4月も後半に入り、新年度にもようやく慣れてくる頃。そろそろ疲れもたまってきたところに、春のポカポカ陽気で「やばい!寝過ごした!」なんて慌てる朝を過ごした人も少なくないはず。
ところで、睡眠といえば気になるのが寝具。ワンルームも洋室がほとんどでベッドを使っている人が多そうだが、「いやいや布団派だ」という人も周りには必ずいるものだ。この、「ベッドVS布団」、そもそもどちらが健康的に熟睡することができるのだろうか?
今回は、All Aboutや美レンジャーなどで活躍する快眠コーディネーターの力田正明さんに、ベッドと布団での睡眠の違いについて、お話を聞いてみた。まずはベッドと布団、それぞれの利点・欠点についてをまとめてみよう。
【ベッド】
■利点
・寝たり起きたりの動作が楽にでき、いちいち布団の上げ下ろしをしなくていい
・敷き布団を干さなくていい
・昼間疲れたときなどすぐに横になれる
・床面の温度・湿度の影響を受けにくく、ほこりを吸う量が少ない
■欠点
・意外とスペースを取られ、布団がずり落ちやすい
・マットレスがフワフワだと腰を痛める原因にもなる
【布団】
■利点
・背筋がまっすぐになるので、体には一番ベスト
・寝相が悪くても布団も自分も落ちない
・寝室専用のスペースがいらず、部屋を多目的に使える
・敷き寝具の種類が豊富で好みの素材や寝心地のものを選べる
■欠点
・毎度布団をたたまなくてはならない(布団は敷きっぱなしだと、湿気でカビが生えたり、虫がわいてくる)
・良く干さなければならない
・床に近いのでほこりっぽい
なるほど、どちらも一長一短があり容易に答えは出なさそうだ。ちなみにこういう人はベッドが良い、逆にこういう人は布団の方が良い…と、生活習慣や既往症の有無によって、向き不向きはあるのだろうか?
なるほど、腰痛もちにとってはそれぞれ注意点があり、どちらが良いというワケではないのか。
最後に、力田さんは次のようにアドバイスしてくれた。
ベッドと布団、いずれにせよ自分の生活スタイルや環境に合わせたベストの選択、そして〝快眠スタイル〟を探すことが大切だということだ。