街・地域
55
SUUMOジャーナル ピックアップ
2013年11月12日 (火)

アートで街を活性化。現代アート祭「HANARART 2013」開催中!

イベントは奈良県で9月7日(土)〜11月26日(火)まで開催(画像提供:HANARART実行委員会事務局)
画像提供:HANARART実行委員会事務局

今、日本各地で「地域×アート」の活動が活発に行われている。その多くが地域の活性化や、その地域が持つ魅力の再発見を目的にしているわけだが、奈良県で9月7日(土)~11月26日(火)まで開催されている「奈良・町家の芸術祭 HANARART 2013(はならぁと)」もそのひとつだ。

2011年にスタートしたこのイベントは、現代アーティストと奈良県の歴史ある町家・町並みの組み合わせにより、今までと違う表情や機能を持たせることを目的としている。

「奈良県には、歴史的な町家・町並みが多数存在しています。しかし、空き家の増加と老朽化が進み、良好な景観が失われ、地区の活性化・安全性が阻害されるという問題が発生しています。また、少子高齢化や人口減少が進むにつれ、住民の問題意識・当事者意識が希薄となり、コミュニティが崩壊するリスクにもさらされています。私たちは、この歴史的な町に誇りを持ち、住民が主体となって地域力を向上させ、さらに魅力のある町に発展させたいと考えています」

そう話すのはHANARART実行委員会事務局の山下遊未さん。反響は大きく、翌年の第2回目ではキュレーター11組、アーティスト約130組が参加するまでに成長したという。

「前2回の開催を通じて、地域の魅力発信、住民の町に対する誇り・愛着の醸成になると同時に、アーティストや美術関係者にとっても有意義な経験を積む機会になったと確信しています」

そして3回目を数える本年度は、『アート×地域の恋鎖反応』をテーマに奈良県下8エリアを秋期2カ月半かけてリレー方式で繋げてきたという。

「今年は150組以上のアーティストが参加しています。土地の風土や人間性、習わしなどを目の当たりにしたことで、作品自体に影響を受けた作家たちも多いようです。町と人と現代アートが互いに魅かれあい、恋をして連鎖反応を起こす。このテーマがうまく機能しているようですね」

「HANARART 2013」は、11月10日まで奈良きたまち(奈良市)、11月16日~26日は桜井本町(桜井市)で開催される。興味を持った人は足を運んでみてはいかがだろう。

前の記事 同潤会江古田分譲住宅に見る 昭和初期の一戸建てと暮らし
次の記事 30歳~40歳代の子育てファミリー急増中!! 「流山市」人気のワケ
SUUMOで住まいを探してみよう