4月16日~22日の1週間、大阪市北区にある造幣局で「桜の通り抜け」が実施される。浪速の春の風物詩のひとつに数えられるこのイベントは、造幣局構内にある旧淀川沿いの全長560mの通路を、一般花見客のために1週間限定で開放するというもの。明治16年に始まり、130年間続いているという、歴史ある催しだ。期間中、この通路は南側から北側へ抜ける一方通行で、後戻りができないようになっている。それが「通り抜け」という名の由来だ。
今回はこの「桜の通り抜け」の見どころを、造幣局広報室の宇井氏に聞いた。
ちなみに「今年の花」の選定基準は、1.八重桜であること、2.見栄えや希少性、名前の由来があること、3.構内に複数本あること、4.期間中に咲いているもの、の4つだそう。
今年は、全国的に桜の開花時期が例年より早かった。桜の通り抜けの期間中に本当に桜が咲いているのか、疑問に思う人もいるのではないだろうか?
と、宇井氏も少し不安げな様子。天候ばかりはこちらの思い通りにならないので仕方ないが、今年は、早めに足を運んだ方がいいかもしれない。
また、桜以外の見どころなども伺った。
多い年には100万人以上が訪れる「桜の通り抜け」。週末ともなると何千人もの人が列をなし、普段は静かな造幣局周辺も多くの人でごった返す。混雑していると、桜や周りの建造物をゆっくり愛でるというわけにはいかないが、明治の面影を残す構内のレトロな雰囲気と八重桜の競演をせひ楽しんでほしい。