日本にある島の数は、なんと6,852(海岸線が100m以上のもの)。もちろん無人島も含まれるが、それぞれの島で独自の文化や生活が営まれている。そんな「島」の魅力を広く伝えるためのイベント「アイランダー2013」が今週末、池袋で開催される。そこで今回は、このイベントの主催者に開催目的や見どころなどを聞いてみた。
「1994年に第1回目の『アイランダー’94』が開催され、今年で21回目を迎えます。島では年々人口が減少し、少子・高齢化が進むなど、島の存続にとって厳しい状況が続いているようです。一方都市部では、島の持つ自然や独自の歴史・文化に惹かれる人々もたくさんいらっしゃいます。アイランダーでは、こうした方々に、島の魅力や求人情報などを幅広くPRしています。今年は72のブース・約200島が出展する予定です」
毎年1万人以上が訪れるというこのイベント。ブース出展のほかにも、伝統芸能が披露されるステージ企画や、伝統工芸の体験・ワークショップ、各地の名物料理が楽しめるキッチンカーなど、楽しそうな企画が盛りだくさん。その中でも、おすすめのものを聞いてみた。
「『Let’s島活!見つけよう私の島』をテーマに、来場者に島の求人情報や生活情報を発信する『島活相談会』を開催する予定です。相談員は、島で実際に働く市町村職員など。求める人材像や生活環境などの話を通じて、島への移住を考えるきっかけづくりができればと思っています。また、今年度からは、離島留学などをテーマに島活相談員によるトークショーも実施しますよ」
ただ島をPRするだけでなく、島に住んでもらうところまでをサポートするイベントは、珍しいのではないだろうか。自然豊かで住民同士のつながりが強い島暮らし。もちろん不便な面もあるだろうが、そんなところも“島らしさ”なのかもしれない。島暮らしの魅力について、
「島として一つのまとまりをもって生活する一体感があり、その生活は海をはじめとした自然とのふれあいの中で営まれています。行けば必ず人と自然に触れあうことができる環境に、島暮らしの魅力があるのではないでしょうか。アイランダーをきっかけとして多くの方に色々な島へ足を運んでいただき、『私の島』を見つけて欲しいと思います」
と語ってくれた担当者。「アイランダー2013」は、北は北海道から南は沖縄まで、個性豊かな島々の雰囲気を、東京にいながら一度に味わえるとは贅沢なイベントだ。お気に入りの島を見つけて、次の旅行先の候補にするというのも楽しいかもしれない。