【書評】『加賀乙彦と津村節子の対話愛する伴侶を失って』加賀乙彦×津村節子/集英社/1260円
作家の津村節子は、同業の夫・吉村昭を亡くし、悲しみを癒すため、作家であり精神科医である加賀乙彦を訪ねた。加賀も妻を亡くした直後であり、愛する伴侶に先立たれた二人の対談が実現した。
同世代の二人の青春時代、愛する人との思い出、悲しみとの向き合い方まで幅広いテーマで語られた対談内容を通して、夫婦愛の強さが胸に迫る。議論は自分たちの死についても及び、“終活”の参考にもなるだろう。
※女性セブン2013年8月8日号