住まいの雑学
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2012年11月18日 (日)

加湿も調理も可能な石油ストーブ。安全に使用するコツとは?

加湿も調理も可能な石油ストーブ。安全に使用するコツとは?

11月も半ばを迎え、本格的な冬の足音が聞こえてきた。この時期にしっかりと準備しておきたいのが、これから訪れる寒さへの対策だ。厚手のコートやマフラーなどの衣服から、エアコン、ホットカーペット、こたつといった暖房器具のチェックまで、怠りなく準備しておきたい。

ところで暖房器具といえば、昨年の地震の影響で石油ストーブが脚光を浴びた。電気・ガスが通じなくても灯油のみで使用でき、暖を取れると同時に、お湯を沸かせるなどの二次的使用も見込める。その実用性の高さが人気を呼び、昨年は予想を超える売上をたたき出したのだとか。

そんな石油ストーブについて、今回はその活用法と使用する際の注意点などをまとめておきたい。暮らしに関するhow to情報を掲載するサイト「nanapi」の“石油ストーブの上手な使い方”という記事では、

■やかんを置く
石油ストーブの良いところは、空気を乾燥させないところです。上にやかんを乗せておけば、蒸発する蒸気で、部屋を加湿することもできます。部屋を暖め、加湿する、ダブルの効果で、部屋中がポカポカになります。加湿器が必要な暖房機具に比べると、手入れも楽で、光熱費も安く済みます。

■お料理に利用する
石油ストーブの上には、やかん以外にも、お鍋を乗せたり、いろいろと活用できます。やかんで沸かしたお湯で、お茶やコーヒーを入れるのはもちろん、シチューや煮物など、じっくり煮込みたい料理に大活躍します。電気代やガス代を気にせず、部屋を暖めるついでで煮込めるので、一石二鳥ですよ。

と、乾燥対策や節電の面からも、上手に石油ストーブを活用する方法を紹介している。また、質問サイトのOK Waveには、さつまいものふかし方の質問に、

「いちばん簡単な方法は『石油ストーブ』。昔ながらの石油ストーブが家にあれば、ホイルに包んだサツマイモを乗せて置くだけ。香ばしい匂いがしてきたら(焼き始めて8~10分後)反対側にひっくり返す。で、10分後くらいに箸などで外側から突っついてみて、柔らかくなっていそうだったら出来上がり」

との回答があった。

このように、各自が工夫を凝らして石油ストーブを活用し、また利用者も増えているようだ。だが、それに伴い火事など事故のリスクも当然発生する。京都府のホームページでは、石油ストーブによる事故を防ぐために以下のような注意を喚起している。

【事故防止のために】
・石油ストーブに給油する際は、必ず火を消してください。
・カートリッジタンクのふたを締めた後、給油口を下にして油漏れのないことを必ず確認してください。
・給油の際に灯油をこぼした場合には、十分に灯油をふき取ってください。ふき残った灯油に引火して火災になることがあります。
・給油時に間違ってガソリンを入れないよう、灯油のそばにガソリンを保管しないでください。ガソリンに引火した途端に危険な大きな炎が上がり、火災に直結します。
・洗濯物等の乾燥や布団、カーテンや新聞紙、雑誌など可燃物の近くでは使用しないでください。不意に高温部に接触して火災となります。

上記のnanapiの記事でも、換気や石油ストーブ用のガードの使用を勧めているので併せてチェックしていただきたい。

暖房器具としてだけではなく、加湿や調理にも重宝する石油ストーブ。安全に使用するためにも、正しく上手に付き合い、快適にこれからの寒い季節を過ごしていきたい。

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