もうすぐクリスマスがやってくる。子どものいる家庭では、一大イベントの1つだ。豪華なパーティー料理や飾りつけ、両親や祖父母から山のようなプレゼントが届くこの時期を子どもたちは心待ちにしているのではないだろうか。
しかし実際のところ、このクリスマスを子どもたちはどう感じているのだろう? 親が行うサンタの変装、靴下にプレゼントを入れるしきたり…。3、4歳の子どもならまだしも、小学生ともなると冷ややかな目でクリスマスを見ている可能性だってある。
そこでここでは実際に小学生の子どもに、クリスマスについての意見を聞いてみた。小学2年生のR君は次のように話す。
「ツリーはクリスマスって感じがするからあったほうがいいけど、電気を消してライトアップするとゲームとか宿題がやりにくいんだよね。新しいツリーを買うならプレゼントを増やしてほしい」
きらきら輝くロマンティックな電飾でさぞかし気分が盛り上がっているかと思いきや、案外クールな反応だ。
続いて、クリスマスのなにが一番楽しみなのか聞いてみると、「プレゼント」と即答。純粋で子どもらしい一面を見せてくれた。
では誰に何を頼むのだろうか?
「おじいちゃんにはWiiのソフトを頼むよ。だって何でもすぐ買ってくれるから」
高額なプレゼントは、祖父母に頼むと決めているという。お財布事情や相手の人柄を冷静に見極めて的確にプレゼントをリクエストするあたりは、幼い子どもといえどもしっかりしていて大人もタジタジだ。このほか、クリスマスケーキも楽しみにしているというが、意外にも手づくりより普段食べられないお店で買った高価なものがいいそう。愛情のこもった手づくりケーキを否定されるのは、親にとって少し残念な話かもしれない。
ちなみに、クリスマスって何の日か知っているのだろうか?
「イエス様が生まれた日。これで合ってる?」
正解ではあるのだが、いまいちピンと来ていない様子。クリスマスをイベントと捉え毎年楽しみにしていても、本来の意味はあまり深く意識していないのが現実のようだ。最後に“サンタクロースは信じてる?”と聞いてみた。
「いい子にしてたから絶対来てくれるよ。英語の手紙置いてってくれたこともあるし。でもクラスの友だちは、サンタなんていないって言ってるよ。サンタさんのフリしてお母さんがプレゼントを置いてるんだって」
ウチの子だけはサンタを信じてるに違いない、と大人は思いこみたくなるもの。実は、親の気持ちを思いやって子どもがダマされたフリをしているなんてこともあるかもしれない。