年末年始、実家に帰ると出迎えてくれるのが「コタツ」。あったかいコタツでぬくぬく年末年始の特番を見るのは至福のひとときです。ところで、世の中には色々な暖房器具があるけれど、一体どれがエコでお得なのか。特に今年は東日本大震災の影響で電力不足の冬だからこそ、しっかりと検証してみようと思い、さっそく情報を集めてみました。
「昔のコタツは常に通電している状態でしたので、大量に電気を消費しましたが、最近のものはサーモスタットという装置が働き、実際には少しの間しか電気を使ってないんです。温めるのも机程度の密閉率の高い小さな空間ですから、部屋全体を暖める機器と比べて、当然エネルギーは少なく済みます」
そう教えてくれたのはホームセンターヤサカのコタツ仕入れ担当をしている鈴木さん。
大手家電メーカーのサイトをいくつか調べたところ、省エネ基準をクリアした最新エアコンでも、6~8畳程度のお部屋を温め続けるとなると、1時間で400Wh以上の電気を消費するよう。それに対しコタツの平均消費電力量は200Wh以下。少なくとも倍以上の省エネ効果があるわけです。電気代を22円/kWhで計算すると、エアコンの1時間8.8円以上に対しコタツは1時間4.4円以下になります。
「省エネ効果をさらに高めた商品も続々と登場してるんです。例えば最新型の『フラットヒーター』なら1時間の消費電力量は、なんと100Wh以下。1カ月の間、毎日8時間ほど使用しても光熱費は約500円です。しかもこの器具はテーブルの裏面全体がヒーターになっているので、コタツの中が均等に暖まるし、出っ張りがないのでゆったりとくつろぐこともできます。見た目も普通のテーブルとほとんど変わらず、夏場に使用してもまったく違和感がない優れものなんですよ」
なるほど、コタツも進化を続けているんですね。
そんなコタツですが、実はほとんどの大手家電メーカーは市場から撤退しており、中小企業が中心となって開発を続けています。そのためハイテクというより、アイデアに富んだユニークな製品が多いよう。なかでも注目の売れ筋商品をピックアップしたので、今年の防寒対策にチェックしてはいかが。
・フラットヒーター(幅75×奥75×高39㎝)1万6800円
スタイリッシュなデザインで省エネ効果も高いコタツ。この冬のトレンドになりそう。
http://www.yasaka-kagu.com/kagu_kotatsu2012-02.html
・カーボンロングヒーター(幅120×奥80×高36~41㎝)2万9800円
炭素繊維を使用することで赤外線の放射量がアップ。暖まりやすく省エネ効果も高い。
http://www.yasaka-kagu.com/kagu_kotatsu2012-04.html
・ダイニングこたつ(幅83×奥80×高71cm、イス付き)オープン価格
洋室にもぴったりなテーブル&イス型のコタツ。だらけ過ぎないというメリットもあり。
http://www.yamazen.co.jp/japanese/company/backnumber/node_5645
・ミニこたつ(幅30×奥30×高25㎝)1万3020円
手軽な一人用コタツ。足元暖房として使用したり布団を温めたり、幅広く利用できます。
http://www.heatec.co.jp/heater/MK.html
株式会社ヤサカ
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HP:http://www.yasaka-kagu.com/