの容量は 10,500mAh なので、単純計算で筐体の大きさは 2 倍になるところ、目視だと 1.8 倍程度に収まっています。

Power Bank B30224 は側面のボタンで電源を ON / OFF し、上部の 4 つの LED で残量レベルを確認できます。この辺の仕組みは一般的なモバイルバッテリーと同じです。しかも、Power Bank B30224 には懐中電灯としても使える LED があり、電源ボタンを 2 回連続で押すと、低・高・SOS(点滅)・OFF で切り替わります。これは暗い場所や非常時など、何かと便利そうです。

3 つの USB ポートには、iPhone 用(スマートフォン用)の最大 5V / 1A、Galaxy Tab 用(タブレット用)の最大 5V / 2A、iPad 用(タブレット用)の最大 5V / 2.4A があります。刻印があるのでどのポートがどの電流値なのかが一目でわかる仕組みです。

実際に手持ちの端末を充電してみました。特に注目したのは、何台まで充電できるのかです。複数の USB ポートを持つモバイルバッテリーの出力電流値は全体で共有するのが一般的なので、各ポートの電流値は充電台数で変わってきます。

もちろん、スマートフォン(BlackBerry Priv) 1 台は 1A ~ 2A で充電されていました。

また、タブレット(Pixel C)1 台も 2A ~ 2.4A で充電されていました。

スマートフォン 2 台(Priv、Moto X Pure Edition)の場合、各ポートはそれぞれ 1A ~ 1.5A で充電されていました。

スマートフォン 3 台(Priv、Nexus 6P、Moto X Pure Edition)の場合、各ポートの出力は 1A 弱にまで下がり、充電スピードも下がりましたが、バッテリーは充電されます。

スマートフォン 1 台(Priv)とタブレット 1 台(Pixel C)の場合、スマートフォンは 1.5A 前後で充電されましたが、タブレットは数百mA と充電されませんでした。

スマートフォン 2 台(Priv、Moto X Pure Edition)とタブレット 1 台の場合、先ほどと同じです。

また、モバイルバッテリーの 1 回のフル充電でどれくらいの容量を充電できるのかを確認してみました。端末と充電量・時間は次の通りで、10,042mAh 分の容量を充電できたことになります。

  • HTC One A9(2,150mAh):15% → 100% の充電時間は 1 時間 47 分。、
  • PixelC(9,000mAh):20% → 80% の充電時間は 2 時間 24 分
  • Nexus 6P(3,450mAh):20% →、100% の充電時間は 1 時間 58 分

この製品は Amazon.co.jp で 3,299 円というリーズナブルな価格で販売されています。バッテリーの実効が予想よりも少ないのですが、価格を考慮すると満足できるレベルです。

Source : Amazon.co.jp