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インタビュー

Wienners・玉屋2060%×ダイノジ・大谷ノブ彦



Wienners・玉屋2060%×ダイノジ・大谷ノブ彦



[ interview ]

奇想天外でハイテンションなナンバーを次々と繰り出してきたハードコア・パンク・シーンの異端児Wiennersが、両A面シングル『蒼天ディライト/ドリームビート』でいよいよメジャー・デビュー! というわけで、今回はでんぱ組.incへの楽曲提供でも注目を集めるソングライターの玉屋2060%(ヴォーカル/ギター)と、バンドを昔から知るダイノジの大谷ノブ彦によるスペシャル対談が実現。〈ボーダレスないまの日本の音楽はおもしろい!〉という話題も含め、縦横無尽に語り合ってもらいました。



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ショート・チューンと日本人独特の歌心



――大谷さんはかなり以前からWiennersをプッシュしてましたが、どういうきっかけで?

大谷「いやもう、聴いた瞬間に〈あ、素晴らしい〉って思ったという」

玉屋「ありがとうございます」

大谷「こういうバンドがシーンを賑わすって思ったら、すぐそこに乗っかりたがるところが僕にはあって。〈俺はだいぶ前から言ってたよ!〉みたいなことを言いたいっていう(笑)」

――聴いた瞬間に〈あ、素晴らしい〉って思ったところはどういうところだったんですか?

大谷「最初はBPMが速くて、ジャンクなサウンドの新世代バンドっていう感じで聴いて。DJとして使えるんじゃないか?みたいなところからいちリスナーとして聴きはじめたんですよね。で、いちばん最初に聴いたのがミニ・アルバムの『W』だったんですけど、ラストの“午前6時”に打ちのめされて。その曲だけ30回ぐらいリピートして聴いたんですよね。自分の琴線のいちばん敏感なところに触れるような、そういう歌の力を持ってるバンドだなって思って」

――玉屋さんとしては、大谷さんのWiennersの捉え方はどうですか?

玉屋「本当にその通りという感じです。『W』も迷いながら作った作品で。前半は速い曲が入っていて、後半になって曲がだんだん長くなって、最後の“午前6時”で、いきなり四畳半になるっていうアルバムで。あれを作ったのは、BPM速い曲をやるっていう方法論に行き詰まってた時期だったんです。ショート・チューンのバンドをやると長く保たないっていう」

――長く保たないというのは、解散してしまうということ?

玉屋「そう。解散してしまうんです。僕が前にやってたバンドもそうだったし、うちのベースがやってたバンドもそうだったし。ショート・チューンをやるバンドって、2年保たないことが多いんですよ。それこそYOUR SONG IS GOODが昔やってたFRUITYってバンドだってそうで」

大谷「FRUITY、僕も大好きですよ!」

玉屋「最高ですよね! 僕、そのバンドが本当にルーツで。あれが青春だったんです」

大谷「そうそう、ウチの相方の大地がFRUITYのライヴで“Summer Camp”のときにダイヴして骨折したっていう事件があって」

玉屋「マジっすか!?」

大谷「芸人1年目の時にね。大地が川崎のCLUB CITTA’までFRUITYを観にいって。あいつデブだから、ダイヴしたらみんな綺麗によけちゃって、そのまま床に落ちて、骨折したんですよ。YOUR SONG IS GOODのJxJxと久々に再会して話したら、やっぱ覚えてましたね。〈あのデブだ!〉って(笑)。歌いながら〈お前はダイヴしちゃダメだろ!〉って思ってたらしい」

玉屋「はははは! リアルタイムで観てらっしゃったんですね」

大谷「観てましたね、芸人1年目は。FRUITYとLIFE BALLが好きだった。Wienners聴いて、LIFE BALLにも雰囲気似てると思ったけど」

玉屋「めちゃめちゃ好きです」

大谷「あれは日本人独特の歌心があるんだよね」

玉屋「そうそう、哀愁があるんですよ」


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掲載: 2013年07月24日 18:01

更新: 2013年07月24日 18:01

インタヴュー・文/柴 那典