住まいの雑学
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2013年4月23日 (火)

ベッドVS布団、快眠にはどっちがイイ? メリット、デメリットで対決!

自分の生活スタイルや環境に合わせたベストの選択、そして〝快眠スタイル〟を探そう(写真: iStockphoto / thinkstock)
写真: iStockphoto / thinkstock

4月も後半に入り、新年度にもようやく慣れてくる頃。そろそろ疲れもたまってきたところに、春のポカポカ陽気で「やばい!寝過ごした!」なんて慌てる朝を過ごした人も少なくないはず。

ところで、睡眠といえば気になるのが寝具。ワンルームも洋室がほとんどでベッドを使っている人が多そうだが、「いやいや布団派だ」という人も周りには必ずいるものだ。この、「ベッドVS布団」、そもそもどちらが健康的に熟睡することができるのだろうか?

今回は、All Aboutや美レンジャーなどで活躍する快眠コーディネーターの力田正明さんに、ベッドと布団での睡眠の違いについて、お話を聞いてみた。まずはベッドと布団、それぞれの利点・欠点についてをまとめてみよう。

【ベッド】
■利点
・寝たり起きたりの動作が楽にでき、いちいち布団の上げ下ろしをしなくていい
・敷き布団を干さなくていい
・昼間疲れたときなどすぐに横になれる
・床面の温度・湿度の影響を受けにくく、ほこりを吸う量が少ない

■欠点
・意外とスペースを取られ、布団がずり落ちやすい
・マットレスがフワフワだと腰を痛める原因にもなる

【布団】
■利点
・背筋がまっすぐになるので、体には一番ベスト
・寝相が悪くても布団も自分も落ちない
・寝室専用のスペースがいらず、部屋を多目的に使える
・敷き寝具の種類が豊富で好みの素材や寝心地のものを選べる

■欠点
・毎度布団をたたまなくてはならない(布団は敷きっぱなしだと、湿気でカビが生えたり、虫がわいてくる)
・良く干さなければならない
・床に近いのでほこりっぽい

なるほど、どちらも一長一短があり容易に答えは出なさそうだ。ちなみにこういう人はベッドが良い、逆にこういう人は布団の方が良い…と、生活習慣や既往症の有無によって、向き不向きはあるのだろうか?

「腰痛をおもちの方にとっては、ベッドのマットレスが大事で、体重を支える反発性が低いと局部的な沈み込みにより、寝姿勢がまっすぐに維持できず腰痛に影響します。敷布団にしても薄くてあまり硬いと床からの圧力、ストレスを受けるので、複数枚重ねて床からの圧力を感じないことが大切です」

なるほど、腰痛もちにとってはそれぞれ注意点があり、どちらが良いというワケではないのか。

「またダニ・ハウスダストのアレルギーの方にとって敷布団は、アレルゲンとの接触も多いので、高さのあるベッドのほうが刺激が少なくなるでしょう。とはいえ、1週間に一回程度、マットなどを布団乾燥機や天日干しなどで衛生的に保つ必要があります」

最後に、力田さんは次のようにアドバイスしてくれた。

「昔は〝趣味は眠ること!〟という人が、周りに一人や二人はいました。最近は、聞かれない言葉になってしまっていることが、今の睡眠事情を表しているのかもしれませんね。睡眠は十人十色。眠らない24時間社会では、睡眠に対する知識は〝自己防衛策〟。自分の快眠スタイル発見が大事です」

ベッドと布団、いずれにせよ自分の生活スタイルや環境に合わせたベストの選択、そして〝快眠スタイル〟を探すことが大切だということだ。

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