住まいの雑学
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2013年2月25日 (月)

冬場に危険が高まる脳梗塞。自宅で出来る対処方法はあるのか?

突然やってくる脳梗塞。自宅で出来る対策方法って?(写真: iStockphoto / thinkstock)
Photo: iStockphoto / thinkstock

先日、テレビ東京の大橋未歩アナウンサーが軽度の脳梗塞で自宅療養になったというニュースが話題を集めた。

田辺三菱製薬株式会社によるサイト「NO!梗塞.net」によれば、脳の血管が細くなったり、血管に血栓(血のかたまり)ができることで、脳に酸素や栄養が送られなくなり、細胞が壊死してしまう状態を「脳梗塞」と呼ぶという。

じつはこの脳梗塞、冬に発症しやすい病気のひとつであることをご存じだろうか。そこで今回は、脳梗塞を避けるために注意しておきたいことについて、All aboutで脳・神経に関するガイドを務める菅原道仁医師に話を伺った。

「まず、脳梗塞のリスクを高める原因として“脱水”と“温度差”があります。冬場はエアコン等で部屋が乾燥するので、知らないうちに脱水状態になっていることがあります。血液中の水分が不足すると血液の粘度が上がり、血管が詰まりやすくなるんです。また、温度差が激しい場所を行き来すると血管が萎縮するため、血圧が急激に変化します。すると体に負荷がかかり、脳梗塞のリスクが高まるんです。外出するときはもちろん、部屋から部屋へ移動する場合にも注意が必要ですね。特に風呂場は家のなかでも特に温度差が激しい場所なので気をつけてください」

なるほど。では、これら2つの原因を予防するためにはどうすれば良いのだろうか?

「脱水状態を避けるためには、こまめに水分を摂取することが大切です。1日1.5ℓを目安に飲むと良いでしょう。また、急激な血圧変化を防ぐために、外出時は帽子やマフラー、手袋などできちんと防寒対策をすること。家にいるときにも部屋ごとの気温差をつくらないことが重要です」

この脳梗塞、若者でも発症する可能性があるという。「若いから大丈夫」という過信は捨て、きちんと対処することが大切だ。

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