3月20日にオープンする商業施設「COREDO室町2」に先立ち、その上層部にある高級賃貸住宅「パークアクシス プレミア 日本橋室町」の入居が2月より始まった。三井不動産の賃貸マンションの中でシリーズ最上位のブランドとして‘パークアクシス プレミア’と冠された、その住空間を見学してきた。
お江戸日本橋を「残しながら、蘇らせながら、創っていく」というコンセプトのもと、三井不動産が手掛ける[日本橋再生計画]。商業施設では2004年の「COREDO日本橋」等の開業に始まり、この3月に「COREDO室町2」「COREDO室町3」がオープンする。
その「COREDO室町2」「TOHOシネマズ日本橋」(2~6階)がある複合ビル「室町古河三井ビルディング」の最上階4フロア(18F~21F)に、賃貸住宅「パークアクシス プレミア 日本橋室町」が誕生した。
プランは54.76㎡~140.48㎡(1LDK~3LDK)の54戸、賃料は40万円~165万円(管理費込)と日本橋エリアでは最高レベル。共用施設にはフィットネスセンターや吹抜けの屋外庭園があるロビーラウンジなどが設けられた。サービス面では、三越日本橋本店でのお買い物を即日届けてくれる「日本橋三越御用聞きサービス」なるものも登場し、クオリティの高い日常生活をサポートする。
「パークアクシス プレミア 日本橋室町」の内装設計に、建築からインテリア・家具など幅広いジャンルで活動しているトネリコが採用されていて興味深かった。
まず、共用廊下は下部だけに窓をとりカーペットのデザインと共に洗練された、品格のある和モダンに仕上っていた。
「この住戸プランは『人を招く家』を想定し、玄関扉を開けた瞬間に空間の全容が感じられ、最奥の窓からの景色が望める。言わばサロン的な空間です」とトネリコの君塚氏。
『美しく住まう・美しく仕舞う』というコンセプトを実現するために、大容量の壁面収納が設けられていた。
「歴史的にも日本の中心である日本橋においての品格や質を大切に。いわゆる西洋的な高級感ではなく、日本の住まい、としてのアイデンティティーを表現して欲しい」という三井不動産からの要望を、トネリコ・君塚さんは「整然とした空間に花を一輪生けるような、凛とした住空間で表現した」。『美しく住まう』ために『美しく仕舞う』ことが必要。そのために部屋の大きさを削ってでも収納スペースの充実を優先。かつ収納と気付かせないデザイン性を実現している。“日本橋らしい住まい方”を、一つ形にして見せてくれた。