プランも範囲も進め方も人によって違うリフォームは、たくさんの先輩の体験を聞くのが一番。そこで『SUUMOリフォーム』編集部では先輩たちに集まってもらって座談会を実施。思い立ってから完成後の住み心地までお話を伺った。今回は『SUUMOリフォーム』1月号で紹介した「実話だらけのリフォーム座談会」から一部抜粋して先輩経験者の体験談をお伝えします。
編集部今日は、ご自宅のリフォームについてあれこれお伺いしたいと思います。さっそくですが、皆さんはリフォームを決心してまず何から始めましたか?
Tさんうちは猫を飼いたいという希望もあって、一般的な仕様の家は考えていませんでした。でも新築は高いし、コーポラティブハウス(入居希望者が協力してつくる集合住宅)も考えたけれど時間がかかりすぎるし、そこまでの情熱もないし……。結果、マンションリフォームの得意な会社を探し、中古マンション探しと一括で依頼しました。
Eさん私はやはり情報収集からですね。最初に『SUUMOリフォーム』を何カ月か購入して依頼先の情報を集めました。
Kさん夫 うちは近所でより広い物件を探していて、物件情報を入手してからすぐ連絡して何とか購入することができました。その後のリフォームは複数の建築家さんをコンペで選びました。
編集部皆さんが希望に合った依頼先を見つけられたようですが、リフォームでの”要望”はどんなものでしたか?
Kさん夫 購入したままでは、あまり気に入るところがなかったので、全面的にリフォームしました。コンセプトは、家族4人、常につながりをもてる家。以前の住まいもワンルームでしたが、広くなってもそこは変えたくなかったんです。間仕切りも天井までではなく、お風呂もガラス張りに……。
一同 お風呂がガラス張り?
Kさん妻 はい。誰がどこにいるのか常にわかります(笑)。家の真ん中にコンクリートの土間を設けて、その周囲を一段高い小上がりにして、段差で空間を区切っているので、とても広く見えますね。実際、以前の家より広くなったんですが、この広さを購入できたのも、築30年だから。新築だったら、この半分の広さしか買えなかったかもしれません。
編集部 中古リフォームは、それが大きな魅力のひとつ、と皆さんがおっしゃいますね。
Tさんうちも家族が増えることを想定して広めのマンションを買いました。そしてプランでこだわったのは、まず猫が運動しやすいプランにすること。猫用トイレは猫が行きやすく、かつ人目につきにくい場所にすること。そして今までのキッチンがすべて低すぎて、収納もしづらかったので、自分の身長に合わせて高めにして、収納も充実させました。
編集部 間取りも大きく変更されましたか?
Tさん 小さい部屋をなくしてリビングを広くしたり、キッチンの背面からバスルームにつながっていた通路をなくして、キッチンの収納と洗面台を広くしたり。ほかにも、家族が増えたときのために、リビングを狭くして1部屋増やせるよう、間仕切り壁の基礎だけつくってあります。
編集部 家族やライフスタイルの変化に応じて住まいも変化させやすいよう想定して、リフォーム時にプランを考える方が増えていますね。
Yさん夫 うちは築30年以上で耐震性や防水上の不安があって、その補強や修繕に費用がかかったので、まず住める状態にするまでが大変でしたね。
Yさん妻 以前はキッチンが北側で離れていて、暗かったので、リフォームで明るい場所に移動させて、対面式キッチンにこだわりました。
Eさん うちもキッチンが暗くて、対面式にしました。ショールームで最初に見たアイランド型キッチンが気に入ったんですが、残念ながら、予算と寸法が合わなくて断念。でもその後、融通が利くメーカーを見つけて、念願のアイランド型キッチンを入れることができました。
今回はリフォームを決めた後の行動や最初のころの要望をどう整理したか、などをお伝えしました。このほか、意見調整や資金計画、見積もり比較などリフォームの話題はまだつきません。中古を買ってリフォームするのもいいかもしれない、と思ったら周囲に経験者がいないか探して話を聞かせてもらうとよいでしょう。
構成・文/前川ミチコ
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