スポーツ

J1監督の年俸 森保一氏やピクシーら優勝しても上昇率低い

 2年連続でJ1優勝を果たしたサンフレッチェ広島。連覇に導いたのは、「ドーハの悲劇」のメンバーでもある森保一監督だ。森保監督の年俸は3600万円(『Jリーグ全選手名鑑』日刊スポーツグラフ刊より。年俸は推定。以下同)。プロ野球と一概に比較することはできないが、ちなみに今季未勝利に終わった日本ハムの斎藤佑樹投手の年俸は3500万円だった。

 そもそも、広島は経営状況悪化のため、前任者であるペドロヴィッチ監督への高額年俸(2011年の8000万円)が払えなくなり、森保監督が就任したといわれており、その半額以下の3000万円からのスタートとなった。

 他チームの監督の年俸と比較すると、ピクシーこと名古屋グランパスのストイコビッチ監督は1億3000万円、鹿島アントラーズのトニーニョ・セレーゾ監督は1億円。森保監督の3倍ほどもらっている計算になる。

 ただ、森保監督の年俸はJ1全18チームの監督のなかで、10位と決して低いわけではない。意外にも、広島と最後まで優勝を争った横浜F・マリノスの樋口靖洋監督が2000万円で下から2番目。横浜の場合は、1億円プレーヤーが5人もいるため、監督よりも選手に金を使うという考え方と読み取れる。ちなみに、最下位は、大分トリニータの田坂和昭監督の1500万円だ。

 連覇を果たしたことで、森保監督の年俸がアップするのかと考えると、そうは問屋が卸さなさそうだ。昨シーズン優勝したものの、アップ額は600万円のみ。参考までに過去5シーズンで優勝した4監督の、翌年の年俸アップ額を見てみよう。

2012年:森保一(サンフレッチェ広島)3000万円→3600万円
2011年:ネルシーニョ(柏レイソル)7000万円→8000万円 
2010年:ストイコビッチ(名古屋グランパス)1億3000万円→1億3000万円
2009年:オリベイラ(鹿島アントラーズ)1億2000万円→1億5000万円
2008年:オリベイラ(鹿島アントラーズ)1億1000万円→1億2000万円

 最高アップ額は、2009年に優勝した鹿島のオリベイラ監督で、3000万円。2011年、J2から昇格したシーズンにJ1優勝を果たすという快挙を成し遂げた柏のネルシーニョ監督でさえ、アップ額は1000万円となっている。

 日本人監督としては、2003年、2004年の横浜F・マリノスの岡田武史氏以来となるJリーグ連覇を果たした森保監督。年俸でもジャンプアップして上位にランクインすることができるか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン