水鏡に映る美しい風景を目にすると、ちょっと得をしたような気持ちになりませんか？ 美しいものが増幅する迫力への驚き、運よく巡り会えたうれしさ、そして天地対称から生まれる新たな美の世界・・・。そんな、心が洗われるような風景を探してみました。

“逆さ富士”として愛される、湖に映り込んだ富士山。

朝焼けで黄金色に染まる“逆さマッターホルン”は厳かな美しさです。

橋のアーチが川に映って丸く見える眼鏡橋も、天地対称から生まれる面白い風景のひとつ。

澄みきった水鏡の万華鏡

ノルウェーの幻想的なスクーマーカー・ディーケ湖。完璧に澄んだ湖面に映る秋の森は、どちらが本物かわからないほど。

中国のカナ湖。一点透視の絵画かと見まごう見事なリフレクションです。

アメリカのコロラド州にあるビーバー湖。色とりどりの木々が増幅され、不思議なマーブル模様を作り出します。こんなふうに、水鏡のある風景は、ときに万華鏡のように自然のもうひとつの姿を楽しませてくれるのです。

水鏡ならではの空の絶景

オレゴン州のロストレイク。

イタリアのドロミテ渓谷。

アメリカのグランドティトン国立公園。

同じくアメリカのレーニア山国立公園、ティスー湖。

水鏡に映ると、空はその美しさの裾野を広げるだけでなく、より濃く映し出されたり、幽玄さをたたえたゆらぎの美を魅せてくれたりもします。もしかしたらそれは、大自然の美しさをより印象深く伝えるための、贈り物なのかもしれません。

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山口彩

Aya Yamaguchi 統括編集長

インターネットプロバイダ、旅行会社、編集プロダクションなどを経てフリーに。旅と自由をテーマとしたライフスタイルメディア「TABIZINE」編集長を経て、姉妹媒体「イエモネ」を立ち上げる。現在は「TABIZINE（タビジン）」「イエモネ」「novice（ノーヴィス）」「bizSPA!フレッシュ」統括編集長。可愛いものとおいしいものとへんなものが好き。いつか宇宙に行きたい。