11月11日、気象庁は東京で木枯らし1号が吹いたと発表した。昨年よりも7日早いとのこと。たしかにここ数日は急に気温が下がり朝晩はひんやりしている。しかし思い出してみるとちょうど1ヶ月前の10月11日は最高気温が30度を超え「観測史上最も遅い真夏日」とニュースになっていたはず。
こう気温の変化が大きいと、まわりでも体調不良を来す人が続出。筆者もくしゃみが出たので、風邪かな?と思ったが、どうやら体調はそれほど悪くない。もしやこれは、最近よく耳にする「寒暖差アレルギー」では?
さっそく調べてみると、日々の気温差が激しい季節に現れる花粉症のような症状のことを、そう呼ぶらしい。寒い日と暖かい日が入り交じる昨今、熱はないのにくしゃみが止まらなかったり、鼻が通らず鼻水が止まらなかったり、といった症状に悩まされている人も多いのでは?そこでこの寒暖差アレルギーというものについて、専門家の見解をうかがってみた。
取材に応じてくださったのは、東京都目白にある「たなか耳鼻咽喉科」の田中伸明院長。日本耳鼻咽喉科学会にも所属していらっしゃる、アレルギー性鼻炎などのエキスパートである。
そもそも寒暖差アレルギーとは?
寒暖差アレルギーという名前は、症状が似ているからそう呼ばれているだけで、アレルギーの病気ではないらしい。アレルギーではないなら、どういった人にその症状が出るのか。
原因が不明とは厄介だ。では、対処の方法や予防法は?
薬で症状を抑えられるならありがたい。薬に頼るばかりなのも不安だが、もし鼻水が止まらないようなら、検査を受けてみる価値が大きい。また、マスクと加湿器を使いつつ、厚着のしすぎに気を付けるのも効果がありそうだ。これから本格化する冬に向けて、頭の隅で覚えておきたい。