満島ひかりがシングルマザー役を演じるドラマ『ウーマン』が話題だ。
現在、全国にシングルマザーは100万人以上。その8割近くは離婚が原因だが、未婚の母や、夫と死別したケースも少なくない。また、厚生労働省が昨年発表した資料によると、シングルマザー世帯の平均収入は291万円程度(生活保護費・児童扶養手当を含む)というデータもあり、彼女たちの多くが低収入にあえいでいるのが現状だ。
そんな彼女たちにとって「住みやすい街・住宅」とはどんな住まいだろうか? シングルマザーを支援するNPO法人Wink理事の新川氏に伺った。
家賃を抑えるという意味では、公営住宅(都営住宅や県営住宅)を利用するのもいい。公営住宅の場合、ひとり親世帯は入居にあたり優先権が与えられる。ただ、それでも競争率が高く、なかなか当選しないという課題もある。さらに、自力で住まいを探して賃貸契約を結びたくても、問題が生じる場合がある。
シングルマザーの住まい探しは、一筋縄ではいかないようだ。ほかにも、最近ではシングルマザーを対象にしたシェアハウスも増えてきた。しかし新川氏は、
と教えてくれた。
最後に新川氏にこの問題の解決策を聞いてみると「シングルマザー向けの物件情報の充実」と回答をいただいた。シングルマザー支援に理解ある大家さんの格安物件情報などが集まる仕組みがあれば、住まい探しの時間的・精神的負担がぐっと軽減されそうだ。彼女たちの生活を外からサポートするような制度・仕組みづくりが急がれる。