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【第1回】 〈わたし〉は、こんな人たちです。(後編)

連載
タワレコ女子放談「わたしの青春、こんなでした(*´ω`*)テヘヘ」
公開
2013/07/19   18:00


タワーレコードの女子スタッフが、音楽、テレビ、ファッション、その他もろもろにまつわる青春時代の思い出を語り合う新連載! 今回は、トークにレギュラーで参加する3人が〈現在〉と〈青春時代〉の自分、そして〈青春時代にいちばんハマったCD〉を紹介しちゃいます(*´ω`*)テヘヘ

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タワレコ女子放談_第1回_バナー



青春時代にいちばんハマったCD――乙女(34歳)の場合



胡麻「ということで、ようやくここまで辿り着きました。残念ながら決してイケてはいない、〈中の中〉な(笑)青春時代を過ごしたわたしたち3人が、当時いちばんハマったCDを5枚ずつ発表します!」

乙女「じゃあわたしから、ざっと言います。THE BLUE HEARTS『TRAIN-TRAIN』、ユニコーン『SPRINGMAN』、THE YELLOW MONKEY『jaguar hard pain 1944-1994』、グリーン・デイ『Dookie』、Hi-STANDARD『GROWING UP』、この5枚です。まぁ小学生の頃は普通に光GENJIが好きだったり、いろいろ聴いてたとは思うけど、いちばん〈ハマった〉みたいなのが出てきて、自分でCDを買いに行ったりするようになったのが、中学とかそのくらいで」

胡麻「乙女さんって第1子ですよね。わたしもそうなんですけど、音楽に興味を持つタイミングとか、上(兄・姉)がいるかいないかでけっこう変わってきません?」

乙女「そうね。それは全然違うと思う」

胡麻「煎ちゃんは、たしか末っ子だよね?」

煎茶「はい、姉と兄がいます。でもわたしはそんなに音楽的な影響って受けてないんですけど(笑)」

胡麻「え~、もったいない(笑)。わたしは当時、友達に(音楽を)教えてもらうことがすごく多くて。だいたいそういう子には、お兄ちゃんかお姉ちゃんがいたんですよね」

タワレコ女子放談_第1回_後編_1
乙女です。

乙女「それは超わかる。中学の時は本当に校内でブルーハーツが流行ってて、また体育祭の話だけど(笑)、白組/赤組それぞれの応援歌がどっちもブルーハーツの替え歌だったりとか、それくらいみんな好きだったの。それはきっと年上の人の影響も大きかったと思う。まぁ残念ながら、わが家にはCDプレーヤーというものがしばらくなくて、やっと導入されたのが中3くらい。なので、それまでは友達にミックステープ的なものを作ってもらったりしてた。そのなかに『TRAIN-TRAIN』とか、ファースト(・アルバム)の『THE BLUE HEARTS』の曲がバーッと入ってて、で、世の中にこんなかっこいい人たちがいるのか!と思ったと」

胡麻「イメージ的にブルーハーツって、乙女さんよりももうちょっと上がど真ん中の世代ですもんね」

乙女「そうそう、だから『TRAIN-TRAIN』がリリースされたのは88年だから小学校の時だし、リアルタイムではないの。まぁその、CDプレーヤーがないっていうのもあり(笑)」

胡麻「わたしがブルーハーツ知った時って、もうヒロトとマーシーはハイロウズとして活動してましたね。で、後から“リンダ リンダ”の人たちなんだってことがわかって」

乙女「だから中学くらいの時は、さっき言ってたみたいにお姉ちゃんとかお兄ちゃんがいる人が好きだったやつを聴かせてもらって。ユニコーンもそういう感じ……いや、それ以外もそんな感じだなぁ。ユニコーンは、ユニコーン好きなお姉ちゃんがいる友達がいて、その流れで知った……みたいな」

胡麻「『SPRINGMAN』って……」

乙女「解散前の最後のアルバム。93年なんで、当時中3……かな」

胡麻「それはリアルタイムですよね」

乙女「そうだね」

胡麻「わたしもユニコーンは、お兄ちゃんがいる友達に教えてもらって。民生さんが“愛のために”を出したのが94年あたりだと思うんですけど、その時に奥田民生いいよ、ユニコーンっていうバンドをやってたんだよって聞いて、ユニコーンも民生さんもそれで存在を知った」

乙女「初めて、リアルタイムで好きなバンドが解散するっていうのを体験したの。〈オールナイトニッポン〉を最後に解散したんだけど、その時に録音したテープ、いまだに持ってる」

煎茶「えっ、すごい!」

胡麻「まさにリアルタイムですね。わたし、ユニコーンは完全に後追いだけど大好きだったから、当時を知ってる人たちがうらやましかった。まさか再結成するとは思ってなかったし(笑)」

煎茶「ですよね(笑)。わたしも民生さんソロからのユニコーンだったなぁ」

乙女「でも『SPRINGMAN』くらいで好きになって、そこからさかのぼっていろいろ聴くっていう感じではあったけど。で、イエモンは高校入ってから、高1くらいかな。それも、吉井さんがtvk(テレビ神奈川)で番組をやっていて、友達がすごいかっこいい人がいるって騒ぎはじめたの。で、聴かせてもらったのが〈jaguar hard pain〉。ブレイクしたのがその次のアルバム『smile』なんだけど、それのちょい前くらいに聴いて」

胡麻「けっこう初期ですよね」

乙女「3枚目」

胡麻「それでも3枚目か」

乙女「坊主だったの、吉井さん」

胡麻「坊主だった! わたし家の近くに、イエモンが新作を出すたびにその広告が貼られる看板があったんですよ。当時まだ小学生だったから、吉井さんが男性なのか女性なのかもわからなくて。かなり中性的なヴィジュアルでしたよね」

乙女「セカンドくらいまではすごかったよね。セカンドは女装だからね」

胡麻「たぶん“追憶のマーメイド”とか、あのあたりからだんだんイエモンの名前を聞くようになって、あの看板の!みたいな。そこでつながったんですよね」

乙女「いちばんイケイケの時だね。いま思えば、イエローモンキーは自分がいまのような仕事をするにあたって、いちばん大きいかもしれないんですよ。吉井さんはけっこう自分の好きな音楽を雑誌やテレビで話していて、デヴィッド・ボウイとかグラム・ロック界隈のものはもちろん、スージー・クアトロとかスコーピオンズとか(笑)、吉井さんが好きだって言っていたものはたいがい聴いたかも。昔の洋楽を聴くようになるきっかけはここにあった」

胡麻「なるほど」

乙女「それくらい心酔してた。だから、わたしが勝手にバンドの終わりが近づいている気がした時期があったんだけど、それが当時つらすぎて好きでいることができなくてフェイドアウトしていった記憶がある(笑)。“バラ色の日々”あたり……すごくいい曲だけどね。外のプロデューサーが入ってきた頃がわたし的にターニングポイントだった(笑)。切なく勝手なファン心理(笑)」

胡麻「そうだったんですね」

乙女「で、グリーン・デイは軽音部にいた友達が、グリーン・デイがかっこいいかっこいいって言ってたから聴いて。で、ハイスタは、グリーン・デイの初来日が96年だったんですけど、そこで前座をやってたのがハイスタだったの。それを観て、ちょ~~~かっこいい!!ってなって。その時わたし、興奮しすぎて鼻血出したんだよね(笑)」

胡麻「すごい! 鼻血って、出したくてもなかなか出せないですよね(笑)」

乙女「もう興奮のあまり鼻血出るってほんとにあるんだなって思った。いや~、若かったね。そんな鼻血出しながら観たハイスタは本当にかっこよかったのよ」



乙女がハマった5枚を改めてレコメン( ´艸`)



THE BLUE HEARTS 『TRAIN-TRAIN』
当初は友達が作ってくれたミックステープで聴いていたので、アルバム単位で彼らの作品を認識していなかったわけですが、“ラブレター”“青空”“僕の右手”など、なかでも大好きな曲が多く入っていたのがこの3作目。尖ったところももちろん好きだけど、ブルーハーツならではのロマンティックさにこそ惹かれたんだなぁといまにして思う。

 

ユニコーン 『SPRINGMAN』
アメコミ風のアートワークもカワイイ、(第1期)解散前最後のアルバム。解散当日に担当した〈オールナイトニッポン〉の最後に生演奏した名曲“すばらしい日々”が極め付けなものの、総じてユニコーン印のヘンテコなポップスが盛りだくさんです。当時毎日家でこれを聴いていたわたしに、〈なんか眠くなっちゃうわ〉を連発していた母――民生氏の歌のせい?

 

THE YELLOW MONKEY 『jaguar hard pain 1944-1994』
1944年に戦死したジャガーの魂が50年後の94年にタイムスリップして恋人のマリーを探す……というコンセプト作。このために坊主になった吉井さんがかっこよすぎ! 本作の元ネタ(?)になっているというので初めて知ったデヴィッド・ボウイ〈Ziggy Stardust〉。どういうストーリーなのか知りたくて必死で歌詞を訳したっけ(輸入盤しか買えなかった)。

 

GREEN DAY 『Dookie』
“Welcome To Paradise”“Basket Case”の破壊力たるや。いまとなっては〈なぜあんな撫で肩男を?〉という感じですが、当時はフロントマンのビリーが大好きで、〈あの人と結婚する!〉と英語をがんばっていました(甘酢)。思えば彼らやランシド、バッド・レリジョンあたりを聴くようになって初めて、レーベルというものを意識しはじめたかなぁ。

 

Hi-STANDARD 『GROWING UP』
そんななかで出会ったハイスタ。日本にもこんなバンドがいたのか!と目から鱗でした。このアルバムでもママス&パパス“California Dreamin'”などがあるように、よくカヴァー曲を収録していたのも彼らの特徴。どれも誰もが知る超有名曲がチョイスされていたけど、CCRをはじめ原曲アーティストの作品をちゃんと聴くきっかけになったりも。